現在放送中の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(NHK総合 毎週日曜 午後8時~8時45分ほか)のリモート取材会が開催され、主演の小栗旬が参加した。
大河ドラマ第61作『鎌倉殿の13人』の主人公は、鎌倉幕府の二代執権・北条義時。タイトルの「鎌倉殿」とは鎌倉幕府将軍のことで、平安時代末期から鎌倉時代初期を舞台に、野心とは無縁だった義時がいかにして武士の頂点に上り詰めたのかを追っている。
5月8日(日)放送予定の第18回「壇ノ浦で舞った男」では、そのサブタイトルのとおり「壇ノ浦の戦い」、すなわち平家の滅亡が描かれる。そして、今度は義経や範頼といった源氏の人々の運命が変わっていく。
そんな、物語の節目となる放送回を前に、主演で北条義時役の小栗旬のリモート取材会が行われた。まず、小栗が「元々この作品は壇ノ浦の戦いを目標に動いてきた物語なので、それを経た後に一体何が起こっていくのかに注目していただきたいです」と。
「今度は源氏の話になっていくのですが、義時は鎌倉を作っていく頼朝に付き従う中で、今までふられていなかった仕事もふられるようになるんです。その中で決断していく姿を見ていただけたらなと思います。積み重ねの中で、義時から徐々に迷いが減っていくので」と語る。
4月17日放送の第15回では上総広常の最期が描かれるなど、悲劇的なシーンも話題を呼んでいる。そんな波乱万丈な本作で演じ続けることについて、小栗は「結構しんどいですよ。冒頭の頃は明るく楽しい北条一家が描かれることが多かったのに、それもだんだんとなくなってきて」
「義時を演じていると、どのシーンにいても『次はどうする』と考えていなければならないんです。義時も当初は成長していく自分のことを愛していたと思うんですけど、最近はやっぱりしんどくなってきていますよね。でも、ありがたいことに現場は楽しい雰囲気なので、僕自身はそこまで落ち込まずに撮影できています」と明かす。
小栗自身は義時をどんな人物だと解釈しているのだろうか。「実際、義時は自ら前に出て引っ張るような人間ではないんですよね。でも、僕としてはそこが面白いところだなと思っていて。みんなに『どうする?』と言われ続けて動いた結果、いろんな人をつないでいく。なので、僕も意見を持ち込まないようにしています。周りのみんなのやりたいことやお芝居を受けていき、その蓄積でキャラクターができていくのかなと思っています」と分析した。
最後に小栗は、「今後、義時はかなり変わっていくと思います。とうとう自分で考えて行動を起こす瞬間が増えていきますし、三浦義村に(4月17日放送 第15回で)言われたせりふの『お前は少しずつ頼朝に似てきているぜ』という言葉もたってくるのかなと思っています」と。
「これから年齢がぐっと上がり、元々彼の持っている青年らしさが無くなって大人になっていくんですよね。僕自身、その変化も段階を踏んで丁寧に演じていられているかなと思っています。同時に、息子も大きくなっていくので“親としての義時”という見方も出てきますし、そこが違った要素になっていくのかなと思います」と見どころを語った。
番組情報
大河ドラマ『鎌倉殿の13人』
NHK総合:毎週日曜 午後8時~8時45分
BSプレミアム・BS4K:毎週日曜 午後6時~6時45分
この記事の写真
©NHK