上川隆也主演ドラマ『遺留捜査』(テレビ朝日系 毎週木曜 午後8時〜8時54分)第9・10話(9月8日・15日放送)に、高橋英樹がゲスト出演。さらに、上川と高橋からコメントが到着した。
事件現場に残された“遺留品”が持つ意味を徹底的に探り、声なき遺体が訴えたかったメッセージを代弁。事件そのものを解決するだけでなく、遺族の心情をも救う優しさと、超マイペースで空気を読まない不思議キャラで、視聴者を虜にしてきた刑事・糸村聡(上川隆也)。彼の活躍を描く大好評ミステリー『遺留捜査』の集大成となる第7シーズンは、シリーズ11年の歴史の中でひときわ大きな感動を巻き起こしている。
9月15日(木)放送の最終話、つまり『木曜ミステリー』の終幕に向けて、物語はついにクライマックス。9月8日(木)放送の第9話から最終章に突入する。そんな最終章のスペシャルゲストとして、2週連続で名優・高橋英樹が出演。上川とドラマ初共演を果たす。
最終章で糸村たちが挑むのは、神崎莉緒(栗山千明)と親交の深い後輩で、京都府警組織犯罪対策ニ課の刑事・氷室翔太(崎山つばさ)が殺害された事件だ。彼は、インサイダー情報を不正売買しているダークウェブサイトの組織“土竜(もぐら)”を追っていたことが判明。
さらに、氷室は過去の“ある事件”の捜査資料を頻繁に閲覧していたことがわかる。2つの事件には、いったいどんな関わりがあるのか。そんな中、糸村は氷室が所持していた“金のチェーン”が気にかかるも、それが何なのか見当もつかず…。
今回、高橋が演じるのは、捜査の途中で浮かび上がってきた病院長・物部泰弘(ものべ・やすひろ)。大病院を束ねる要職にありながらどんな患者にもやさしく接する人格者だが、時折見せる険しい顔は何かを隠しているようにも見える。まさに底の知れない、物語の鍵を握る最重要人物だ。
歴史ある枠のファイナルを飾る『遺留捜査』最終章のオファーに、高橋は「“やっと来ましたか!”と思いました(笑)」と笑顔を。「ぜひ、出演をと思い、“何とかお役に立てれば!”と一生懸命演じました」と、歴代作品へのリスペクトを胸に演じたことを明かした。
高橋と上川はバラエティのスタジオで一緒になったことはあるものの、ドラマで顔を合わせるのは初となる。高橋は以前、自身のブログで『大地の子』の上川の熱演に感動したことをつづっており、「前々から、彼の活躍を拝見しておりました」と。そして今回、念願の芝居合戦に臨み、「長いせりふをスラスラとしっかり覚えて、スッと演じ切る。凄い役者です!」と瞠目。
上川とは話も弾んだようで、「一緒に時代劇の撮影をしていた懐かしい仲間たちとも再会して、酷暑の中、撮影所の入り口で立ったまま撮影ギリギリまで楽しく話すことができました。途中で上川君も参加して盛り上がりました!」と、スタッフを交えてドラマ、映画への思いを熱く語り合ったエピソードを打ち明けた。
今回気になるのは、地位も名誉もある物部がなぜ、どうやって暗黒組織、そして刑事の死に絡んでくるのか…ということ。高橋は「私も初体験の役どころです! どんでん、どんでんの犯人探しも面白い!」と自身が演じた役どころを含め、最終章がさまざまな要素を折り重ねた重層的なミステリーであることをアピール。「充分にお楽しみになってください!」とメッセージを寄せている。
迎える上川は「高橋さん御出演の一報を伺った時は、正直耳を疑いました」と大先輩の参戦に感激しつつ、「演じていただく役柄と照らし合わせた時“高橋さんがなさったなら、どれだけ面白くなるのだろう”と様々に思いを巡らせました」と、撮影前から高橋との演技セッションに胸を高鳴らせていたと心境を告白。
撮影では「高橋さんの佇まいは僕ごときの妄想を遙かに超えて、重厚な存在感の陰に憂いを隠した、繊細な『物部泰弘』氏を創出して下さいました。深い胸をお借りして思い切りお芝居が出来た経験は大変勉強になりましたし、実に幸せな時間でした」と想像以上のオーラに触れ、感銘を受けっぱなしだったよう。
最後に上川は最終章に向けて、「いつもながらの『遺留捜査』として描きながらも、より複雑に絡まる因果関係が徐々に紐解かれていく『ミステリーの醍醐味』をひと際味わっていただけると思います」と力強く見どころを語った。両名のコメント全文は、次ページに掲載。