『連続ドラマW 黒鳥の湖』(WOWOW)が7月24日(土)から放送・配信されることに先駆け、完成報告会が7月15日(木)に都内で開催。主演の藤木直人のほか、吉瀬美智子、三宅健、財前直見、監督の岩田和行が登壇した。
「愚者の毒」で第70回日本推理作家協会賞を受賞し、その後もミステリー小説の傑作を次々に発表している作家・宇佐美まことが、人間の悪を描き切ったミステリー「黒鳥の湖」が連続ドラマ化。
主演を務める藤木直人は会社経営者で、過去の過ちに罪悪感を抱きながらも翻弄されていく主人公・財前彰太役を演じる。また、彰太の妻で事件に巻き込まれていく中で過去の秘密が明らかになる財前由布子役に吉瀬美智子、寺の住職の息子で由布子が参加した“瞑想の会”を開く若院役に三宅健、若院の母親で由布子の良き相談相手となる大黒役に財前直見と、豪華共演陣が集結した。
そんな本作の完成報告会が7月15日(木)に都内で開催。放送にあたり、藤木は「結末を知っている僕から見てもワクワクできる作品になったなと思います。原作を読んでいない方はもちろん、読まれている方も僕と同じように楽しんでいただけるのではないかなと」と自信を見せる。
吉瀬も「第1話を見させていただいたのですが、真犯人は誰なのだろうというドキドキ感がすごくて。同世代の方だけではなく、多くの方に伝えていきたい作品ですので、SNS等でたくさん拡散していきます!」と力強くアピールした。
役作りについて、僧侶の親子役を演じる三宅と財前は「富士山の麓のとても立派なお寺で撮影を行った」といい、「毎回仏様に『よろしくお願いします』とご挨拶をしてから撮影に臨んでいました。住職の方に立ち振る舞いなども教えていただいて」と三宅。
白髪が印象的なビジュアルの大黒を演じる財前も「初めて白髪に挑戦しました。彼女はとにかく正義感が強く“白”のイメージがあって、黒いものは持っていないのではないかと」と明かした。続けて、印象に残ったシーンについて聞かれると、吉瀬は“18年前の彰太と由布子の姿が描かれるシーン”を上げる。
そのシーンについて、藤木は「僕の18年前の姿はどなたが演じられるのだろうと思い、スタッフさんに聞いたら『藤木さんです』と。映像で色々加工してくださるのかとも思ったのですが、意外とそのままでびっくりしました(笑)」と撮影を振り返る。吉瀬も「私も『無理があるでしょ?』って言ったんですが、監督が『大丈夫です』とおっしゃるので…(笑)」と笑顔を見せた。
“因果応報”がテーマとなっている本作にちなみ、“あの過去があったから今がある”というエピソードに話題が及ぶと、三宅は「16歳の時にV6というグループに入ったことがとても大きなターニングポイントでした」と。「右も左も分からない中学生を選び、事務所に入れてくれたジャニーさんには本当に感謝しかありません」と思いを語る。
続けて「このドラマの第1話が放送される7月24日(土)はうちのリーダー(坂本昌行)の誕生日なんです。全5話ということで、僕は各回それぞれメンバーの家に行って放送を見たいなと。WOWOWの契約5件取ってきます!(笑)」と宣言し、ステージ上に笑いを巻き起こす場面も。
いっぽう、財前は「(以前出演していた)『お水の花道』というドラマで助監督だった岩田さんが監督となり、今ここに一緒にいるということをとてもうれしく感じています」と長く続くその縁を明かした。
最後は、藤木が「大変な状況が続いておりますが、見て下さった方にはその時間だけでも現実を忘れて、『黒鳥の湖』の世界に没頭していただきたいという思いを込めて1シーン1シーン心を込めて丁寧に撮影に挑んだつもりです。この作品が多くの方に届くといいなと思います」と視聴者へメッセージを寄せ、イベントは締めくくられた。
番組情報
『連続ドラマW 黒鳥の湖』
WOWOW
2021年7月24日(土)放送・配信スタート(全5回)
毎週土曜日 後10・00〜 ※第1話無料放送
出演:藤木直人 吉瀬美智子 三宅健 服部樹咲 大澄賢也 宅麻伸 / 板尾創路 杉本哲太 財前直見