坂口健太郎と杏がW主演を務める月9ドラマ『競争の番人』(7月11日スタート フジテレビ系 毎週月曜 午後9時〜9時54分)の制作発表が7月7日に行われ、坂口健太郎、杏、小池栄子、大倉孝二、加藤清史郎、寺島しのぶが登壇した。
本作は、4月期に放送された月9ドラマ『元彼の遺言状』の原作者で、第19回「このミステリーがすごい!大賞」で大賞を受賞した新進気鋭の作家・新川帆立による最新刊「競争の番人」(講談社刊)をドラマ化。誰もが一度は聞いたことがあるが、その実態についてはあまり知られていない行政機関・公正取引委員会を舞台とした “凸凹バディのエンタメ・ミステリー”だ。
主人公は、坂口健太郎演じる天才で理屈っぽくひねくれ者の小勝負勉と、杏演じる実直で感情のままに行動する元刑事の白熊楓。バディとなった2人が、公正取引委員会・第六審査、通称“ダイロク”の職員として独占禁止法に関わる違反行為を取り締まり、経済活動における自由で公正な競争の場を守るために目を光らせる「競争の番人」として、談合やカルテルなど不正を働く企業の隠された事実をあぶり出していく。
20歳で司法試験に合格し、東大法学部を首席で卒業した天才・小勝負勉を演じる坂口。せりふや役回りについて聞かれると、「大変でした。公正取引委員会というお仕事が実際どんなお仕事か分からないことも多かったので、そこで聞き慣れない、言い慣れないせりふも結構出てきました。それを、公正取引委員会の一員として普段から言っているように言わないといけない、というのが難易度が高かったですね」と役の難しさについて話した。
新人職員・白熊楓を演じる杏は、「刑事から公正取引委員会にやってきた役で、ここは一体何をするところなのかという思いを最初はずっと持っていて。そのあたりは視聴者の皆さまの目線にも近いと思います。でも、次第に公取じゃなきゃ救えない人たちがいることに気がついていく、というのが白熊の大きな筋となっています」と役どころを説明した。
また、ドラマの撮影を通して公正取引委員会という仕事のイメージを聞かれた坂口は「ドラマで公正取引委員会の芝居をする中でいろいろな知識も入れたのですが、本当に小さい部署なので、やっていてもすっきりしない時もあるんですよ。ドラマ的に悪い人たちも出てくるし、その悪い人たちが行っていることで実は救われている人もいる。そのあたりの線引きというか、やっていて難しい表現をしないといけない時もありました。ただ、やっていることが地味でもすごく密接で、美しい仕事だなと感じました」とコメント。
いっぽう杏は「目の前にあるいろいろな物一つとっても、たくさんのメーカーがあってそこから競争を勝ち取って一つ選ばれて。物事はいろいろな競争があると思います。公正取引委員会は、その競争のステージにも立てないものを助ける、と捉えています。みんながみんな仲良く勝てる場所ではなくて、ちゃんと競争するための番人として働く。あまり助けすぎて勝たせてもいけないし、何もしなければ直されないままだったり、はっきりしないからこそ自分がどこまで立ち入っていいのか、というのはドラマの中でも苦悩するところではありました。でもそういったことが自分の知らないところで身の回りで起きているんだなと感じるようになりました」と印象の変化を語った。
会見では、7月7日の七夕にちなみ、短冊に願い事を書いて披露する企画も。坂口の願い事は「無事に撮り切れますように」。「長く撮影しているのですがもう少し撮影が残っているので、しっかり最後まで撮り切れるようにというのが今のお願いですね。切実に」と願いを込めて話した。
そして、杏が願い事を発表すると、そこには「坂口君」と書かれており、続けて大倉が「お誕生日」、寺島が「おめでとう」という短冊を披露。小池がクラッカーを鳴らし、サプライズで坂口の誕生日をお祝いした。バースデーケーキも登場し「全然気づかなかった」と驚いた様子の坂口に、杏は「ドラマ初日の7月11日が誕生日ということで、今日は前祝いなんですけど、これも何かの運命なんじゃないのかなと思います。31歳、おめでとうございます」と拍手を送った。
坂口は31歳の抱負を聞かれ、「自分が主演で出演させていただくドラマの放送初日が誕生日なんてことはきっともうないと思いますので、31歳も頑張りたいと思います。…お誕生日祝われるのちょっと恥ずかしいですね」と短冊で顔を隠す場面も。
最後に、坂口は「まだ僕は撮影が残っていますが、一人の撮影になった時に、皆さんとお芝居できないのがちょっと切なかったんですよね。そのくらいこの第六審査メンバーとの撮影は豊かな時間で。公正取引委員会という仕事を皆さんにいろいろ知っていただきたいというというのが一つの大きなテーマで、“ダイロク”メンバーでお芝居をした時間を見ていただけるというのも楽しみです。7月11日、ぜひご覧ください」と見どころを語った。
杏は「多くの発見があるドラマだなと思いました。ドラマではいろいろな案件を扱っていきます。どんどん違う業種になっていくので、さまざまな発見を楽しみながら、いろんなことを得られるドラマなんじゃないかと思います。ドラマのキャラクターたちが、ドラマを通してどのように歩んでいくのかというところも最後まで楽しんでいただければと思います」とコメントし、会見を締めくくった。
第1話あらすじ
刑事としてある事件の犯人を追っていた白熊楓(杏)は、犯人を目前で取り逃がしてしまう。白熊は犯人を取り逃がしたことを問題視され、公正取引委員会への異動を命じられる。突然のことに動揺したまま、公正取引委員会・第六審査へと赴いた白熊。そこで、小勝負勉(坂口健太郎)ら、第六審査・通称“ダイロク”の面々と出会う。
刑事から公正取引委員会という右も左も分からない場所へとやってきた白熊の教育係を任せられた小勝負だが、白熊に手取り足取り、公取委の仕事を教える気など一切ない様子。そんな中で、2人が調査することになったのは、複数のホテルで行われているウエディング費用のカルテル問題。
調査の中で、自由奔放に行動する小勝負と、刑事と公取委での世間の認知度や扱いの違いに苦しむ白熊。そんな2人は、なぜか調査中に警察に追われる立場に。 性格や考え方など、なにもかもが正反対の小勝負と白熊が調査する中で、さまざまな問題が起き、それに振り回されるダイロクの面々は、カルテル問題の真相にたどり着くことができるのか。
番組情報
『競争の番人』
フジテレビ系
2022年7月11日(月)放送スタート
毎週月曜 午後9時〜9時54分
※初回30分拡大(午後9時~10時24分)
出演:坂口健太郎、杏、小池栄子、大倉孝二、加藤清史郎/小日向文世/黒羽麻璃央、大西礼芳、石川萌香/寺島しのぶ 他
公式HP:https://www.fujitv.co.jp/kyosonobannin/