結木滉星「“いい役者だな”と思ってもらえるように頑張りたい」『#コールドゲーム』

ドラマ
2021年06月10日

『#コールドゲーム』

羽田美智子が主演を務めるオトナの土ドラ『#コールドゲーム』(東海テレビ・フジテレビ系 毎週(土)後11・40)に出演する結木滉星のコメントが到着した。

本作の舞台は、隕石衝突の影響で地軸が大きく変動し急激に寒冷化、マイナス45℃の氷河期に覆われた地球。避難所第七支部に逃げ込んできた前科2犯の天才詐欺師・木村祥子(羽田)が、大輝(結木滉星)、陽菜(久間田琳加)、隆(やす)の偽装家族の母親として過酷な日々を戦い抜く、完全オリジナルサバイバルストーリー。

結木が演じるのは、木村家の長男・木村大輝。女性人気がダントツで、第七支部内の女性たちからアプローチを受けまくっているが、氷河期が訪れる少し前、大輝の恋人とその父親を死に追いやったある人物への復讐心を抱えている。

結木滉星 コメント

◆以前、「二面性の強い役柄、影のある役」と大輝についてコメントされていましたが、実際に演じてみて、どのような感想を持たれましたか?

結構サイコパスだなと感じる部分があって、少し怖いと思っています。大輝は今の生きがいが、ある人物に対する復讐だけなので、まず、その部分の心情を固めていく作業から始めました。

◆いっぽう、避難所の女性からの人気はダントツで、猛烈にアプローチを受けますよね。妹・陽菜には、頭をポンポンとするイケメンな一面もあります。

頭ポンポンなんて、プライベートは絶対やらないです(笑)。僕の中で大輝は結構カムフラージュというか、あえてそうやっている風に思えていて、モテる大輝を演じているに近い感じだと思っています。

◆物語の設定はとても奇想天外ですが、台本の面白さをどのようなところに感じましたか?

やっぱり1番のテーマは、「生きる」ということだと思うんです。生きてさえいれば、今が辛くても、今後はどうなるか分からないから頑張ろうという、メッセージ性が強い台本だと思いました。

◆木村家について。祥子とは母親というより、同志のような感覚が強いのでしょうか?

祥子さんについては、お母さんというより相棒のように接しているので、母親という感覚とは違います。大輝は「目的のためであれば」という冷酷な一面もありますが、結構、思いやりのある人間だとも思います。

◆思いやりの部分は、妹・陽菜に向けられているように見えます。

陽菜に関しては台本を読んでいくと、恋人のことを重ねて思っている部分があるような気がします。陽菜は生きる目的を見つけていない子で、大輝は元の世界で大切な人を亡くしている身なので、重なる部分はあると思います。

◆木村家の皆さんとの撮影エピソードはありますか?

家族のシーンで、隆(やす)さんの表情や雰囲気がツボにハマってしまって、撮影がちょっと中断するぐらい笑ってしまったことがありました。隆さんは基本面白い人なので、ちょくちょく笑ってしまいそうなシーンが多そうですが、そこは今後も気をつけようと思っています(笑)。

◆たしかに、やすさんの「味」みたいなものが、隆さんから既に醸し出されている様子です。

そうなんです。やすさんが隆役にハマりすぎていて、カメラが回っていない時でも、隆さんにしか見えなくて(笑)。

◆陽菜役の久間田琳加さんとも、仲良さげな雰囲気を感じます。

撮影合間によく話しています。「どこで服買ったりしているの?」とか、たわいもない会話が多いですけれどもね。

◆とても雰囲気のいい撮影現場ですが、どのように過ごされていますか?

学校がロケ地なので、校庭を散歩して外の空気を吸ってリフレッシュしています。今はとてもいい陽気なので、長い休憩の時は木村家で寝ています(笑)。木村家の4人でいる時は、羽田さんが心理テストをやってくれて、「好きな動物をまず言ってみて?」とか。そういうことをしながらみんなで楽しんでいます。

◆撮影現場のメイク室に、結木さんのカレンダーが飾られていますね。

羽田さんに僕のカレンダーをプレゼントしたとき、「これいいね、貼ろう!」って、メイク室に飾ってくださったのはとてもうれしかったんですが、羽田さんだけが使う空間ならまだしも、みんなが行き来する部屋なので、少し恥ずかしいですね(笑)。

◆羽田さんが、結木さんのカレンダーと同じポーズをして、写真を撮っていたそうです。

本当ですか? それ、面白いです(笑)。羽田さんのおかげでいつも現場が明るくなりますし、とても気遣いをされる方だと思います。スタッフさん含め、どんな人にも平等に接していらっしゃって、本当に僕も見習うべき方だと思っています。

◆ドラマの中で、隆はとっさにジャガイモを持って避難しました。こんな極限状態が訪れ、結木さんならどういう行動を取ると思いますか?

まずは家族を避難させること、母親をおぶっていきます。絶対、家族だと思うんですよね、そういう状況になった場合は。

◆生き抜くために必要な、結木さんにとっての生きるエネルギーは?

人です。家族と親友が僕の中では一番大事で、高校の友達と今でも連絡を取っていてよく遊んでいます。たわいもない話ばかりですが、親友と話している時が一番エネルギーをチャージできていると思います。

◆将来の目標、将来の自分像などを教えてください。

目標は、大河ドラマの主演です。ただ、その時、その時が幸せならそれが1番いいかもしれません。自分からポジティブに考えて楽しむことが、いい将来にもつながると思いますし、仕事でもプライベートでも楽しむことを意識しています。

◆現場でもそうですか?

なるべく話せるときは、皆さんと話します。スタッフさんを含め、コミュニケーションを取って、やっぱり仕事が楽しいと思えたほうが気持ちも上がりますしね。

◆挿入歌でもある「徒夢の中で」(神はサイコロを振らない)は、大輝のために作った曲だと伺いました。感想はいかがでしょうか?

めちゃめちゃ聞かせていただいています。今後放送される、元の世界での恋人とのシーンはとても大切にしたいと思っているので、「徒夢の中で」を聞くととても気持ちが入ります。どちらかというと僕は今までメロディー主体で曲を聞くタイプでしたが、「徒夢の中で」の歌詞を見て、本当に大輝の心情を考えて、大切に作ってくださったんだなというのが伝わってきました。そういう思いもしっかり受け継いでお芝居したいと思います。

◆視聴者へのメッセージをお願いします。

今回のドラマは「生きる」ということがテーマにもなっていて、僕らのお芝居や感情が少しでも観てくださっている方々に届いて、何かひとつでも心が動いてくれたら、僕らもこの仕事をやっていてよかったと思えるので、ぜひ、観ていただきたいです。また、僕自身が復讐に燃えるような役が初めてで、そこは新たな結木滉星の一面として、僕を前から知ってくださっている方も、これをきっかけで知ってくださった方も、「いい役者だな」と思ってもらえるように頑張りたいと思います。

<第2話(6月12日(土)放送)あらすじ>
避難所第七支部は存続の危機に陥っていた。地熱発電で賄っている電力が不足し、全棟に行き渡らないとして、如月(中村俊介)は節電を呼びかける。黙って従う者、あわてて内緒の電気器具を隠す者など、人々がさまざまな反応を見せる中、祥子(羽田美智子)は「何か起こる予感…」とつぶやく。ある夜、発電機がまさかの故障。避難所は気温が急激に下がり、このままでは全員凍死必至の大ピンチ。そんな中、祥子ら木村家の面々は意外な行動に出る。

オトナの土ドラ
『#コールドゲーム』
東海テレビ・フジテレビ系全国ネット
2021年6月12日(土)後11・40~

出演:羽田美智子、結木滉星、久間田琳加、やす(ずん)、篠原篤、和田琢磨、福田転球、椿鬼奴、銀粉蝶、中村俊介 ほか

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