4月11日(月)放送スタートの綾瀬はるか主演ドラマ『元彼の遺言状』(フジテレビ系)に、生田斗真の出演が決定。さらに、生田と金城綾香プロデューサーからのコメントが到着した。
宝島社主催の2021年第19回「このミステリーがすごい!」大賞で、大賞を受賞した新川帆立による同名小説をドラマ化した本作。主人公・剣持麗子(綾瀬はるか)の元彼・森川栄治が残した「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」という奇妙な遺言を受け、麗子が謎の依頼人・篠田敬太郎(大泉洋)と共謀して一獲千金を狙う破格の遺産相続ミステリー作品だ。
ドラマでは、弁護士の麗子と篠田がバディを組んで数々の難解なミステリーを解決するという異色の痛快推理劇として、原作の世界観はそのままにドラマオリジナルのエピソードも描いていく。
物語の鍵を握るのは“元彼”。爽やかで温厚、我の強い麗子すらも魅了した美青年…。そんな栄治を演じるのは日本屈指の実力派であり、圧倒的人気を誇る俳優・生田斗真だ。舞台、映画、ドラマ、CMと表現の場は幅広く、作品によって全く違う顔をみせる生田が、『ヴォイス〜命なき者の声〜』(2009年)以来、実に13年ぶりに月9ドラマに出演する。
麗子のハートを射止めた屈託のない笑顔が、まさか遺影になってしまうとは…。生田が、純真さと儚さが入り交じった栄治を繊細な表現でみせる。そしてさらに、生田は栄治の兄・森川富治役も務めることが決定し、一人二役という難役に挑む。
栄治と富治は、見た目は瓜二つの兄弟だが、性格は正反対。社交的で人懐っこく、女性にモテまくる栄治に対し、富治は内向的で何を考えているのか読めないタイプ。大手製薬会社・森川製薬の社長・森川金治(佐戸井けん太)の長男だが、会社を継ぐ意志はそもそもなく、今は大学准教授として文化人類学を教えている。
欲望に溺れる森川一族においても異常なほどに無欲な富治は、祖母の遺産を一切拒否し、弟の栄治に相続させた。自身を“幽霊”と卑下するほどに存在感は薄く、あまり人との関わりを持とうとしない。
金治や叔母の真梨子は、栄治の遺言の意味が理解できず躍起となるが、1人冷静な富治は、「栄治も浮かばれませんね。(遺言の意味は)あなたみたいな人に言っても理解できませんよ。だから栄治も理由を書かなかったんじゃないですか」と、吐き捨てるようにつぶやくのだった。
栄治が遺言に託したメッセージを読み取っている様子の富治。なぜ富治は栄治の目的が理解できるのか…。富治を怪しむ麗子と篠田は周辺への聞き込みを開始。次第に、富治と栄治をつなぐ数奇な宿命が明らかになっていく。
いっぽう、今は亡き栄治は富治の弟。大学時代、模擬法廷の授業で豪腕ぶりを発揮する麗子に興味を持ち、後に交際することになった。当時、栄治はミステリー研究会に属しており、いつまでたってもサークルに入り浸る篠田を邪険にすることなく受け入れたという。
そんな縁もあって、持病のぜんそくが悪化し、軽井沢の別荘で療養することになった栄治の身の回りをお世話するため、篠田は別荘の管理人として居候させてもらっていた。しかしある朝、栄治は自室のロッキングチェアにもたれたまま死亡。
さらに、「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」という奇妙な遺言を残していた。遺産額はなんと1080億円。富治が相続を一切拒否したため、栄治が巨額の遺産を相続していたのだ。持病をこじらせての病死と診断された栄治だが、果たしてその真相は…。
元彼・栄治を演じるにあたり、生田は「お金持ちでボンボンだけど、『なんか憎めないよね』って思ってもらえるような、たくさんの人に愛されるキャラクターを構築したいと思います。過去と現在、二つの時間軸があるので、時間の流れが感じられるよう、表現できたらいいなと思います」と意気込みを語る。
一人二役への挑戦については、「栄治と富治はある種、表裏一体で背中合わせのような関係です。その雰囲気をきっちりと表現したいですね。ミステリー作品において、富治の存在はストーリーに大きく関わってきますので、その役割をしっかり果たしたいと思います」と。
最後は「クラシックミステリーの世界観が、新鮮に映る方もいらっしゃれば、懐かしく感じる方もいらっしゃると思います。ドラマを見ていただけるのが楽しみです。ぜひご覧下さい」と視聴者へのメッセージを寄せた。生田のコメント全文は次ページに掲載。