8月9日(火)からスタートする『生き残った6人によると』(MBS/TBS 毎週火曜 深夜1時28分~ほか)の1話披露試写会が行われ、桜田ひより、佐野玲於(GENERATIONS)、中村ゆりか、倉悠貴、髙石あかり、八木アリサ、田中光輔、佐々木舞香(=LOVE)、二宮健監督が登壇した。
舞台は、成田空港に到着した1機の航空機を皮切りに、千葉県内にパンデミックが広がった日本。街中にゾンビがあふれかえる中、ショッピングモールへと逃げ込んだ男女は、極限下で芽生える「こんな時だからこそ、恋がしたい!」という切実な想いにより、吊り橋効果も相まって予測不能な恋愛の渦へと巻きこまれていく。
閉鎖された空間で、一筋縄ではいかない個性豊かなキャラクターたちが見出したのは、ゾンビの撃退方法ではなく、仲間たちとのハッピーすぎるユートピア。“ある秘密”をそれぞれ抱えた彼らが、期間限定の楽園でありのままの人生を謳歌していくことに。
ゾンビに取り囲まれたショッピングモールで巻き起こるシェアハウス恋愛の行方と、徐々に明らかになる彼らの秘密とは。極限下で巻き起こる、ハッピーすぎる新感覚サバイバルラブコメディだ。
真面目なソフトボール部員・梨々を演じた桜田は「窮地に追い込まれた状況で『恋をするんだ』『楽しく生きるんだ』という人と、『そんなことしている場合じゃない』という人の構図があるからこそバランスが取れるんだなと、やっていて痛感する部分がありました」と感想を。
マドンナ的存在の雫を演じる中村は「リズミカルな会話劇が繰り広げられる食事会のシーンは、模索しながら撮影をしていました。みんなで息を合わせながらっていうのは大変でしたし、感慨深かったりしました」と振り返る。
続けて「本読みの時に、全員で詰めていく時間をもらえたり、現場に入って初めてセットを見て、みんなで動き回ったりして、すごく印象的なシーンになりました」と全員で作っていったことを明かした。
神役の倉は「毎話ターニングポイントといいますか、何か感じたり、学んだりするところが神はあって。そのターニングポイントを越えた神と、それ以前の神というのが、5種類くらいあるんですが、そういったところは自分で意識しながらやっていました。あとは、一見寡黙な人間だけど、一番ショッピングモール生活を楽しんでいる男というのも自分の中にテーマとしてあったので、そこは毎話工夫したので伝わればいいなと思っています」と。
ビーストを演じる髙石は「ビーストが意図しないところで、ビーストを発端に全体をかき回していくような役柄だったので、演じていてすごく楽しかったです。ただそう見えて意外と周りを見ているというか。そういう一面も回を重ねるごとにどんどん見えてくるので、そこも楽しみに見ていただけたらなと思います」とアピール。さらに衣装さんがビーストのために用意したタトゥーシールを記者たちに見せながら、「ヘアメイクや衣装のチェンジも見ていただけたら」と見どころを語った。
また、現場に入る10日前に出演が決まったという佐野は「時間がなかったので、監督に身をゆだねる感じで参加しました」と。ゾンビもので、恋愛要素もある本作でカリスマCEO・れんれん役を演じることについて「情報量が多いなって思いました(笑)。監督がポップに描きたいということをおしゃっていたので、その言葉を(自身に)入れて、参加するという感じでした」と自分なりの役作りを明かす。
同じく現場に入る直前に話がきたという現役モデル・紗奈役の八木は「個性豊かな皆さんの中で、モデルの紗奈ちゃんは、人間としてどんな子なんだろうと、クランクイン前は1人で考えて、迷走してきちゃいまして…。そんな中、二宮監督が何でも聞きやすい雰囲気を作ってくださっていたので、何でもかんでも相談させていただいて、すごく心が楽にできました」と打ち明ける。
それに対して、二宮監督は「細かいすり合わせが基本的に多かったんですが、『紗奈はこういう時にこういうことを考えているよね』『こういう感情じゃないかな』とか、そういう整理を一緒にやっていました」と裏側を語った。
冷静な東大生の正太郎を演じた田中は「僕自身は冷静のかけらもなければ、知性のかけらもないので、絶対に脱出ルートなんか考えられないよなって思っていました(笑)。正太郎はすごく真面目で、自分に自信があって、真っすぐな男だと思っていて。監督とお話をさせていただいた時に、『田中君は大丈夫、真っすぐだから』と言っていただいたので、そこを大事に頑張りました」と明かした。
唯一のドラマオリジナルキャラクター・明美を演じた佐々木は「監督がすごくいい方で。良かったところは褒めてくださいますし、アドバイスも分かりやすくて、やりやすかったです。そして、中村さんと目が合うとニコッとしてくれて、役もそうなんですが、中村さん自身にもドキッとしていました」と明かすと、中村も「そうなんですか! うれしいです」と笑顔に。
二宮監督は「ゾンビとショッピングモールというのが切り離せないモチーフになっているんですが、どちらかといったら、ショッピングモールを舞台にした作品を作るんだという意気込みが強かったです。そこに交わっている、登壇している皆さんが演じる男女を魅力的に描きたいなというの気持ちを持って、現場に入っていたので、どうやったらみんなで楽しく、魅力的に立ち上がっていくかっていうことを試行錯誤しながら一緒に作っていきました。ショッピングモールをロケハンしながら脚本を描いていたのですが、ここならこういう感じで撮れるなというのが湧いてきて、大喜利しているような感覚でした」と制作時の状況を振り返る。
続いて「ドラマと同じシチュエーションになったとしたら、誰が生き残りそう?」という質問に桜田は平坂を演じた大貫勇輔を挙げ、「コミュニケーションもとれて、なんでもできる方でしたし、筋肉もあって重いものも運べますし、戦えると思うので、一番生き残れるんじゃないかな」と。
一方の中村は髙石の名前を挙げ、「誰に対しても同じ目線で、コミュニケーションをとってくださるんです。なので、頭の回転とかが速いんじゃないかなと。体だけでなく、思考でも生き残れると思う」と語ると、髙石が「うれしいですね。自分も生き残れそうだなって思います」とリアクションした。
「もしゾンビに噛まれ、1日の猶予があるとしたら?」という質問に、八木は「地元に帰って、家族集合して最後の晩餐を豪勢にしたい」、田中は「同じように噛まれた人を探して、ゾンビになるまでカウントダウンするとか、楽しく過ごしたい」と。佐々木は「おいしいものをたくさん食べて、いろんなきれいな景色を見たい」と回答。
また「ゾンビに囲まれた貸し切り状態のショッピングモールで過ごすとしたら何をしたい?」という質問に、倉は「たくさんお酒を飲みたいし、ご飯を食べたい。あと、ガラスを割ったり、壊したいです」、髙石は「ショッピングカートに乗って遊んだり、子供の時にやって怒られたことを無限にやりたい」と答えた。
最後は、桜田が「私たちも完成が楽しみだった作品。撮影中も『このシーン、どうなるのかな』と想像しながら、キャストのみんなと楽しく撮影していました。監督やスタッフ含め、とても愛のある方々に囲まれてできた作品なので、その愛を皆さんと一緒に共有できたらいいなと思います。ゾンビがちょっと苦手な方でも、話の軸はラブコメなので、楽しんでいただけるんじゃないかなと思います」とアピールし、会見を締めくくった。
番組情報
『生き残った6人によると』(全6話)
TBS:2022年8月9日(火)深夜1時28分スタート
MBS:2022年8月9日(火)深夜0時59分スタート
配信:TVer&MBS動画イズムにて見逃し配信
原作:山本和音『生き残った6人によると』(ハルタコミックス/KADOKAWA刊)
出演:桜田ひより、佐野玲於(GENERATIONS from EXILE TRIBE)、中村ゆりか、倉悠貴、髙石あかり、八木アリサ、田中光輔、佐々木舞香(=LOVE) / 大貫勇輔
監督・脚本:二宮健(「真夜中乙女戦争」「とんかつDJアゲ太郎」「チワワちゃん」他)
制作:スタジオブルー(『アンダードッグ』『犬部』『百円の恋』ほか)
プロデューサー:上浦侑奈(MBS)、瀬島翔(スタジオブルー)
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公式HP:https://www.mbs.jp/ikiroku/
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©「生き残った6人によると」製作委員会・MBS