2022年1月9日（日）よりWOWOWで放送・配信される『連続ドラマW だから殺せなかった』の完成報告会が行われ、主演の玉木宏、渡部篤郎、松田元太（Travis Japan／ジャニーズJr.）、権野元監督が登壇した。
本作は、第27回鮎川哲也賞優秀賞を受賞した一本木透の同名小説を連続ドラマ化。ある日、大手新聞社に「俺の殺人を言葉で止めてみろ」と一通の手紙が届く。その差出人である、首都圏を震撼させていた無差別連続殺人犯は、玉木宏演じる一本木記者を指名し、紙上での公開討論を要求。新たな殺人を予告する犯人に対し、一本木は報道記者として言葉の力で立ち向かっていくという物語だ。
まずは玉木が「一本木透を演じました玉木宏です。よろしくお願いします」とあいさつし、イベントがスタート。玉木は本作が約3年ぶりのWOWOW作品での主演となるが、オファーを受けた際の心境について「WOWOWのドラマは、ドラマでありながら映画的な要素の強い作品枠だと思うので、そのようなオファーをいただけるのがうれしかったのと、権野元監督と久しぶりに一緒にお仕事させてもらえるということで、非常に楽しみにしてました」と明かす。
また「僕は実年齢が41歳になるんですけど、41歳のちょっとしたくたびれた感を大事にしたかったので、いろいろなものを抱えていそうな感じを出せたらと。新聞記者としても、すぐに解決しないもどかしさとか、直接的なゴールをすぐに見つけられない、その悶々とした感じも出せるようにというのも心掛けました」と、演じるうえで意識したことを述べた。
一本木の過去を知る上司・吉村隆一を演じた渡部篤郎は、作中で玉木以外の共演者と顔を合わせるシーンが少なかったという。そのため「いろんな方とご一緒していないので、そういう意味でも作品を見るのは楽しみです。一視聴者としても楽しみながら見てみようかなと思います」と作品への期待を語る。
そして、松田元太は「すごい方たちに囲まれて、撮影させていただけて、まずは感謝でいっぱいです」と。物語のカギを握る大学生という難しい役どころに挑戦したが、「抱える部分であったり、家庭内でのいろんなトラブルであったりを自分なりに考えながら、とにかく全力でやってみました」と撮影を振り返った。
本作で初共演となった、玉木と渡部。玉木は「今作で一緒にやらせていただけて、うれしかったですし、撮影が終わってから、家族ぐるみで食事に誘っていただいて、ステーキをご馳走になりました」とのエピソードを披露する。
そんな玉木に対して、渡部は「ずっと彼の作品を見ていて、いつかご一緒したいなと思っていました。こういう鋭い目つきの方には今まで会わなかったというか、個人的な意見なんですけど目が強いなと感じました。そして、彼が持っている情念のようなものが、役に反映されていたんじゃないかなと思います」とコメント。
松田は、撮影では玉木との共演シーンが多かったという。玉木の印象を聞かれると「ジャニーズの先輩かというくらい優しくしていただいて、本当に楽しかったです」と笑顔。対する玉木は「彼は人を転がすのがうまいんですよ（笑）。すごく人懐っこくて、現場でもみんなから愛されていたと思います。あとはお芝居に対しての情熱もすごく高かったです」と演技だけでなく現場での立ち振る舞いも絶賛する。
しかし、2人の関係について権野監督から「松田君が『余ってるお洋服あったらいただけませんか』って、玉木君に服をおねだりしてたんですよ。そしたら玉木君が結構あっさり『いや、店紹介してあげるよ』って断っていて、心配になっちゃった（笑）」というタレコミが。松田は「あの時はすみませんでした」と謝罪しながらも「今度、いただきに行きます」と、めげずにアタックしていた。
続けて、自身が過去に書いた記事によって事件が動き出すという本作の物語にちなんで、「これまでの人生でターニングポイントはあったか」という質問が。すると、玉木は「月並みかもしれませんが、この業界に入ったことだと思います。18歳で上京して、足を踏み入れていなければ今はないと思いますし、そこから世界が少しずつ変わったような気がします」と感慨深げに振り返る。
いっぽう、松田からは「僕は家に帰る前、ついコンビニで折り返しちゃいます」という珍回答が飛び出し、キャスト陣から笑いが。“人生の”という質問だったことを指摘され改めて「小学生のときに書初めで、“ジャニーズ”って書いて『漢字で書け！』っていろんな先生に怒られたんです。だけど担任の先生だけは『良いことですよ。松田君の夢は絶対かなえるべきです』って言ってくれて、ジャニーズに入れました」と胸を張った。
最後は、主演の玉木が「自分の身近にいる人のすべてを知っているかと聞かれたら、『はい』と答えられる人は少ない気がするんです。その身近な人の衝撃な事実を知った時に、自分だったらどうするんだろうと問いかけられている作品のような気がします。静かなようですごく熱いものを訴えかけてくる作品です。そのあたりを心して見てもらえたらうれしいです」と見どころをアピールし、イベントは幕を閉じた。
作品情報
『連続ドラマＷ だから殺せなかった』
WOWOW
2022年1月9日（日）スタート（全5話）
毎週（日）後10・00 放送・配信（第1話無料放送）
公式HP：https://www.wowow.co.jp/drama/original/dakakoro/
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