山田杏奈と奥平大兼がW主演を務める『WOWOWオリジナルドラマ 早朝始発の殺風景』の放送・配信スタート時期が11月に決定し、ポスタービジュアルが解禁。合わせて、第2話の主人公を吉川愛、中田青渚、尾碕真花、第3話の主人公を伊藤あさひ、望月歩が演じることが発表された。
原作は、デビュー作「体育館の殺人」で鮎川哲也賞を受賞し、ミステリーにおける論理展開の緻密さから“平成のエラリー・クイーン“と評価される青崎有吾の同名小説。早朝の始発電車で、放課後のファミレスで、観覧車の中で…日常の風景が一瞬にして変化し、展開される高校生たちの“5つ”の密室会話劇を描く。
解禁されたポスタービジュアルには、電車を貸し切って行われた第1話「早朝始発の殺風景」の撮影時に収めた縦・横それぞれ別カットを使用。ポスタービジュアルをはじめとしたスチールは「愛がなんだ」や「佐々木、イン、マイマイン」の写真家・木村和平が担当し、青春の“気まずさ”が伝わってくる本作の世界観を象徴したビジュアルに仕上がっている。
そして、第2話「メロンソーダ・ファクトリー」の主人公・真田役に吉川愛、詩子役に中田青渚、ノギ役に尾碕真花、第3話「夢の国には観覧車がない」の主人公・寺脇役に伊藤あさひ、伊鳥役に望月歩が決定し、それぞれのコメントが到着した。
出演者コメント
吉川愛
WOWOWさんの作品は、好きな作品が多いので、出演することができてうれしかったです。内容は、最初は淡々と進んでいきますが、途中からとても考えさせられる内容になっていて、実際に自分の友達だったらどうなるかなと置き換えて考えながら演じました。キャストの方々とは、本当のいつメンみたいな感じで、楽しく撮影させていただきました。
中田青渚
出演が決まった際、せりふの多い会話劇ということで少し緊張していました。真田役の吉川さんとノギちゃん役の尾碕さんとは初めましてだったのですが、リハーサルから元々この3人組で高校生活を過ごしていたかのような日常感がありすぐに詩子というキャラクターに入ることができました。撮影もとても楽しかったです。第2話の大部分はファミレスでの会話劇で女子高生3人が繰り広げるボケとツッコミのテンポあるリアルな会話が魅力です。毎話、どのような会話劇が繰り広げられているのか私も視聴者の皆さまと同じくらいとても楽しみにしています。個性的なキャラクターたちの会話の中から⽣まれる、青春感のある人間模様をぜひお楽しみください!
尾碕真花
「早朝始発の殺風景」メロンソーダ・ファクトリーでノギちゃん役を演じさせていただきました尾碕真花です。台本を読ませていただいた最初の感想は「せりふ量!会話劇!」でした(笑)。自分が高校生だった頃によく行ったファミレスやそこでの会話を懐かしく思い出し、すごく胸が高鳴りました。
女子高生のファミレスでの日常会話。言葉⼀つ⼀つに秘密が隠されていて、最後には明らかになる。とってもすてきな会話劇です。三者三様の女の子たちの日常会話の中に隠された秘密を、推理しながらぜひお楽しみください。
伊藤あさひ
お話を頂いた時、まず、ゴンドラの中での会話劇ということに驚きました。そして、ワンシチュエーションで物語がほぼ完結するという斬新さにワクワクしたことを覚えています。ゴンドラ内での長回し撮影だったので、臨場感を楽しみながら挑みました。寺脇と伊鳥の心の揺れ動きに注目しながら、ちょっと奇妙でいとおしい青春物語をお楽しみいただけるとうれしいです。
望月歩
各話密室でストーリーが展開されるので、その空間だけで起こる会話劇がとても面白い作品だと思いました。ほぼ時間経過のないシーンをやるのはドラマとして珍しいことで、その切り取った部分だけではないのがこのドラマの魅力だと思います。僕の話は観覧車の中なので、その絶対に降りられない22分の中での僕らの関係性や心の機微を味わっていただけたらうれしいです。
各話のストーリー
第1話「早朝始発の殺⾵景」
お互い話したこともないクラスメイトの殺風景(山田)と加藤木(奥平)が、なぜか早朝始発の列車で遭遇する。早朝始発にわざわざ乗る理由は?それぞれの思惑は⼀体どこにある?男女の⾼校生がガラガラの⾞内で、小さな謎の探り合いの会話を交わす。
第2話「メロンソーダ・ファクトリー」
ある理由から通り魔事件の犯人を⼀緒に追う事になった殺風景と加藤木。そんな2人と同じ啄木高校に通う真田(吉川)、詩子(中田)、ノギ(尾碕)の女子高生3人はいつものファミレスにいた。いつもの放課後、いつものメロンソーダ。ただひとつだけいつも通りでないのは、詩子が珍しく真田の意見に反対したことだった。
第3話「夢の国には観覧⾞がない」
高校生活の集大成、ソレイユランドにフォークソング部の引退記念でやってきた寺脇(伊藤)。気になっている後輩の葛城も一緒だ。今日こそは、絶対にこの想いを彼女に告げる…。そう意気込んで迎えたこの日なのに、なぜ、後輩の伊鳥(望月)と男⼆人で観覧⾞に乗っているんだろう― 。
第4話「捨て猫と兄妹喧嘩」
友人の吉永の誘いを断り家に帰る途中、麻は捨て猫を⾒つけ、ある事情で今は別々で住む兄貴の直文を呼び出した。半年ぶりに会ったというのに、兄貴のあいさつは素っ気ない。いかにも社交辞令って感じのやりとり。でも、違う。相談したいのは、こんなことじゃないんだ。
第5話「三月四日、午後⼆時半の密室」
煤木戸は、よりによって卒業式の今日という日に学校を欠席した。草間はそうでもなければ、いくらクラス委員だとしても家にまでお邪魔しなかっただろう。孤高でいて空気を読まない煤木戸の家になんか…。密室の中のなれない会話は思わぬ方に転がっていき― 。
最終話「啄木町の七不思議」
通り魔事件から1年。殺風景と加藤木の二人がたどり着いた結末は?
各話の登場人物総出演。これは、窮屈で息苦しい⻘春から脱出するまでの物語。
番組情報
「WOWOWオリジナルドラマ 早朝始発の殺風景」(全6話)
2022年11月 放送・配信スタート
<キャスト>
山田杏奈、奥平大兼
吉川愛、中田青渚、尾碕真花、伊藤あさひ、望月歩
<スタッフ>
原作:青崎有吾『早朝始発の殺風景』(集英社文庫)
脚本監修:岡田惠和
脚本:濱田真和
音楽:田渕夏海
監督:瀧悠輔、坂上卓哉
プロデューサー:植田春菜、松本桂子、塩村香里
制作協力:TBSスパークル
製作著作:WOWOW
番組特設サイト:https://www.wowow.co.jp/drama/original/sappu-kei/
©青崎有吾 /集英社