川口春奈主演の木曜劇場『silent』(フジテレビ系 毎週木曜 午後10時〜10時54分)に夏帆、風間俊介、桜田ひより、板垣李光人が出演することが分かった。
オリジナル作品となる本作は、川口春奈演じる主人公の青羽紬が、かつて本気で愛した恋人である目黒蓮(Snow Man)演じる佐倉想と、音のない世界で“出会い直す”という、切なくも温かいラブストーリー。
このたび出演が決まった夏帆が本作で演じるのは、聴力を失い人との交流を拒むようになってしまった青年・想の近くで、時に彼の心に寄り添う女性・桃野奈々。普段笑顔をのぞかせることが少なくなった想にとっては、数少ない心を許せる相手でもある。
そんな奈々は生まれつき耳が聞こえず高校まではろう学校に通っていたが、高校卒業後に一般の大学に進学。しかし、周りにろう者がいない環境に苦戦した過去も。そんなある日、想と出会い、手話を教える間柄になったことをきっかけに仲良くなり、卒業した今も一緒に行動を共にすることが多い。
はっきりした性格で、思ったことや感じたことをすぐに表現してしまいがちではあるが、どこかかわいらしさやおちゃめなところもあり、憎めない性格の持ち主。現在は障がい者採用枠で入社した会社で働いている。聞こえる人との恋愛には消極的な奈々にとって、想はかなり特別な存在のようで…。
夏帆は、2004年に女優として活動を開始。『ケータイ刑事 銭形零』(2004年10月〜2005年3月/BS-i)で連続ドラマ初主演を飾ると、2007年には映画「天然コケッコー」でも主演を務めた。その澄み切った演技と表現力の高さで、第31回日本アカデミー賞新人俳優賞をはじめとした数々の新人賞を受賞。
翌2008年以降も映画「うた魂」(2008年)、「砂時計」(2008年)など、主演映画が立て続けに公開。近年では第39回日本アカデミー賞最優秀作品賞を獲得した映画「海街diary」(2015年)でメインキャストの1人である4姉妹の三女・千佳を演じたほか、映画「ブルーアワーにぶっ飛ばす」(2019年)で主演を務めるなど、話題作品で存在感を放っている。
そんな夏帆がフジテレビ連続ドラマに出演するのは『ラヴソング』(2016年4月期/フジテレビ系)以来6年ぶりで、木曜劇場への出演は『外交官 黒田康作』(2011年1月期/フジテレビ系)以来11年ぶりとなる。
また、風間が演じるのは、主人公・紬が手話を学ぶために通い始めた手話教室の講師・春尾正輝。春尾は物腰も柔らかく、人の良さそうな雰囲気をまとっているが、元々は人に興味を示さないタイプで、友達も恋愛も人並みになんとなくこなしてきたところも。
一方で、中途半端な企業に就職するのが嫌だという理由で大きな志もないまま大学院まで進むことを決めるなど、プライドが高い一面もある。将来の夢もなく、とにかく何か就活に役立てばという気持ちで、聴覚障がい学生への授業補助ボランティアに参加するようになった。この経験をいかして、今は手話教室の講師として働いている。大切に思う相手のために手話を覚えようとする紬の姿に、いろいろな感情がよみがえっていく。
風間は、木曜劇場『眠れる森〜A Sleeping Forest〜』(1998年10月期/フジテレビ系)に出演。翌年から放送された『3年B組金八先生』の第5シリーズ(1999年/TBS系)では優等生でありながら実はクラスの黒幕という二面性のあるキャラクターを見事に演じ話題に。
『アキハバラ@DEEP』(2006年6月〜8月/TBS系)で連続ドラマ初主演を飾ると、その後も『それでも、生きてゆく』(2011年7月期/フジテレビ系)や連続テレビ小説『純と愛』(2012年/NHK総合)をはじめとした多くの話題作品で高い演技力を披露。
そんな風間にとってフジテレビ連続ドラマに出演するのは自身の代表作品の1つであり、2度の連続ドラマだけでなく、今月には2度目となる特別編(9月26日放送/フジテレビ系)が決まっている大人気シリーズ『監察医 朝顔』(第1シリーズ:2019年7月期、第2シリーズ:2020年10月期〜2021年1月期)以来1年ぶりで、木曜劇場への出演は『問題のあるレストラン』(2015年1月期/フジテレビ系)以来7年ぶりとなる。
桜田が演じるのは、聴力を失っていく想を家族としてそばで見つめてきた佐倉家の末っ子・佐倉萌。小さい頃から姉の華にはこき使われ、兄の想には甘やかされて育ってきた。紬の弟・青羽光とは同じ高校に通った同級生という間柄だったが、兄と紬の関係性を知っていたこともあり、そこまで仲は良くなかった部分も。
いつも優しかった兄のことを思い、なかなか病気を受け入れられない想や家族よりも先にひっそりと手話を覚え始めたため、佐倉家の中では一番手話ができる。現在は群馬の実家に両親と共に暮らしながら地元の短大に通う女子大生の萌だが、想が東京に引っ越してしまったこともあり、少し距離ができてしまった母・律子(篠原涼子)と兄の架け橋的な存在として、時々想に会いに東京に行っている。
幼い頃から芸能活動を始めた桜田はデビュー以降、さまざまな作品でキャリアを積み、『明日、ママがいない』(2014年1月期/日本テレビ)での児童養護施設に暮らす子供・ピア美役の熱演は大きな注目を集めた。
そして人気漫画の実写版として話題になった『咲-Saki-阿知賀編 episode of side-A』(2017年/TBS系)でドラマ初主演を務めると、映画「男はつらいよ お帰り 寅さん」(2019年)や映画「映像研には手を出すな!」(2020年)、『24 JAPAN』(2020年10月期〜2021年1月期/テレビ朝日系)など数々の話題作に出演。
桜田にとってフジテレビ系連続ドラマは『絶対正義』(2019年2月〜3月/東海テレビ・フジテレビ系)以来3年ぶりで、木曜劇場への出演は『嫌われる勇気』(2017年1月期/フジテレビ系)以来5年ぶりとなる。
そして、板垣が演じるのは、川口演じる主人公・青羽紬と東京で一緒に暮らしている6歳下の弟・光。光にとっては物心つく前に父が亡くなったため、父の記憶はほとんどなく、働きづめだった母の代わりに面倒を見てくれていた姉のことが大好きで、ゆくゆくは結婚して幸せになってほしいと願っている。
そんな光は、群馬から東京に出たくて都内の大学に進学。現在は姉と一緒にアパートで2人暮らしをしながら学校に通っている。紬が今付き合っている恋人・戸川湊斗(鈴鹿央士)には地元にいるころから懐いていて、いつかは紬と結婚してほしいと思っている。時に思ったことを口にしてしまうことも多いが、これまで自分のことを大事にしてきてくれた姉のことを思う優しさも持ち合わせている。
板垣は幼少期からモデルとして活動を開始し、10歳の時に俳優としてデビュー。2015年には『花燃ゆ』(2015年/NHK総合)で大河ドラマデビューを果たしたほか、平成最後の仮面ライダー作品となった『仮面ライダージオウ』(2018年〜2019年/テレビ朝日)でウール役として存在感を発揮。
そして人気コミックの実写化として、原作同様に壮大な世界観を描き、見事なキャスティングも大きな話題となった映画「約束のネバーランド」(2020年)では、笑顔でやさしく、ハウスの孤児たちのリーダー的存在というメーンキャラクターの1人、ノーマン役を繊細な表現で演じてみせた。
さらに、『カラフラブル〜ジェンダーレス男子に愛されています。〜』(2021年4月期/日本テレビ系)でドラマ初主演を務めたほか、大河ドラマ『青天を衝け』(2021年/NHK総合)にも出演するなど常に話題作で美しい演技を披露し続けている。板垣がフジテレビの連続ドラマにレギュラー出演するのは今作が初となる。
今回出演が決まったキャスト4人からのコメントは、次ページに掲載。