連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』と『ちむどんどん』のバトンタッチセレモニーが、東京・渋谷のNHK放送センターで開催。それぞれの作品でヒロインを務める、川栄李奈と黒島結菜が登壇した。
連続テレビ小説では、現在放送中の『カムカムエヴリバディ』が4月9日(土)に最終回を迎え、4月11日(月)からは『ちむどんどん』がスタートする。
そんな2作の交代を前に、3月24日(木)に東京・渋谷のNHK放送センターの『ちむどんどん』沖縄居酒屋「あまゆ」のセット内(黒島結菜演じる比嘉暢子が、鶴見で下宿をする居酒屋)で『カムカムエヴリバディ』の3代目ヒロイン・大月ひなた役を演じる川栄李奈から、『ちむどんどん』のヒロイン・比嘉暢子役を演じる黒島へのバトンタッチセレモニーが行われた。
まず、川栄が撮影について「苦しかったことよりも楽しかったことばかりが浮かびます。みんなでひとつのことを一緒に作り上げられたことが本当に楽しくて、今でも鮮明に覚えています。クランクアップした瞬間、涙が止まらなくなってしまった私を優しく受け止めてくださったスタッフ皆さんの温かさが心にしみました」と振り返る。
いっぽう、現在放送に向けて撮影に励んでおり、今回のセレモニーに役衣装で登場した黒島は「一日一日があっという間で、毎日楽しく撮影しています。撮影はあと半年残っていますが、このままいい雰囲気で撮影できるようがんばりたいなと思います」と意気込みを。
それぞれのコメントを受け、セレモニーはドラマゆかりの品のプレゼント交換コーナーへ。まず、川栄からは『カムカムエヴリバディ』でヒロインの安子、るい、ひなたと3世代の親子の絆を紡いできた御菓子司『たちばな』の特製和菓子が贈られた。
和菓子は3世代・100年の思いを込めたあんこに沖縄県産の黒糖が加えられたもので、沖縄の郷土料理に夢をかけるヒロインを描く『ちむどんどん』に精一杯のエールが込められているという。
受け取った黒島は「風のうわさで、このあんこがとてもおいしいと聞いていたので、そこにコラボで沖縄の黒糖を合わせていただいて、とてもうれしいです。みんなでおいしくいただきたいと思います!」と喜びを語った。
続いて、黒島からはシークワーサーの木で作ったウッドボウルがプレゼントされる。『ちむどんどん』の劇中では暢子の成長を見守っているシークワーサーの木だが、通常、市場に出回ることはほとんどなく、今回は器の職人の知り合いが伐採する際に譲り受け、新たに息吹を吹き込んだものだという。
「やんばるの自然を暮らしの中で感じ、長い撮影の疲れを癒やしてください」という黒島の思いを受け、川栄は「すごい! シークワーサーの木、初めて見ました。木目も一つしかなく、作品は一点ものということなので、大切にしたいと思います。ありがとうございます」と感謝の気持ちを伝えた。
また、セレモニーではお互いに質問をするひと幕も。黒島から「撮影中の一番の楽しみ」を問われ、川栄は「食事のシーンに出てくるご飯がとてもおいしくて元気が出ました」と。「昼休憩の前に朝食を囲むシーンがあると残り物をスタッフさんがお昼用にとまとめてくださるので、それを楽しみに撮影していました。普段の大月家の食事は質素ですが、クリスマスなどのシーンではチキンが出てきました。ちょっと豪華になるのがうれしかったです」と語る。
いっぽう、川栄から「『ちむどんどん』に登場する料理で印象に残っている料理は」と問われた黒島は「自分たちで手打ちした沖縄そばを食べるシーンがあって、それがとてもおいしかったです。撮影に出てくるご飯はどれも本当においしいです」とアピールした。
いよいよ迎える『カムカムエヴリバディ』の最終回の放送を前に、川栄は「最終週は、『えっ!?』と驚くような怒とうの展開です。本当にすばらしい作品になっておりますので、ぜひ最後まで見届けていただき、翌週からは『ちむどんどん』をご覧いただければと思います」と。
それを受けて、黒島も「『ちむどんどん』は沖縄の家族の物語で、あたたかく楽しいドラマになっていると思いますので、『カムカムエヴリバディ』からバトンを受け取って、このままいい流れでスタートできたらいいなと思います」と締めくくった。
番組情報
連続テレビ小説
<NHK総合>
毎週(月)~(土)前8・00~8・15
※土曜日は1週間の振り返り
<BSプレミアム・BS4K>
毎週(月)~(金)前7・30~7・45
毎週(土)前9・45~11・00 ※(月)~(金)の一挙放送
『カムカムエヴリバディ』
現在放送中
最終回:2022年4月9日(土)
『ちむどんどん』
2022年4月11日(月)スタート
©NHK