大泉洋「振り回されているような気がする、小栗旬に」『鎌倉殿の13人』リモート会見

ドラマ
2021年12月17日
左から)菅田将暉、新垣結衣、小栗旬、大泉洋、小池栄子

1月9日(日)より放送スタートとなる大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(NHK総合ほか)のリモート会見が開催され、主演の小栗旬、新垣結衣、菅田将暉、小池栄子、大泉洋が登壇し、制作統括の清水拓哉が参加した。

大河ドラマ第61作となる本作の主人公は、鎌倉幕府の二代執権・北条義時。タイトルの「鎌倉殿」とは鎌倉幕府将軍のことで、平安時代末期から鎌倉時代初期を舞台に、野心とは無縁だった義時がいかにして武士の頂点に上り詰めたのかを描いていく。今回リモート会見に登壇したのは、義時役の小栗旬、八重役の新垣結衣、源義経役の菅田将暉、北条政子役の小池栄子、源頼朝役の大泉洋の5名だ。

まず、三谷幸喜が脚本を手掛ける本作の印象について問われ、菅田はこれまでの撮影を「現場の調和によってコメディにもシリアスにも作っていける感じがすごく楽しいです」と振り返る。

過去に“三谷大河”への出演経験がある大泉は「本作はかなりコメディ要素が強いんじゃないかな。1話からだいぶ面白かったですよね」と。また、「台本のト書きに対していかようにも面白くできるんですけど、その加減を大泉さんが厳しく教えてくれましたよ」と報告する小池に対し、大泉が「あれ、そんなこと言いましたっけ」ととぼける一幕も。

小栗旬

いっぽう、小栗は「『こういうシーンにさらにもう1個笑いの要素を入れてくるんだ』という発見があります。そういった部分を演じることは難しいけど、(登場人物に)人間らしさを感じられるところが三谷さんの大河の面白いところなのかな」と。本作が初の大河ドラマへの出演となる新垣は「三谷さんの本なので初めてでも理解しやすい本を読ませてもらっているなと感じます」と感想を述べた。

また、三谷の描く登場人物について、大泉は「ここまで頼朝を面白く描いた人はいないんじゃないでしょうか。後半に向けてシリアスになっていくだろうから、前半はこのくらい楽しい、ホームドラマみたいな感じでいいんじゃないかな」と語る。

菅田も自身の役柄について「英雄になる前の人間らしい姿というか、ダメなところがたくさん描かれているからすごくファンキーで楽しいです」と。小栗は、2人の演じる頼朝と義経について「2人とも底が見えないというか、一緒にいても『本当は何を考えているんだろう』と分からない部分が共通してあるので、演じていて楽しいです」と絶賛した。

大泉洋

そんな小栗の話に同意しつつ、義経について「異常にかわいいよね」とコメントする大泉に対して、菅田が「初日にそう言っていただけた後、大泉さんに『俺の方が可愛いからな』って言われたんです」と暴露を。

大泉は「頼朝にとって義経は可愛い存在なんですよ。でも、そう思うには十分すぎるかわいさがありましたね。下手したらガッキーよりかわいいんじゃない?」と。新垣の「頼朝さんもかわいらしいと思います。大泉さんが演じる頼朝だからこそ、みんなどうにかしてあげたくなるんじゃないですか」という言葉に、大泉はタジタジになっていた。

また、小栗の演じる義時について「義時は頼朝や義経に振り回されると思うんですけど、実際、僕なんかは振り回されているような気がするな、小栗旬に」と話す大泉。小栗も「そうですね。どちらかというと振り回しがちかもしれないですね」と。

菅田将暉

菅田は「確かに(小栗は)周りを巻き込むタイプだと思います。役と似ているところで言うと、誰かと誰かの懸け橋になっているイメージが強いなと。義時が人と人をつなぐこともあるので、そういったところは小栗さんに既視感がある気がします」と語る。

小栗は「確実に演じている皆さんの要素が役に反映されている部分もあると思いますし、その人の顔を思い浮かべながら描かれているからこそ、それぞれが持っているキャラクターが活かされているんじゃないかな」と。

「僕、(劇中に)よくみんなから『どうにかしろ』って言われるんですよ。だから次の大河は『どうする家康』ですけど、『どうする義時』でもいけたのかな」とジョークをとばし、登壇者たちは笑いに包まれた。

新垣結衣

いっぽう、役柄について「(自分に)似ていると思わなかったです」と明かす新垣は「八重にはいろんなところに大事な人たちや大切なものがあるから、それを守ろうとしてどれが一番いい結果になるのかみたいなところを探ろうとするんですけど、そういう気持ちは自分と一緒だなと思います。でも、あんなに(自分自身は)強いかな」と。小栗は「今回共演して、動じない人なんだなと思いました」と新垣の印象を語る。

さらに、第1話の見どころについて聞かれると、小栗は「大泉のせりふの『はい』じゃないですか」と。大泉も「三谷さんからも『あれはどうなんだ』と言われたシーンなんです(笑)。基本的に三谷さんは褒めてくださるんですけどね。印象的な『はい』が来るので、楽しみにしていただけたら」と。

また、小池は「義時が馬に乗って駆け抜けていくシーンはかっこいいですよ。『大河が始まるんだな』って感動しましたし、見ごたえがあったな」と語る。すると大泉が「あれはCGですから。全部アニメです」とジョークを。対する小栗は「今後出てくる頼朝のしゃれこうべをぜひ楽しみにしていてください」とユーモアあふれるメッセージを寄せた。

小池栄子

番組情報

大河ドラマ『鎌倉殿の13人』
2022年1月9日(日)スタート
NHK総合:毎週(日)後8・00~8・45
BSプレミアム・BS4K:毎週(日)後6・00~6・45
※初回は15分拡大版

この記事の写真

©NHK

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