井浦新&松下洸平が吉高由里子を絶賛「調子に乗るので言わないけど(笑)」『最愛』今夜スタート

ドラマ
2021年10月15日

『最愛』

10月15日(金)スタートの金曜ドラマ『最愛』(TBS系 毎週(金)後10・00~10・54※初回は15分拡大)のオンライン取材会が行われ、吉高由里子、松下洸平、井浦新が初回放送に向けて思いを明かした。

本作は殺人事件の重要参考人となった女性実業家と、彼女を追う刑事、彼女を支える弁護士の3人を中心に、15年前の失踪事件から現在の連続殺人事件へとつながる謎に迫る、完全オリジナルのサスペンスラブストーリー。

実業家の主人公・真田梨央役の吉高由里子、事件を追う刑事で梨央の最愛の人でもある宮崎大輝役の松下洸平、梨央の会社の弁護士・加瀬賢一郎役の井浦新をはじめ、薬師丸ひろ子、及川光博、光石研、田中みな実ら多彩な俳優陣が出演し、スリリングな人間ドラマを展開していく。

スタッフには、2017年4月期の金曜ドラマ枠で放送された『リバース』と同じ顔触れが集結。脚本は奥寺佐渡子と清水友佳子、新井順子がプロデュースを務め、演出は塚原あゆ子が担当する。

8月末にクランクインをして、いよいよ放送を迎えることについて、吉高は「ようやく見てもらえる日が来るのかというワクワク感と、どう思われるかという緊張感があります。そして、ドラマって1話が始まってしまったら追いかけられるスケジュール感になっていくので、それもいよいよ始まっちゃうんだなと…。いろんなものがまた大きく動く日になりそうだなっていう感覚ですね。面白いとか、よかったと言ってくださる人が多いので、今夜10時にたくさんの人に見てもらえたらうれしいなと思っています」と語った。

松下は「本当にこの1か月半はあっという間でした。それだけ非常に中身の濃い日々を過ごさせていただいていたんだなと実感しましたし、本当に目まぐるしい日々の連続だったことを1か月半と聞いて、ハッとしました」と。また、ひと足先に第1話を見たとのことで、「自分が出ていることは抜きにして、1つの作品としてすごくハラハラドキドキしたんです。なんなら、自分が出ていることを忘れて、思わず手をぎゅっと握ってしまうぐらい次の展開が気になったり、怖くなったりすることもありました。いろいろなものが詰まった第1話になっていると思います。最後までしっかりとこの集中力を切らさずに突っ走っていけたらいいなと思っています」と感想を語った。

井浦は「始まることは素直にうれしいです。共演者とのお芝居の中で育ってきている役がどのように視聴者の方に届いていくのか、その物語がどのように皆さんに伝わっていくのかは、うれしいとともにドキドキするところでもあります。今日から始まっていきますけど、どんどん視聴が撮影に追い付いてくるので、現場のスピード感もきっと変わってくるだろうなと思うし、これからもっと役が育っていくと思うんですけど、自分もどうなっていくのか知らない分、最終話まで行った時に、どんな状態で立っているのかなと、いよいよ始まる今日、強く思いましたし、こうやって宣伝することもとても大事ですけど、早く現場で芝居をしないと大変だなという気持ちもあったり。そんな初日を迎えています」と本音を明かした。

共演陣の印象を問われると、吉高は「以前共演した時は撮影期間が短く、ちゃんと絡むことができなかったので、こんなにすぐに共演できるのはうれしいですね。松下さんとは2人の関係性が周りの人を引きつけるものになれたらいいなと思っています。新さんとは、今回で3度目になるんですけど、10代、20代、30代と全部見ていてほしいし、40代、50代、60代もなんなら見ていてほしい(笑)。すごく昔から知ってくれている人だし、安心できて心強い、加瀬と梨央みたいな関係性のような感じです」と2人の印象を語った。

松下は「吉高さんは今回、ミステリーとかサスペンスとか絡んでくる作品なので、どういう面持ちで現場にいるのかなと、インの前に想像して現場に入ったら、本当に以前ご一緒したときの吉高さんと何も変わらない、とても元気な僕が知っている吉高由里子で。どういう作品だろうが芯がぶれない部分だし、シリアスなシーンが控えていても、本当にカメラが回る5秒前ぐらいまで素の吉高さんがいて、でも、回った瞬間に切り替えて、時には涙を流したりすることもできるっていう、魅力に変えてしまう不思議なパワーのある方だなと思います」と吉高の現場での姿に驚いた様子。

また井浦の印象については、「新さんは今回初めましてなんですけど、以前『レミゼラブル』というドラマで同じシーンはなかったんですけど、同じ作品に出させていただいたことがあって、どういった方なのかなと気になっていましたし、ご一緒したいなと思っていたんです。今回、3か月間ご一緒するので、まずは僕がどういう俳優でどういう人間なのかをちゃんと示していけたらなと思っていますし、初日から率先して自分のほうから声をかけさせてもらったんですけど、とても優しくて温かい方。なので僕自身もどんどんいろんな話を聞きたくなるし、知らないことをたくさん教えてくださる方なんだろうなと思って。役柄的にはかなりバチバチしてますけど、今後も隙あらばいろんな話を聞けたらいいなと思っています」と。これを受けて、井浦は「本当はクールだけどね」とおどけていた。

そんな井浦は「洸平君とは現場で話していると、妙に会話が広がるんです。きっと興味があるものとか、好きな分野とかがリンクしているんだろうなって、現場で話していると自然と仲良くなっていってしまっているんですけど、役柄的にどうしても吉高さん演じる梨央を挟んで、常に両サイドから火花が散ってる関係性でもあるので、実際肌と肌を合わせてお芝居するのは今作が初めてなので、洸平君とは最終話まで加瀬と大輝の関係性をずっとフレッシュでいたいなと思っています。吉高さんは、ありがたいことに初めて座長を踏んだ作品でも一緒になっていて、10代20代と、その都度共演させてもらったんですけど、今回は久々にしっかりと共演する時間が長いので、出会った時からのお芝居のいい変化と、吉高さんだからこその変わらないすてきなところがしっかりと感じられていて、本人には言っていなかったですけど、感動してるんですよ。すごいねって言ったら、本人がすぐ調子に乗るので、言わないですけど(笑)」と、吉高を絶賛すると、吉高は「ありがとうございます」と感謝を伝えた。

さらに吉高のすごさについて「デビュー当時から感じていたことなんですけど、どんな役でも自分に引き寄せていくんですよね。ちゃんと彼女のフィルターを通って、役へとなっているのは変わらないなと。そして数々の現場を乗り越えてきて、強くなった部分っていうのも明確に感じられて、今楽しく一緒に芝居ができています。この2人に俳優として出会ってからの時間というものが、梨央と加瀬というのに見事に投影できているのも、こういうのも運命なんだなと。洸平君とも、吉高さんともそれぞれじゃないとできないことっていうのをちゃんと、この新井、塚原組にしっかり残して刻んでいきたいなと思っています」と語った。

『最愛』

新井順子プロデューサーの作品に度々出演している3人。どのようなオファーがあったのか問われると、吉高は「『わたし、定時で帰ります。』の向井理さんが演じた晃太郎が倒れた時に私が起こすシーンを見た新井プロデューサーが、吉高にこういうことをやらせたいと、その時にパッと思いついて、今回ゼロから作品を作ろうということで1年半とか2年ぐらい前からお話を練っていたみたいで。新井さんからは今までにない吉高由里子を見せたいと言われたので、若い学生時代はすごい元気に幸せいっぱいな環境で育って、描写もそうですけど、東京に来てからの梨央はすごくツンケンしていて感じが悪くて、大輝ごめんな~って思いながら演じています」と。

松下は「『MIU404』にゲストで出させていただいたのがきっかけで、そのドラマが終わって半年たったぐらいに、あらためてお声がけいただいて。今までやってきた役どころっていうのが、わりと穏やかな役が多かった中で、それこそ今の吉高さんの話じゃないですけど、今までにない松下洸平が見たいと、同じことを言われて。そういう一面を引き出させてもらえるっていうのは、俳優にとってはすごくチャレンジングであり、貴重な経験だと思うし、自分自身の成長にもつながるなと思ったので、本当に二つ返事でぜひやらせていただきたいですと伝えました。果たして僕で務まるか不安でしたし、プレッシャーもありましたけど、でもやっぱりやらせていただくからには、全力でこの作品に命を懸けるくらい。本当にこの作品が最後でもいいと思えるくらいの勢いで、『最愛』に臨んでいるので、とても幸せな時間を過ごさせてもらっています」と気持ちを明かした。

井浦は「4年前に『アンナチュラル』という作品で、新井さん、塚原さん組は参加させてもらっているんですけど、俳優の仕事は一度お仕事をさせてもらったから次があるとは言えないので。俳優からはお仕事選べませんから。なので、基本的には何でも1本勝負でいつもやっていて。『アンナチュラル』の時もまたいつかとそんなことを思う余裕もなく、あの作品は作品で全力で完結させて全開でやるぞっていう気持ちでやっていました。なので、新井さんと塚原さんのクリエイターとして感動させられる場面もたくさんあったので、気持ちの中ではまたいつか仕事をすることになったら、今度はどんな表現ができるんだろうなっていう淡い夢みたいなのはうっすら持ってはいたんですけど、本当にお話をいただいた時はとにかくうれしかったです。『アンナチュラル』のキャストの人たちが新井さん、塚原さんとどんどん仕事をしていく姿を拝見していて、要注意人物だと思われているんじゃないかなとか、忘れられているなとかだんだんネガティブな気持ちになっていたところ、ちょうどいいタイミングで声をかけてくださったので、腐らずに済みました(笑)」とほっとしていたことを明かした。

金曜ドラマ『最愛』
TBS系
2021年10月15日(金)スタート
毎週金曜 後10・00~10・54
※初回は15分拡大 後10・00~11・09

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©TBS

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