東山紀之主演ドラマ『刑事7人』(テレビ朝日系 毎週(水)後9・00~9・54)の第7シーズンが、7月7日にスタートすることが決定した。
本作は、東山演じる天樹悠を中心に、個性あふれる刑事たちが、時代とともに複雑化する超凶悪犯罪や難解な未解決事件に挑む人気シリーズ。2015年からスタートし、7年目を迎えるこの夏、シーズン7が始動する。
天樹をはじめ、海老沢芳樹(田辺誠一)、水田環(倉科カナ)、野々村拓海(白洲迅)、青山新(塚本高史)、片桐正敏(吉田鋼太郎)、そして法医学の権威・堂本俊太郎(北大路欣也)の7人のスペシャリストも健在。しかし今シーズンでは、時代とともに警視庁もデジタル化が進み、捜査に関する資料も全てデータ化されたことによって、シーズン6まで物語の舞台となっていた天樹らが所属する「専従捜査班」および「刑事資料係」は解散へ。
天樹たちは別々の部署に配属になり、海老沢は地域課所属の交番勤務、環は組織犯罪対策部、拓海は念願だった刑事の花形・捜査一課七係、青山は少年課、片桐は交通機動隊の白バイ隊員となってそれぞれ別の道に歩み始め、さらに専従捜査班の依頼で司法解剖を行っていた堂本までも担当を外れて後進を育てることに力を注ぎ始める。肝心の天樹は謎の行動をとっており、その行方は誰も知らず…。
シーズン7は、捜査一課七係に所属となった拓海の前に、2つの連続殺人事件が発生するところから幕が開ける。被害者はそれぞれが犯した犯罪の現場と思われる写真とともに「おまえの罪を知っている」という紙を持っていた。しかしこれは氷山の一角に過ぎず、一般人7人に殺し合いゲームの招待状が送られており、ある者は指示どおりに殺人を企て、ある者は逃走を図るという、これまでにない奇妙で難解な事件が発生。これをきっかけに、バラバラになっていた7人のスペシャリスがまたひとつのチームとなり、史上最悪の難事件に挑んでいく。
今作では、7人それぞれに焦点を当てた回が登場し、より深くその素顔を紡ぎ出していく。堂本の揺るがぬ信念の誕生秘話や、片桐の知られざるプライベートの裏側、環と青山の関係の微妙な変化、海老沢の10年に及ぶ不運の結末、憧れのエリート部署に異動した拓海の決断など、それぞれの物語から見えてくる7人の知られざる一面が必見のシーズンとなる。
東山紀之(天樹悠役)コメント
シーズン7を迎えるということは、それだけ7年年を取っているということですから、いろんな時期を経て、いろんな人生経験をして、それがドラマに反映されるといいですね。個性豊かなメンバーですけど、それがいい感じで熟成期を迎えた気がします。去年も含め、今は撮影できるってことがとても幸せなことだったんだなってあらためて感じていて、今までに感じたことがないような新鮮な思いでいます。だからこそ、これまで以上にチームワークよく作品に臨めるのかなと思いますね。
今シーズンは7人それぞれにスポットが当たって、1人1人が深く描かれていきますが、お互い深さを出すことで事件をより理解していくっていうのはとても大事な作業だと思いますね。ただ事件を解決するだけじゃなくて事件の背景というか、人間が犯すことに関しての思いみたいなものもさらに深くなっていくのかなと思います。
シーズン7まで続くということは、見てくださる方がいらっしゃるということだと思うので、そういう方たちがまたこの夏、心動かされるようなドラマにしたいなと思っています。
田辺誠一(海老沢芳樹役)コメント
『刑事7人』シーズン7、7並びでやっぱり嬉しいですよね。僕はシーズン4からの参加ですが、4年も同じ役を続けられるのは役者人生で初めてなのでそれもうれしいです。毎年進化する部分と、どかっと安定している部分があるので新鮮に演じられています。また、今の状況下で、皆さんが少しでもテレビを見て、スッキリしたり、ハラハラドキドキしたり、ちょっとほっこりしたり、というのをお届けできるとうれしいと思っています。
今シーズンでは、海老沢にはまた孫が増えて(笑)。あと、ずっと昇進試験を受けているんですが、ここにきて大きな山がくるなって感じがしています。今回は、それぞれのバックグランドみたいなものも見えて、各キャラクターのいろいろな面が見えてきます。環さんと青山くんの関係が面白いですよね…ちょっと気になりますね。
夏は暑くて、活気に満ちてる季節だと思うので、『刑事7人』の7人も皆さんに熱い思いを届けられるといいなと思って、全力で作っています。楽しみにしていただけるとうれしいです。
倉科カナ(水田環役)コメント
もう7年もたったのか、という感じがしています。私はシーズン1から出演させていただいているのですが、7年という歳月をこのメンバーで過ごしてきたかと思うと、感慨深いものがありますね。今では家族や親戚の集まりのような距離の近さを感じています。
『刑事7人』の良さでもあるのですが、毎シーズン少しテイストが変わっていて、シーズン7は特に今の状況下でたくさんの方に楽しんでいただきたいということもあり、重厚感はありながらも、とても見やすく、楽しんでいただける作品になっていると思います。環と青山の関係性など、人間関係も変わってきたり、また今作は『刑事7人』にとって大切な数字、「7」のつくシーズンなので、少しお祭りではないですけど、皆さんに楽しんでいただける要素もちりばめられていると思います!
当初はこんなに長く続くと思っていなかったのですが、これも見てくださる皆さんのおかげでここまで歩んでくることができたので、私たちキャスト、スタッフ共に、一生懸命作りますので、楽しんでいただけたらうれしいです。
白洲迅(野々村拓海役)コメント
今回また、シーズン7が始まるということで、帰ってくることができて本当にうれしいです。僕が入ったのはシーズン4からなのですが、そこから数えてももう4シーズン目…時が経つのが早いなって思います。もちろん、初回からやっている皆さんと比べると短いですが、毎年夏が近くなると、「あ、そろそろ『刑事7人』か」って思いますし、いざ現場に入ると「あー、帰ってきたな」っていう気持ちになります。その一方で、初日に入っても1年ぶりという感じがしなくて、つい何日か前に東山さんと会っていたっていう感覚なんです。
今年も一体どんな事件が起きて、あとはキャラクターそれぞれのバックボーンがどう掘り下げられていくのか楽しみです。初回の冒頭、専従捜査班が解散になって、みんなそれぞれの部署でそれぞれの仕事をしているっていうところから始まるんですけれど、またちょっと拓海が空回りというか、拓海なりに奮闘していろんなことが起こるので、第1話は特に拓海の空回り具合を楽しみにしていただけたらいいなと思います。それを拓海の良さとして捉えてくれたらうれしいですね。
塚本高史(青山新役)コメント
『刑事7人』は毎年いろんな事件が起きますが、その時々の時事ネタも盛り込まれて、今シーズンではネットに絡んだ事件など今の時代ならではの事柄が出てくるので注目していただきたいですね。ただこの現場は、シーズン全体を通して物語がどう展開していくのか、演者も何も聞かされていないので、毎年いい緊張感もあります。どうなっていくのか僕らも楽しみにしつつ、このシーズン7を楽しみたいなと思っています。何かきっと起きるんだろうなって、予感はしていますが。
また、今シーズンでは青山と環の状況も変わってきていますが、それまでのシーズンで、お互いどういうところで育って、こういうことがあったから刑事になったなどバックボーンは描かれていたので、それに沿った感じで、『刑事7人』らしく、できればなと思っています。
今回も難事件に立ち向かっていきますが、この7人だからこそ解決できるという、謎解きもあり、ヒューマンドラマでもある作品です。事件に応じてこの7人が、「そこで熱意を持つんだ!? なぜ?」というところが出てくると思うので、そういう深いところも楽しんで見ていただければなと思います。
吉田鋼太郎(片桐正敏役)コメント
7年というのはなかなか長い年月で、自分も55歳から始めて今62歳。年を重ねた分、人間も熟成してなくてはいけないだろうし、大人になっていなければいけない。まだまだ勉強しなくちゃいけないことはあるんですけれど、でも7年の蓄積みたいなものがこのシーズン7で出せるといいですね。演じる俳優たちもますます大人になって、そういう意味ではプロの人間が集まっているので、大人の視聴者もさらに満足させられるような作品になっていくといいなと思います。
今作の台本を読んでまず驚いたのが、環と青山の共同生活です。この先どうなっていくのか、非常に楽しみですね。もちろん事件を解決していく刑事たちという側面が一番大事なのですが、今作では私生活も少し見えてくるので、さらに楽しみ方が増えるのかなという気がしています。
7年を経て、さらに円熟を重ねて、ますます見応えのある『刑事7人』になっています。見る方がわくわくハラハラしたり、笑ったり、最後には泣けたり、全ての要素が詰まっている、「刑事ドラマ」とはひと言には括れないような素晴らしいドラマになると思いますので、ぜひご期待ください。
北大路欣也(堂本俊太郎役)コメント
シーズン7は、ドラマの中で堂本はいったん、法医から外れているんですよ。そこからまた呼び戻されて。今まさに、自分がそれと同じ心境です。「ああ、また呼んでくれた」という。
『刑事7人』は全員が素晴らしく何事もできるわけではなく、得意、不得意もあるし、年齢の差もある。でも、集まることでとてもバランスのいい6人の刑事となっているからこそ、そこにちょっとうるさいおっさん=堂本が法医解剖でアイデアを出していける。堂本教授としては、いいメンバーとコンビを組んでいる感じですね。今回は過去の話も少し出てきますが、過去のさまざまなことを乗り越え、今一番いい状況の中で堂本は仕事をさせてもらっているということを実感しています。
事件は残酷なものもあれば、悲しいもの、ちょっとおかしいもの、いろんなものがあり、その話ごとにそれぞれの活躍のテンションも違いますが、それを大いに楽しんでいただきたいですね。そして、その全てに共通するのは、最後は「愛和」です。事件もあるけれど、それも乗り越えての愛和だと思うし、そういう世界にできるように7人とも願っていると思います。
<主な登場人物>
■天樹悠…東山紀之
“元”警視庁刑事部刑事総務課刑事資料係 兼 専従捜査班刑事
⇒専従捜査班解散後、所属不明
過去シリーズで警視庁遺失物センター、捜査一課、機動捜査隊に所属。一見朗らかだが、ふと人を食ったような態度を見せる。捜査能力は非常に高い。ひたすら証拠を積み上げ、真実が判明する瞬間まで物事を決めつけないスタイル。機捜時代は寝る間もなく覆面パトカーで街を走り続け、誰よりも早く現場に駆けつけて初動捜査を的確に指揮し、鋭く被疑者を追い詰めてきた。2005年の妻子を失くした事故が仕組まれたものであると判明し、その真相に己の正義感が揺らぐが、現在はただ前を向いて進もうと努めている。刑事資料係時代は、膨大な捜査資料と向き合う毎日を送っていた。その日々が天樹を“人間犯罪ビッグデータ”へと変える。資料の僅かな違和感を見逃さない。その原動力は天樹の根底に眠る<比類なき正義>に他ならない。刑事資料課・専従捜査班解散後の彼の所属先について、他の6人は誰も知らない。
■海老沢芳樹…田辺誠一
“元”警視庁刑事部専従捜査班主任刑事
⇒警視庁西新宿署地域課・花舞(はなまい)交番勤務
かつては上昇志向の塊のような排他的な男で、組織でのし上がることしか考えていなかった。しかし、専従捜査班のメンバーとして行動を共にする中で彼の中に眠っていた<静かなる正義>が目を覚ます。空気の読めない“天然”な一面も見せるが、時折彼が発した何気ない一言が、行き詰まった捜査を一転させることも。昼行燈な片桐に代わり、チームの陣頭指揮を執ることも多い。大家族を養うため、毎年受け続ける昇進試験にいつまで経っても受からないのが、目下の悩み。今年落ちると10年連続不合格の不名誉となってしまう。
■水田環…倉科カナ
“元”警視庁刑事部専従捜査班刑事
⇒警視庁組織犯罪対策部暴力団対策課所属
捜査一課、監察官を歴任してきた。監察官として数々の不祥事を摘発し、警視庁の組織浄化の功労者となる。天樹とはまた違うタイプの高い洞察力と推理力を持つ。
容姿端麗だが、非常にクラシカルで職人肌な一面を持つ。その言動は感情をあえて抑制し、冷静沈着。監察官時代は“スパイ”として仲間たちの動向を内偵するよう要請されたが、最後まで仲間を裏切ることはなかった。 警察組織に揉まれていく中で、頑なに過ぎた環の<潔癖な正義>は少しずつ変化を見せ始める。完全な男社会に息苦しさを感じてはいるものの、どこかで嬉しさを感じている自分にもまた戸惑いを隠せない。 婚活サイトに登録するも、“警察官”という職業で、相手男性に敬遠されてしまうケースが多々あり、生涯独身を本格的に覚悟し始めている。最近、どうやら青山と同棲しているようで…。
■野々村拓海…白洲迅
“元”警視庁刑事部刑事総務課刑事資料係 兼 専従捜査班刑事
⇒警視庁刑事部捜査第一課七係刑事
幼い頃より刑事になるのが夢だったが、その好奇心旺盛かつ無邪気すぎる性格が災いし、表舞台に立つことはなく、一貫して内勤畑を歩んできた。専従捜査班結成に伴い、刑事として歩み始めることになるが、強烈な個性を放つ先輩刑事たちを前に、結果が出せない自分に歯がゆさを感じている。亡くなった母に誓った「立派な刑事になってやる」という約束と、拓海が本来持つ<純粋な正義感>が、一歩ずつだが刑事として彼を成長させていく。
メンバーから、あまりに無茶な珈琲のオーダーが多いため、コーヒーソムリエの資格を取得した。お酒に弱く、居酒屋では“カシオレ”ばかりを注文するため、青山からアルハラを受けているが、本人は全く気にしていない。
■青山新…塚本高史
“元”警視庁刑事部専従捜査班刑事
⇒警視庁生活安全部少年育成課少年指導係
所轄刑事、捜査一課、交番勤務を経験。警察官にならければ犯罪者になっていたかもしれない危ない男。一般的な感情や常識が欠落した犯罪者の行動原理を肌感覚で掴むことができる。一見ダーティに見える捜査スタイルだが、自分なりの信念、<法に縛られない正義>がある。 新人刑事となった拓海の“子守り”を担当することが、やんちゃだった青山を少しずつ大人に成長させていく。とはいえ、上意下達の警察組織にいつのまにかすっかり染まりつつある自分に腹立たしさを感じ、組織には組み込まれない、という“クロさ”も忘れてはいない。 休日は昼から安居酒屋でひとり酒を傾けるなど、この年齢にして既に老成している一面も見せる。過去のシリーズで大切な親友を失うなど、人知れず孤独を抱えているが、天樹たちの前では陽気に振る舞い、合コン中であるとあくまで嘘をつく。 最近、環と共同生活を始めた。
■片桐正敏…吉田鋼太郎
“元”警視庁刑事部刑事総務課刑事資料係長 兼 専従捜査班班長
⇒警視庁第九方面交通機動隊所属白バイ隊員
捜査一課12係長、刑事総務課長、第11方面本部準備室長、運転免許センター発行係などを歴任。これまで数々の大失態を犯してきたにもかかわらず警視庁に留まっていられるのは、上層部の弱みを握ったからだと噂されている。善悪定かならぬ人物であり、超権力主義者。組織の上ばかり見ているように思えるが、実は天樹たちと同様、<確固たる正義>を持っている。とはいえ専従捜査班の運営は海老沢に任せっきりで、気が向いたときだけふらっと姿を見せる。元々は専従捜査班設立意義を上層部に提言(ゴリ押し)した張本人。プライベートは謎に包まれているが、自宅には帰らずビジネスホテルを泊まり歩いていることだけは事実のようである。離婚をした妻との間に年頃の娘がいるらしいが、メンバーは誰も興味がない。
■堂本俊太郎…北大路欣也
東都大学医学部名誉教授・特別講師。天樹の義父
警視庁の依頼を受け、事件性の高い遺体の司法解剖を行っていた。現在は解剖の現場から退いているものの、世界的権威として法医学界を牽引している。半世紀近く“法医”という厳しい世界に身を置いているが、その根底にあるのは<不屈の正義>。その信念は70を超えても衰えることを知らない。事件現場に赴くことはなく、大学の解剖室でひたすら被害者の声なき声を聞くスタイルを貫いていた。法医学に関する知識と技術はずば抜けており、時として堂本の見立てが捜査方針を180度変えることも。ただし、あくまでも法医学者としての立場をわきまえており、「事件を解決するのはあくまで刑事」と明確に一線を設けている。そのきっかけとなったのは地方で解剖医を担当していた20年前の事件に関係があるらしいが…天樹さえも知らない。今でも亡き妻の残したレシピを大事に持っていて、気が向くとそのレシピを基に天樹らに手料理を振る舞う。
<第1話(7月7日(水)放送)あらすじ>
“元”専従捜査班・野々村拓海(白洲迅)は物足りない日々を送っていた。警視庁の花形部署でエリートがそろう捜査一課七係に異動し、念願の正真正銘、刑事職に就くことができたのだが、警視庁も大きく変化し、業務の効率化を重視する捜査方針で、事件当日でさえも定時に帰されていた。捜査資料は全てデータ化され、刑事資料係はその役目を終えたため、それに伴い、片桐のひと言で専従捜査班も解散していたのだ。
専従捜査班の面々は違う部署へ異動となり、海老沢芳樹(田辺誠一)は地域課の交番勤務、水田環(倉科カナ)は組織犯罪対策部、青山新(塚本高史)は少年課、そして片桐正敏(吉田鋼太郎)は交通機動隊の白バイ隊員となり、それぞれが別の道を歩んでいた。
さらに、堂本俊太郎(北大路欣也)まで、司法解剖の現場を外れ、後進の育成・指導を行う日々を送っていた。ただひとり、天樹悠(東山紀之)が解散後、どこで何をしているのか、謎のままで…。
そんな中、暴力団所属の緒方という男の遺体が森の中で発見される。緒方の所持品の中から、緒方が麻薬の売買をしている写真とともに「おまえの罪を知っている」と書かれた紙が発見される。拓海は現場周辺や緒方の関係先に聞き込みに行こうとするが、現上司の多々良(平山浩行)から非効率だと制されてしまう。解剖の結果から胸部刺殺による失血死と判明するが、拓海は緒方の脇腹に傷を見つけ、気になり解剖医に聞くも、事件には関係ないと判断される。
その数日後、また別の殺人事件が発生。その遺体の所持品にも「おまえの罪を知っている」と書かれた紙が。臨場していた拓海に野次馬の一人が、ウロウロしている怪しい男を見かけたと知らせる。すると、その特徴にそっくりな人物が現場近くの物陰に姿を見せ、拓海がその人物を追うと、なんとそれは天樹だった。天樹はかつての専従捜査班の頃とは装いも全く変わり、現在の所属先も分からず、謎の行動をとっていた。
捜査一課七係では、2人の被害者をデータベースやネットなどで調べるが、接点は見つからず、ともに罪を告発する写真とともに発見されているため、正義感を持った人間による、罰せられていない犯罪者を無作為に標的にする思想犯、という方向で被疑者リストを絞っていくことに。
足を使わず、効率ばかり重視するやり方に拓海は納得がいかず、独自に現場の聞き込みに出かける。吾妻が事件の前日に、市議会議員の雨宮という男と一緒にいたという情報を得た拓海は、雨宮のマンションを訪ね、中に入ると2つの殺人事件と同じ「おまえの罪を知っている」という紙を見つける。同時に、突然パソコンからデス山殺助(ころすけ)というアニメキャラの動画が流れ出し、7月7日までに「コロセー」というメッセージと一緒に7人の写真が写し出され、殺害された緒方や吾妻も含め4人に×印が付いていた。「何だ、これ…」とパソコンを操作しようとするも、反応しない。すると、背後に気配を感じた拓海が振り返ると…。
連続殺人事件は、奇妙な殺人ゲームの一部に過ぎなかったのか? 一体、なんの目的に仕掛けられたゲームなのか? そして、デス山殺助の正体とは…。バラバラになっていたスペシャリスト7人が再び動きだす。
『刑事7人』
テレビ朝日系
2021年7月7日スタート
毎週(水)後9・00~9・54
<スタッフ>
脚本:森ハヤシ、吉本昌弘、吉高寿男、小峯裕之ほか
監督:兼﨑涼介、塚本連平、安養寺工、大山晃一郎ほか
音楽:奈良悠樹
エグゼクティブプロデューサー:内山聖子(テレビ朝日)
プロデューサー:山川秀樹(テレビ朝日)、秋山貴人(テレビ朝日)、和佐野健一(東映)、井元隆佑(東映)
制作:テレビ朝日、東映