7月7日(木)スタートの『六本木クラス』(テレビ朝日系 毎週木曜 午後9時~9時54分※初回は10分拡大)の制作発表記者会見が行われ、主演の竹内涼真、ダブルヒロインの新木優子、平手友梨奈と竹内の宿敵役となる香川照之が登壇した。
絶望の淵に立たされた青年が復讐を誓って、金と権力を振りかざす巨大企業に屈することなく仲間と共に立ち向かっていく姿を描いた韓国ドラマ『梨泰院クラス』を、日韓共同プロジェクトでリメイクする今作。東京・六本木を舞台にしたジャパン・オリジナル『六本木クラス』として、全13話という大スケールで放送する。
この作品の魅力の1つが、竹内演じる宮部新の、自分を絶望の淵に追いやった香川演じる長屋ホールディングスの会長・長屋茂への復讐劇。竹内は「昨日もバチバチのシーンを撮影しました(笑)。現場では、香川さんがアイデアを出してくださったり、お芝居を投げかけてくださって、いろんな球を受けて。すごくいいセッションができています」とにっこり。
いっぽう香川は、竹内の印象を「1本芯が通っていて、その竹内さんの軸の周りを僕が回っていられる。竹内さんを見ていると、いろいろな方からアイデアが出やすい現場だと思います」と語った。
六本木での撮影については、新木が「新と、平手さん演じる麻宮葵、そして私が演じる楠木優香の3人で六本木の街を走るシーンがあったのですが、車を確認しながら赤信号を気にしなくてはいけないなど、六本木での撮影ならではの大変さを痛感しました」と吐露。これには平手も「私もあのシーンの撮影は印象的でした」と続けるなど、苦労した様子も。
ただ、新木が「結果的にチームワークよく撮影できたので長い時間はかからなかった」ことを明かすなど、すでに強固なチームが出来上がっていることが端々から伝わってくる場面も見られた。
また、会見ではサプライズでスタッフからキャスト陣のタレコミ情報を発表。『六本木クラス』にかけて両手で「6」と「C」と作る“6C”ポーズがあるそうで、スタッフからは「竹内さんはいつもそのポーズができない」というタレコミが紹介される。
しかし竹内は「そんなことないですよ!」と言いながら、“6C”ポーズを披露。Cが逆になるも、最終的には成功し、「あんまり盛り上がってないじゃないですか。僕がスベったみたいになってますよ! スタッフさんの皆さんのせいですよ(笑)。スタッフさん、僕は完璧にできるということで大丈夫ですね?」と念押ししていた。
そして『梨泰院クラス』の原作者で、韓国のドラマの脚本も手掛けたチョ・グァンジンが韓国から来日して駆けつけた。『六本木クラス』のキャストとはこの日が初対面となるチョは「とても不思議な感じがしますし、またとてもうれしくて、光栄です」と感想を。
最後は「韓国に『梨泰院クラス』があり、日本に『六本木クラス』があって、どちらも“信念”というテーマ自体は同じだと思いますが、日本で作られる以上、もう1つの新しい作品だと思っています。とても期待していますし、応援しています!」と心強いエールを送った。竹内らのコメント全文は、次ページ以降に掲載。
竹内涼真コメント
◆香川さんと対峙するシーンは緊張感があるかと思いますが、撮影の様子を教えてください。
昨日もバチバチのシーンを撮影しまして…(笑)。僕自身としては「香川さんといつお会いできるんだろう!?」と、心から楽しみにしていたんです。そんな中、今回めぐり合わせで『六本木クラス』でご一緒できて! 現場では、1シーン1シーンを良いシーンにするために、香川さんがアイデアを出してくださったり、お芝居を投げかけてくださるんです。いろんな球を受けて、すごくいいセッションができ、本当に助かっています。
◆動画配信プラットフォーム「TELASA」では、『六本木クラス』撮影の裏側を追った特別編『ウラ六本木クラス』の配信が決定。どんな内容になりそうですか?
意外とすごく笑えるシーンや、面白味があるシーンはカットがかかるギリギリ直前だったりするんですよ。でも、テレビで放送するときは時間内に収めないといけないし、作品のテンポもある。なので、切りたくないけど切ってしまう、良いシーンもたくさんあるんです。そういうところがたくさん詰まってます。あと、僕らが撮影中どういうふうに作品を作っているか…その過程もちゃんと見られるので、より毎週の放送が楽しくなるんじゃないかなと思います。
◆ドラマに出てくるお料理で特においしかったものを教えてください。
やっぱり「みやべ」の唐揚げだよね! 唐揚げがどんどん進化していくのが、今回のテーマですね。香川さん演じる長屋の唐揚げと、僕の店が作る唐揚げが、お互いに戦い合いながら、どんどん進化していくんです。本当に美味しいんですよ! それぞれの唐揚げの隠し味の違いは、ストーリー上で明かされていきます。
◆初回放送日が7月7日の七夕の日ということで、願い事があれば教えてください。
一番はこの作品が皆さんに見てもらえて、ヒットしてほしい! あとはもう、撮影終了までみんな健康で、いいチームワークで撮影を乗り越えることが願いですね。僕はコロナになったとき、撮影が10日間止まるのは大変なことだと痛感したし、自分自身もかなりストレスを感じたので。本当に充実して、みんな元気で撮影できることが楽しみですね。最後までみんなで頑張りたいです。
◆キャスト解禁されてから髪型も話題となっており、流行りそうですが、ご自身では慣れてきましたか?
だいぶ慣れてきましたね。この髪型にして3か月くらいになるんですけど、まぁメンテナンスが大変で! 刈り上げがどんどん伸びちゃて、3日に1回切らないと、意外と(劇中での)長さがつながらなくて。今日も記者会見だったので、朝切ってきました。美容院に行くのがちょっと飽きてきちゃうくらいです(笑)。でも、めちゃくちゃ涼しいです。ドライヤーなんてもう30秒かからないくらいで、すぐ乾いちゃって! オススメです。
◆「信念」がテーマでもあるドラマですが、ご自身の信念を教えてください。
今はSNSやネットでいろんな情報が目に入って、すごく便利な時代じゃないですか。でも、その中でもの作りをしていくときに、自分たちが作る作品や芸術が周りからどう見られてるのかという情報を入れすぎると、本来自分たちがやりたかったものに一本筋が通らなくなるような気がして…。だから、僕は作品を作るときは、周りの意見やネットの情報は一回置いておいて、何を自分たちがやりたいのかを常に意識しながら、撮影していくことを心掛けています。
◆最後に視聴者の皆さまへメッセージをお願いします。
やっと7月7日に『六本木クラス』の第1話を放送できます。『梨泰院クラス』という本当に素晴らしい原作があって、それを日本でリメイクさせていただけること、本当にうれしく思います。またイチから新しいキャストと新しい日本のスタッフで台本を読み直して、1個1個緻密に、いいチームワークでドラマを作っています。きっと素晴らしい、楽しいドラマになると思います。7月7日はぜひ皆さま、テレビの前で見ていただけるとうれしいです。今日は本当にありがとうございました。
新木優子コメント
◆今回は舞台が六本木で、実際にロケも多いですが、六本木ならではの撮影エピソードなどはありますか?
一番印象に残っているのは、新と葵と優香の3人で六本木の街を走るシーンがあったのですが、車を確認しながら赤信号を気にしなくてはいけないなど、六本木ならではの大変さを痛感しました。結果的にチームワークよく撮影できたので長い時間はかからなかったのですが、大変だったなという思い出があります。
◆ドラマに出てくるお料理がおいしかったのか、スープをもらいに来たことがあるとの情報が入っています。飲食店のお話で料理がたくさん出てくると思いますが、料理は実際においしいですか?
新さんの店「二代目みやべ」に食べに行くシーンがあったのですが、そこで出てきたごはんがおいしくて…! その後すぐお昼休憩だったのですが、ちょうど焼肉弁当の差し入れがあって、それに撮影で食べていたスープが合うなと思ってこっそり紙コップを持ってもらいにいったんです。スタッフさんも熱々に用意してくださって、すごくおいしかったです。
◆初回放送日が7月7日の七夕の日ということで、願い事があれば教えてください。
私の願いは…これ以上、暑くならないでほしい! スタッフさんも大変になるので、これ以上暑くならないでほしいな、というのと、外に出るんだったら夜のロケ撮影がいいなっていうお願いです。
◆「信念」がテーマでもあるドラマですが、ご自身の信念を教えてください。
1つの作品を作るにしても、本当にたくさんの方のおかげでこうやって作品に出られたり、作品が出来上がるんだなと毎回、参加させていただくたびに思うので、「感謝の気持ちを忘れない」というのは、生きている上でもお仕事をする上でも大切にしたい信念だなという気持ちがあります。
平手友梨奈コメント
◆今回は舞台が六本木で、実際にロケも多いですが、六本木ならではの撮影エピソードなどはありますか?
私も新木さんと同じく、六本木の街を3人で走るシーンが印象的でした。
◆麻宮葵は芸術のセンスがある役ですが、普段も絵を描いたりされますか?
あまり絵を描くことはないです。描いたとしても、葵ほど芸術的センスはないと思います。
◆初回放送日が7月7日の七夕の日ということで、願い事があれば教えてください。
『六本木クラス』がいい作品になるといいなと思います。
◆「信念」がテーマでもあるドラマですが、ご自身の信念を教えてください。
「信念」というかわかりませんが、なにか表現するものがあれば、それに対して自分ができることを何でもやる、という考えを持っています。
香川照之コメント
しっかりとした原作、しっかりとした韓国ドラマ版がある中で、かの悪名高きチャンガ(『六本木クラス』では長屋ホールディングス)の長屋茂を演じさせていただきます。本家を超えることができるように、我々も一丸となっていろいろ努力してやっておりますので、どうか7月7日(木)からの全13話を楽しみにしていただければと思っております。
◆竹内涼真さんと共演していかがですか?
本読み、顔合わせの段階から竹内さんの宮部新に対する役作りにブレがなくて、すごく準備をされてきたんだなと感じていました。現場でも、感情は動くんだけども、すごく1本芯の通った姿勢なので、竹内さんを軸に僕がその周りを回っていると感じていますし、相対しているといろんな時間の流れを感じられます。また、竹内さんを見ていると、いろいろな方からアイデアが出やすい現場だと思います。また、ご覧のとおり、僕と竹内さんは非常に身長が違いますので、ツーショットは大変なんです。でも、僕は思ったほど身長の違いを感じないんですよね。もちろん竹内さんはものすごく身長が高いんだけれども、『六本木クラス』の力なんでしょうか、不思議と身長の違いを感じることなく撮影をしております。
◆キャスト解禁直後から香川さんの敵役に期待する声もとても多いのですが、演じてみて改めて長屋茂という役はいかがですか?
悪役といわれていますが、いざ演じてみると本人の言っている内容はさほど悪いことではないんです。意外と正義のことを言っているんですよね。長屋にとっては、自分の言っていることは正義ですから。なので、単純に正義と悪の戦いを描くというよりも、世代交代の話だと思っています。長屋茂が宮部新のことを「自分と似ている」と思わなければ相手にもしなかったはずですし、たぶん自分に似ているところがあるから気になって、パンチを打ち出す。そしてパンチをもらってしまう。もちろん宮部新にも復讐心はあるんですけど、長屋茂が宮部新への同志感やライバル心に引きずられて同じリングに上がり、自分から世代交代に踏み込んでいってしまったドラマのような気がしています。だから、単純な悪ではなく、世代交代の対象として、長屋茂をちょっと既視感のない悪のような形で演じてみようと思っています。
◆スタッフの情報によりますと、ほとんどのスタッフの名前を憶えていて、現場ではお名前で呼ばれるそうですがどの現場でもそうですか? 覚えるコツとかありますか?
自分自身が若い頃に名前で呼んでもらえなかったことがすごく多かったので、僕はちゃんと覚えようというところから意識し始めました。ただこの2年は、スタッフの方は1日中マスクをしなければならないですよね。僕はこの年でテレビ朝日の連続ドラマは初めてなもんですから、初めてお会いする方が多いんですよ。最初からマスクなので、今回は本当に顔が覚えられないんです…。「マスクを取っていただけませんか?」とも言えないし、すごくじくじたる思いです。いつも顔合わせの時には、スタッフ表のお名前の横に似顔絵を描いて覚えていたんですけど、今回は顔がわからないのが残念だなぁと思っています。
◆初回放送日が7月7日の七夕の日ということで、願い事があれば教えてください。
さきほど、事前の打ち合わせで、“4人の願い事がかぶったらどうしよう”と心配するスタッフさんに竹内さんが「僕たちはもう大人なので、かぶらないと思いますよ」とおっしゃっていたんですが、僕はあえて「4人の願いがかぶらないように」という願い事をさせていただきます(笑)。
◆「信念」がテーマでもあるドラマですが、ご自身の信念を教えてください。
こういう記者会見の時って、記者の方から抽象的な質問が出ることが多いんですよね。そういう時にも“絶対に全力で答える!”という信念をもっております(笑)。とはいえ、勢いだけで、実は答えてないんですけどね(笑)。
チョ・グァンジン(原作) コメント
◆出演者の皆様と本日初対面となりますが、いかがですか?
とても不思議な感じがしますし、またとてもうれしくて、光栄です。
◆麻宮葵役に平手友梨奈さんを推薦したのは、チョ・グァンジンさんだとお聞きしたのですが、本当ですか?
そうなんです。オンラインで会議をしている時期に、ちょうど平手さんが主演していらっしゃる映画「響-HIBIKI-」を見ておりまして、面白いなと思っていました。平手さんが演じていた鮎喰響と、『梨泰院クラス』のチョ・イソ(キム・ダミ)の役を考えると感じが似ているなと思いましたし、イメージや演技面でも、平手さんにやっていただくと合うんじゃないかと思い推薦しました。
◆平手さんと直接お会いされて、いかがですか?
実際に初めてお会いできてうれしかったですし、驚きました。平手さんをはじめ、4人のキャストの皆さんが、画面を通して見るよりも実物でお会いした方がさらにすてきだなと思いました。
◆(竹内さんより質問)原作も書かれて、脚本も担当されて、まさにこの作品を自分で作り上げられましたが、この作品のどこが一番好きですか?
『梨泰院クラス』ではセロイとイソ、『六本木クラス』では新と葵ですが、このふたりが出会うシーンですね。ふたりが出会うことによって、これから何かがかなっていくんだというスタート地点になりますので、一番好きなシーンです。また、韓国版と日本版とでは少し違うのかもしれませんが、ふたりが出会って、葵が新に対して言う「夢をかなえてあげる」というせりふも好きです。
◆撮影中の出演者の皆さまに応援メッセージをお願いします。
韓国でもドラマ化された時にはすでに原作はあったので、ドラマを制作中も常に原作とドラマが比較されることになり、キャストやスタッフの皆さんは心配もあり、期待もありといった気持ちで作ってらっしゃいました。原作者である私自身も、やはりいろいろと悩みましたが、私の考えは、漫画とドラマでは、同じ“信念”というテーマはあるものの、「ドラマはドラマなりのまったく違う価値がある」ということでした。今回は韓国に『梨泰院クラス』があり、日本に『六本木クラス』があって、どちらも“信念”というテーマ自体は同じだと思いますが、やはり日本で作られる以上、もう1つの新しい作品だと思っています。とても期待していますし、応援しています。ありがとうございます!
番組情報
『六本木クラス』
テレビ朝日系
2022年7月7日(木)スタート
毎週木曜 午後9時~9時54分
※初回は10分拡大スペシャル 午後9時~10時4分
©テレビ朝日