2022年春に放送、配信されるWOWOWとHBO maxの共同制作ドラマ『TOKYO VICE』に伊藤英明、笠松将、山下智久らの出演が発表された。
本作は、東京で警察担当の新米記者として赴任したジェイクが、特ダネを執拗に求めて危険な裏社会へと踏み込んでいく様を描いた全8話の超大作ドラマシリーズ。アカデミー賞監督賞ほか7部門ノミネートの「インサイダー」(99)、「マイアミ・バイス」(06)などを制作したマイケル・マンが、エグゼクティブ・プロデューサーとして参加し、第1話の監督も務める。マン監督は「私たちは90年代終わりの大都会・東京の本当の姿を浮き彫りにした作品を作りたいと思っている」とその強い想いを語っている。
主人公のジェイクを演じるのは、スティーブン・スピルバーグ監督版「ウエスト・サイド・ストーリー」(21)の主演にも抜擢されたハリウッド次世代スターの筆頭格、アンセル・エルゴート。敏腕刑事・片桐役で渡辺謙、ジェイクの先輩記者・丸山詠美役で菊地凛子が出演する。
今回、本作に出演する新たな日本人キャストが解禁。自らの立場を利用して暗躍する刑事・宮本役に、「海猿」シリーズ(04〜12)や「22年目の告白〜私が殺人犯です〜」(17)、連続ドラマW『トッカイ〜不良債権特別回収部〜』(21)などで数多くの主演を務めてきた伊藤英明。ヤクザ組織千原会の一員・佐藤役に、「花と雨」(20)の主演やドラマ『君と世界が終わる日に』(21)、『全裸監督』シーズン2(21)などで輝かしい活躍を見せる笠松将。そして、人気No.1のカリスマホスト・アキラ役には、「コード・ブルーードクターヘリ緊急救命ー」(18)や、ハリウッド映画「THE MAN FROM TRONTO」(22)、米仏日共同制作ドラマ『Drops of God/神の雫(仮)』(22)で主演を果たすなど、海外でも活躍する山下智久が決定。また、菅田俊、谷田歩、萩原聖人、豊原功補のほか、伊藤歩、渡辺真起子、板谷由夏、松田美由紀の出演も発表された。
監督は、マイケル・マンの他、数多くの賞を受賞した映画「37セカンズ」(20)のHIKARI、ドラマシリーズ『ナルコス』のジョセフ・クボタ・ラディカ、ドラマシリーズ『ニュースルーム』のアラン・プールが務める。
渡辺謙 コメント
NYで「王様と私」の2回目の公演をしていた2016年の時のこと、演出のバートに、脚本家のJTを紹介された。東京を舞台にした面白い話がある、それをシリーズのドラマにしたいというのだ。題材はアメリカ人が日本の新聞記者になり、1990年代のヤクザの裏社会を暴いていくとのこと。どこまで本気なのかと少々いぶかしんでいた。だが、JTのこの作品に懸ける情熱はどんどん膨らみ、僕が所属しているエージェントも協力してくれることになる。いよいよ企画が動きだし、最初の脚本を読んだ。それぞれの役がエネルギッシュで、日本語と英語が行き交いスピード感たっぷりだ。そしてなんと一話はあの、マイケル・マンが撮るという。撮影序盤でコロナが蔓延し、半年の順延という危機もなんとか乗り越え、八話を撮り終えた。今まで見たことのない日本の姿をぜひお楽しみください。
菊地凛子 コメント
女性の環境、地位が今よりもさらに不平等だった90年代。
男性社会の典型と言っても過言ではない新聞社で、女性として、そして彼女自身のアイデンティティに葛藤しながらも、真実を突き止めるために真摯に立ち向かうジャーナリストを演じています。
マイケル・マン監督との出会いはとてもドラマチックであり、とても冒険的でした。マイケル監督、そして全てのクリエイターたちとのこのすてきな旅路を私は忘れることができません。多くの皆さまにご覧いただけたらと思います。
伊藤英明 コメント
文字通り、夢の様な時間でした。
このコロナ禍でなければ、なんて言葉は言い訳にしか過ぎないと感じられるくらい「プロフェッショナル」を勉強させていただきました。
アメリカの作品の現場の素晴らしいところは、携わってる人間みんなが自分の役にプライドと喜びを持ってお互いに尊敬の気持ちを持って場を作り上げているところです。これが良い作品への近道なんだと教えてもらったような気がします。
作品は骨太のように見えて、マイケル・マン監督ならではの人情の機微まで捉えた計算し尽くされた映像をぜひ楽しんでいただきたいと思います。
マイケル・マン監督、ジョセフ監督、HIKARI監督、アラン監督をはじめとする素晴らしいスタッフの方々、アンセル、渡辺謙さん、この作品に関わる皆さんと国を超えて、文化を超えて一緒にひとつの作品を作れた事を誇りに思います。
この経験が一生の宝物にならないよう、これからも精進していきたいと思います。
笠松将 コメント
東京に来てからの僕は、真っ暗な道をゴールを知らないで、フルマラソンをしているような生活でした。
その道の途中、いろんな人たちに助けられながら今も走り続けています。
この道であっているのか迷っていた時、マイケル・マン監督が横に並走してきて、「ここからだぞ」とまた背中を押されました。
こんな自分を応援してくれた家族、仲間とかファンの皆様、心からありがとうございます。TOKYO VICE、ぜひお楽しみに。
山下智久 コメント
今までにない経験を今までにない役柄で、体験させていただいたような気がしております。
正直とても、クセのある役柄ですが、彼がどうしてそういう人間になってしまったのかを自分なりに探究して、挑みました。
そして何より、作品の一部になれるよう努めました。このような素晴らしい作品に携わる事ができて、さらに夢が大きくなりました。
完成が楽しみです。
作品情報
『TOKYO VICE』
2022年春、WOWOWにて独占放送・配信
番組特設サイト:https://www.wowow.co.jp/drama/original/tokyovice/