2023年放送の大河ドラマ『どうする家康』(NHK総合ほか)の出演者発表リモート会見が開催。主演の松本潤、大森南朋、山田裕貴、杉野遥亮、板垣李光人、音尾琢真、広瀬アリス、山田孝之、松重豊が登壇した。
大河ドラマ第62作は、誰もが知る歴史上の有名人・徳川家康の生涯を脚本家・古沢良太が新たな視点で描く『どうする家康』。ひとりの弱き少年が、乱世を終わらせた奇跡と希望の物語だ。
そんな本作の出演者発表リモート会見が、4月15日に開催。まず、主演の松本潤が「徳川家康役の松本潤です。本作には本当にたくさんの武将が登場することになると思いますが、“チーム家康”にはどんな人がいて、どんなふうに描かれていくのかがポイントになると思っています」と。
「そんな皆さんを今日ご紹介させていただけるということで、私自身すごく興奮しています。本当に個性豊かな皆さんなので、楽しみにしていただけたらと思います。よろしくお願いいたします」とあいさつを。
続けて、家康が直面する数々の困難と共に向き合い、“どうする?”と考えていく「チーム家康」がいよいよ発表に。松本をセンターに据え、役柄が表示されたリモート会議風の9面の画面に、出演者が1人ずつ登場していく。
まず、個性派家臣団のリーダー・酒井忠次役は大森南朋。『龍馬伝』(2010年)以来2度目の大河ドラマ出演となる大森は「前回は幕末だったので戦国をやりたいなとちょうど思っていたんです。しかも、今回は松本君です。『こっちのほうがいいな』と思って(笑)」とジョークを挟みつつ、出演への喜びを語る。
チーム徳川一の武闘派で“最強侍”の本多忠勝役は山田裕貴。愛知県出身で地元が舞台だという山田は「住んでいたころに徳川美術館に訪れたこともあるので、ご縁を感じています。アクションだけではなく、お芝居の中でも戦国最強の侍ということを表現していくことが課題だなと思っています。皆さんと一緒に楽しんで作っていけたらうれしいです」と。
徳川家臣団のクールな貴公子・榊原康政役は杉野遥亮。大河ドラマ初出演となる杉野は「最初は時代劇の所作だったり、慣れていないところが多くてどうやって演じればいいんだろうと悩んだのですが、改めて企画書を読ませていただいたときにすごくワクワクするなと思ったんです。この作品に参加できるのがうれしいです」と思いを語る。
井伊谷からやってきた美少年・井伊直政役は板垣李光人。「昨年放送された『青天を衝け』では徳川昭武を演じさせていただき、今回は家康に仕える家臣ということで不思議な縁を感じています。こんなにお邪魔していいのかなという気持ちもありつつ、すごく期待感と楽しみな気持ちでいっぱいです」と。
徳川一筋の鳥居元忠役を演じるのは音尾琢真。“徳川ラブ”な元忠にちなみ、両手で指ハートをしながら話す音尾は「『龍馬伝』でご一緒した大森さんと本作でまた一緒に演じられるのも、松本さんとご一緒にできるのもうれしいです。幕末ということでより『天下とるぞ』という感じを見せたいです」と本作への愛を語った。
二代将軍・秀忠の母で、激動期の家康を支えた於愛の方役は広瀬アリス。於愛の方のゆかりの地である静岡の出身という広瀬は「役柄のことは学生時代に授業で習ったことがあり、以前から知っていました。演じる役が自分の地元とゆかりのある役ということでとても縁を感じています」と。
忍者ではないが、忍者の代表と思われている服部半蔵/正成役は山田孝之。「今回の出演者の中で一番難しい役だと思います、忍者のような気がするけど忍者じゃない。でもなんか忍者じゃない…ここ22、3年やってきたテクニックをすべて注ぎ込んで絶妙な塩梅で演じたいと思います」と力強く語った。
プライベートでも親しくしているという2人。山田は「やっとお芝居で共演できるのでうれしいんですけど、彼(松本)のほうがうれしいと思います」と。松本も「プライベートでも一緒にいるからこそもらえる刺激があると思うんです。すごく気合を入れて現場をかき回すと思うのでそれも楽しみたいです」とほほ笑んだ。
“ザ・交渉人”で、家康が最も信頼する家臣の1人・石川数正役は松重豊。「数正はいずれ家康のところを離れて、秀吉のもとに行っちゃう人なんですよね。古沢さんの手にかかると面白い本になると思いますし、非常に興味深いところです」と自身の役柄への関心を語った。
さらに、“三河で一番の色男”を自称する大久保忠世役を小手伸也、幼少より家康に付き添い、苦楽をともにしてきた平岩親吉役を岡部大、松平家再興を支えた長老・鳥居忠吉役をイッセー尾形が務めることも併せて発表された。
そんな本作の主演を務める松本だが、同時に「食事係」も引き受けるという。「先ほど、南朋さんと音尾さんに作品の食事係は私だと言われました(笑)。長丁場になりますので、どれだけ美味しいものをプレゼントしていけるか、考えてやっていこうと思います。みんなが楽しく過ごせるように、私のギャラは全て(食事に)使います(笑)」と宣言。
そんな話を受け、松重は「カレー」、山田孝之は「週に1回ぐらい肉」、広瀬は「揚げ物」、音尾は「ジンギスカン」、板垣「ラーメンと餃子」、杉野は「愛情のこもった野菜」、山田裕貴は「野菜ときのことお魚、お肉、お米」、大森は「鰻」を、それぞれ松本にリクエストした。
また、先日放送された特番の撮影を通して、一足早く徳川家のゆかりの地を訪れたという松本。「現地の方が家康公のことを非常に愛情深く説明してくださり、その姿は何より胸を打つ瞬間でした。この作品も本当に楽しみにしてくださっていることが伝わってくるので、自分たちも楽しみながら撮影に励み、作品がたくさんの方に愛していただけたらなと思っています」と語る。
最後に、松本が「僕自身、家康という人物に対して“狸親父”と言われているようなイメージがあったんです。でも、本作ではそういった一面だけではなく、時代に翻弄されるか弱きプリンスが仲間たちの力を借り、いかにして生き延び、江戸という時代を作り上げていくのかが描かれていきます」と。
続けて「今日いらっしゃる出演者の皆さんと作る“チーム家康”が、ご覧いただく現代の皆さんにとって『こんなチームが作れたらいいな』と思ってもらえるようなものにできたらと意気込んでいます。このチームが数々の壁をどのように乗り越えていくのか、僕自身もすごく楽しみにしています。ぜひご覧ください」と語り、会見は締めくくられた。
大河ドラマ『どうする家康』は2023年放送開始予定。
番組情報
大河ドラマ『どうする家康』
NHK総合ほか
2023年放送開始予定
番組公式Twitter:https://twitter.com/nhk_ieyasu
この記事の写真
©NHK