4月30日(金)に放送を開始したドラマ10『半径5メートル』(NHK総合)。先日、リモート取材会が開催され、主演の芳根京子が登壇した。
芳根京子演じる若手編集者・前田風未香と、型破りなベテラン記者・亀山宝子(永作博美)という女性週刊誌の“迷”コンビが、女性たちの「もやもや」から人生の機微と時代に迫る『半径5メートル』。名匠・橋部敦子が脚本を、映画監督の三島有紀子がチーフ演出を務めている。
そしてこの度、本作のリモート取材会が開催され、主演の芳根が登壇。4月30日(金)放送の第1話では、芸能ゴシップを追いかける「一折」班で大失敗し、読者の身近な関心事を掘り下げる「二折」班に異動となった風未香。「私が持っていた週刊誌のイメージは『一折』だったんだということに今回の出演で気づきました」と振り返る。
永作演じるバディの宝子については「すごく刺激をくださる方で、自分の視野が広がるんです。答えではなく、切り拓くための入り口までを教えてくださるので深い人間になれる」と。「風未香の人生を変えてくれた人は宝子さんになるんだろうな」と思いを明かした。
また、現場では役作りのためにユニークな試みも行われているという。第1話では、レトルトおでんを購入する主婦を非難する「おでんおじさん」をテーマにした物語が描かれたが、クランクイン前には永作や山辺晃人役の毎熊克哉らと“こんにゃく作り”をする時間が設けられそうだ。
その体験について「なんだこのドラマは? と思って(笑)」と振り返りながらも、「そのちょっとモヤっとする感じが風未香に繋がっていたんだなと。思い返すと、そうして初めからさまざまなことがリンクしていたんです」と笑顔で語る。
最後は「半径5メートルって、狭いと感じる人もいれば大きいなと感じる人もいると思うんです。そうやって人によって見えるものも違うのだと思うと、半径5メートルってすごく絶妙でおもしろい」と。
「今起きている問題が詰まっているので、色々な世代の方に見ていただきたいです。宝子さんに振り回されながらも風未香と一緒にそのことを追求していくという気持ちになってもらえたら、新しい世界が広がるんじゃないかなと思います」と本作の魅力をアピールし、取材会は締めくくられた。
本日、5月7日(金)放送の『半径5メートル』第2話で描かれるテーマは「出張ホスト」。さらに、風未香と山辺の関係性の変化からも目が離せない。
番組情報
ドラマ10『半径5メートル』
NHK総合
毎週金曜日 後10・00〜10・45
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