1月16日(日)スタートの日曜劇場『DCU』(TBS系 毎週(日)後9・00~9・54、初回25分拡大)の3か国同時リモート試写会が行われ、舞台あいさつに主演の阿部寛、横浜流星、中村アン、山崎育三郎、趣里、高橋光臣、岡崎体育、有輝(土佐兄弟)、市川実日子が登壇した。
本作は、水中の捜査に特化した架空の組織「DCU(Deep Crime Unit)」を舞台にしたオリジナルドラマで、水にまつわる事件・事故とそこに隠された謎に迫るウォーターミステリー。ケシェット・インターナショナル社およびファセット4メディア社とTBSが共同制作している。
観客と一緒に1話を見たキャスト陣。阿部は「まだ興奮が冷めやらない中で、素晴らしい努力が報われた作品だと思います」、横浜も「僕も興奮しっぱなしというか。壮大なスケールですし、展開もスピーディーで、非常に物語に入り込むことができました。まだまだ撮影も続くので、チーム一丸となって全力で頑張っていきたい」と。山崎も「連ドラだってことを忘れるぐらいのスケール感に驚いて、すごく感動しました。続きが見たくなります」と、口々に作品のスケールの大きさについて感想を語った。
市川は心に残ったこととして「育三郎さんが抜群にかわいかった」と語り、山崎から「何を言っているんですか! 自分の話をしてください(笑)」とツッコミを受けつつ、「台本でしか読んでいなかったので、水の表情がこんなにもあるのかとか、自然がきれいだなとかいろいろ思っておりました。引き続き、2話、3話とすごい勢いで展開していくので、楽しみにしていてください」とアピールした。
いっぽう、岡崎は「見つかっちゃったなって感じがしますね、岡崎体育も(笑)。今後のアジアNo.1俳優の道も開けてしまったなという感覚がしているんですけど」と語ると、阿部が振り向き、岡崎を見つめるひと幕も。岡崎は「現場に毎日行くのが本当に楽しみで、みんなとおしゃべりしながら、和やかな感じでやっているんですけど、いざ撮影に入るとみんな顔が変わって、メリハリがあってすごく楽しいです」と現場の雰囲気も明かした。
有輝は小栗旬の物まねであいさつ。これに岡崎からツッコミが入ると、有輝に戻り「体育さんと同じく現場に行くのが楽しくて、阿部さんが僕の小栗旬さんの物まねをだいぶ気に入ってくださっているので、日々小栗旬さんの物まねの練習をしています」と明かし、会場を盛り上げた。
試写会には駐日イスラエル大使のギラッド・コーヘン閣下、駐日カナダ大使館の参事官・広報部長、マット・フレイザー氏も登場。ギラッド・コーヘン閣下が「アクターが必要であれば、どうぞお声がけください」と語ると、阿部や岡崎らがサムズアップで応えていた。
マット・フレイザー氏は、駐日カナダ大使のイアン・マッケイ閣下の言葉を代読し、「本当に素晴らしかったですし、感動しました。これから毎週、シリーズの最後まで楽しみにしております」と1話の感想を伝えた。
2人の言葉を受け、阿部は「非常にうれしいですね。今回は、カナダ、イスラエル、アメリカ、そして日本とで作っているわけですけど。こういうものを作るという方向性は皆さん同じで、それぞれが熱く語り合いながら自分たちも方向性を合わせていって、いいものに到達するという目標をみんなで一生懸命作っています。それは僕らも勉強させてもらっていますし、非常に力になっています。そして、お二人にはぜひDCUのメンバーとして鍛え直してきてほしいと思います(笑)」と語った。
会見の模様は、アメリカ・ロサンゼルスとカナダ・モントリオールに同時中継され、ロスのジャパンハウスから「山崎さんがとてもかわいかったのと、阿部さんのお体がとても美しかったです」という感想が届くと、山崎は役に入り「ありがとう♡」と感謝。阿部は「なんかすみません(笑)」とタジタジになっていた。
世界から感想が届いたことについて横浜は「日本だけでなく、本当にたくさんの方にこの作品を見てもらえてうれしいなと感じますし、あらためてすごい作品に参加させてもらっていることに幸せを感じています。魂を込めて頑張りたいですね」と語った。
会場の観客からも質問が寄せられ、ここまでの撮影で過酷だったことについて問われると、阿部は「すごくハードな現場で体力的にもみんな大変だったと思うんですけど、昨日が一番きつかったですね」と。これにはキャスト陣からも笑いが起こり「まだ言えないんですけど、この2人(岡崎と有輝)と同じシーンで、僕の役がすごくクールなんですけど、いろいろやってくるので(笑いを)耐えなければいけなかったのがすごくきつかった」と明かし、岡崎が「僕と有輝君がアドリブをするシーンがあったんですけど、阿部さんを笑わせようとして」と語り、有輝も「今まで見たことがないキュートな阿部さんが見られると思います」とアピールした。
横浜は「1月4日の撮影が叫びに叫ぶシーンで、喉が枯れそうになって、労わっていたんですけど、5日も6日も叫ぶシーンが続いて、この3日間過酷でした」と明かした。
中村は1話に登場する台風のシーンを挙げ「初めての経験だったので大変でした。つらい顔をしているんですけど、笑っているように見えちゃったりして…」と苦笑いした。
続いて、公安一課の刑事・清水健治を演じる山崎は「海の近くのロケが多いので、風が強くて、清水さんじゃないくらい髪の毛がバンっとなってしまって」と語りだすと、横浜がジェスチャーつきで「すごかったですよね」と相づち。「風がおさまらなかったので、そのまませりふを言って撮り終わったり…。あとは、僕がお芝居をしていると、みんながクスクス笑うので集中できないなっていうのがありますね」と明かすと、高橋が「清水という役に慣れるまでに、相当時間がかかりました。芝居をするんですけど、何かこみ上げるものがあって、ずっと見ていられなくて、始めは苦しかったですね」と。阿部も「僕も初日できつかったですよ(笑)。クランクインのシーンが清水とだったんですけど、『この作品はこんな感じなのか』と思った」と、山崎の怪演ぶりに一同驚いた様子。
サイバー班として、DCUに所属する神田瑠璃を演じる趣里は、施設内でモニターを見ているシーンが多いが「新名隊長(阿部)をはじめ隆子さんに憧れて、私もダイバーの資格を持っているので、時と場合によっては、この行動服を着て、出動することもあるかも…」と明かした。
高橋は「僕の中では今までで一番体を動けるように、今日も朝5時起きでトレーニングして、体作りを毎日しているんですけど、先ほどアンさんも言ったように、船の上で、風や雨を浴びながら長ぜりふを言うんですけど、口が回らなくて監督に『もっと流ちょうに!』と言われて苦しんだ思い出がありまして、筋トレってあまり意味がないのかな」と語ると、中村らが「そんなことないですよ」と励ました。
有輝も中村と高橋が上げたダムでのシーンを挙げ「俺が『俺たちも潜りましょう』と言って『おまえなんかに行けるわけないだろう』とキレられるシーンがあるんですけど、あの日の朝に『M-1グランプリ』の予選に落ちまして、悲しい気持ちのまま撮影に臨んだので、『おまえなんかに行けるわけないだろう』が二つの意味ですごいショックで…。その後に、隆子さんの『大丈夫、二人ならきっと』というせりふに、土佐兄弟のことを言われているのかなと。そういった部分でつらかったですね」と明かした。
岡崎は撮影の合間が過酷だと言い「衣装部の人に『これ以上太らないでくれ』と言われていて、阿部さんたちがすごくおいしいプリンとかを差し入れしてくれるんですけど、僕は近寄って見ることしかできなくて…」と明かすと、阿部が「この間2つ食べてたよね?」と暴露。岡崎は「言わないでくださいよ(苦笑)。実は撮影が始まるまでに17キロ痩せて撮影に臨んだんですけど、差し入れがうますぎて10キロ戻ってしまった」と告白した。
続けてドラマに向けて準備したことを尋ねられた阿部は「30何年前にダイビングの免許を持っていたんですけど、そんなに多くやっていたわけじゃないので、撮影が入るまでにもう一度やり直して準備してきました。それと同時に、流星君や光臣君がものすごく鍛えているとうわさを聞いたので、ちょっとまずいなと思って『テルマエ・ロマエ』以来にジムへ行って、ひそかにやっていました」と明かした。
横浜も「みんなでライセンスを取って、筋トレをしています。光臣さんが筋トレ器具を持ってきてくれるので、僕も借りてみんなでやっていますね」と。さらに「体育さんもやってるんですけど、2回くらいで諦めちゃうんで」と裏話を披露した。
最後に阿部が「撮影に入ってから、僕も含めてみんな全力で体力の限界じゃないかっていうような撮影をやっています。海上保安庁の協力もあって、素晴らしいロケをさせてくださっていることに感謝しますし、最高の環境でやらせてもらっていると思います。そして、多くの国が参加して、1つの作品に挑んでいるわけですけど、各国が力を合わせて、いい作品にしたいというこういう環境を大事にしたいと思っています。まだ撮影は中盤です。これからも全力で頑張っていきたいと思います」と締めくくった。
番組情報
日曜劇場『DCU』
TBS系
2022年1月16日(日)スタート
毎週(日)後9・00~9・54)
※初回は25分拡大
公式Twitter: @DCU_japan
公式Instagram:dcu_japan
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/DCU_japan/