現在放送中の大河ドラマ『青天を衝け』(NHK総合ほか)。先日、リモート取材会が開催され、江戸幕府の第14代将軍・徳川家茂役を演じる磯村勇斗が登壇した。
大河ドラマ60作目となり、新1万円札の顔となる実業家・渋沢栄一(吉沢亮)の波乱万丈な人生を、大森美香のオリジナル脚本でフレッシュに描く『青天を衝け』。
この度、本作のリモート取材会が開催され、江戸幕府第14代将軍・徳川家茂を演じる磯村勇斗が登壇した。まず、自身初となる大河ドラマ出演について「『自分にできるのかな』と不安が強かったです。でも以前、朝ドラに出演させていただいて『いつか大河に挑戦してみたい』と思っていたのでうれしかったです」と笑顔でコメント。
磯村が演じる家茂は13歳とまだ子供ながら将軍になり、21歳という若さで亡くなるという悲運の将軍だが、その人物像について「何も分からないながらも懸命に幕末の時代を背負っていきます。色々な意見に流されてしまったりもするのですが、妻の和宮(深川麻衣)を一途に愛していたり、とても心豊かな優しい人だなと感じて」と。
続けて「なので、いばったり怖さを出すのではなく、どんな人にも寄り添える将軍を表現できたらと考えていました」と役作りについても明かした。
家茂の後見職を務め、後に第15代将軍となる徳川慶喜を演じる草彅剛との共演について聞かれると、現場であまり会話をする機会がなかったと残念さをにじませながらも「草彅さんは慶喜を作り上げるというよりも自然とそこに存在されていて、それがとても素敵だなと思いながら拝見していました」と。
「家茂は慶喜に色々と助けてもらってはいるものの、どこか悔しい気持ちもあるんです。力が足りなくて、全部慶喜にいいところを持っていかれてしまう。でもそれを直接言うわけではなく、うわべだけの関係性をずっと続けていて。だからこそ(今後放送予定の)最期のシーンでやっと心が通じ合える場面はとても印象に残っています」と撮影を振り返り、感慨深げな表情を浮かべた。
最後は、見どころについて「和宮との2人のシーンはぜひ注目していただきたいです。彼女とは政略結婚だったものの、ひとりの女性として愛したいという思いが強かったんじゃないかなと思っています」と。
「和宮に対して『自分は将軍でありながら、何かと争うよりもあなたとずっとこうしていたい』というようなせりふがあるのですが、本当に愛していないと出ない言葉だと思いますし、すごくロマンチックですよね」と語り、あたたかな空気の中で取材会は締めくくられた。
第13回では、長七郎(満島真之介)の説得により高崎城乗っ取り計画を断念し、再起を図るため向かった京都へ無事にたどり着いた栄一と喜作(高良健吾)。5月16日(日)放送の第14回では、そんな2人が円四郎(堤真一)の企てによりついに慶喜と対面し、一橋家に仕官することとなる。
番組情報
大河ドラマ『青天を衝け』
NHK総合ほか
毎週日曜日 後8・00〜8・45ほか
WEB
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