中谷美紀が娘を殺した猟奇的殺人犯と死闘する刑事役に『ギバーテイカー』23年放送【コメントあり】

ドラマ
2022年09月15日
『連続ドラマW ギバーテイカー』

すえのぶけいこ原作「ライフ2 ギバーテイカー」が、中谷美紀を主演に迎えてドラマ化決定。『連続ドラマW ギバーテイカー』(全5話)として、2023年にWOWOWプライムにて放送、WOWOWオンデマンドにて配信される。

「ライフ2 ギバーテイカー」は、累計発行部数1000万部を記録した「ライフ」のすえのぶけいこによる初の青年誌連載作品。刑事の倉澤樹と猟奇的殺人犯・貴志ルオトが繰り広げる死闘を描いた本格クライムサスペンスで、迫力あるタッチでエネルギッシュに描かれた強烈なストーリーと独特な心理描写が、「ライフ」に次ぐ“第2の衝撃作”と話題を呼んだ。

ドラマ化にあたり、原作の“妹が殺された刑事”という設定を、“娘が殺された刑事”へと変更。主人公の刑事・倉澤樹(中谷美紀)は元小学校教諭で、かわいがっていた教え子のルオトに愛する娘を惨殺された過去を持つ。

当時12歳という年齢も相まり、この事件は日本中に衝撃をもたらした。被害者遺族として絶望を味わった倉澤は、“自分と同じように苦しむ人を1人でも多く救いたい”という想いの元、刑事に転身。その強い信念に突き動かされ12年間、事件解決に奔走する日々を送っていた。

そんな中、倉澤はルオトが医療少年院を退院することを知る。ルオトが「完全に更生した」という話を聞くも、被害者遺族として疑心を抱かずにはいられない彼女の元に、不審なメッセージが届く。「あなたの大切なものを、もういちど奪います」。それは、再び日本中を震撼させる新たな事件の始まりだった…。

中谷演じる倉澤は普段は冷静を保っているものの、時に自身の危険を顧みずに行動する、“クールな頭脳派”とはひと味違った刑事。理不尽な相手と闘い続け、刑事として理性を保とうとしながらも、内在する犯罪者への怒りや憎しみを発露させてしまう難役だ。解禁されたティザービジュアル(倉澤ver.)は、添えられたキャッチコピー、その表情や目線から、倉澤の信念を強く感じさせるデザインに。

『連続ドラマW 東野圭吾 片想い』(2017)以来のWOWOWドラマ出演となった中谷は、「この人物の底なしの悲しみに寄り添いつつも、がむしゃらに事件に立ち向かう倉澤樹を演じる日々は大変苦しく、常に自責の念がつきまとい、死の淵に立たされているかのような感覚で現場におりましたが、素晴らしい監督とスタッフ、キャストの皆様に支えられて、怒濤の撮影を終え、無事に生還することができました」と撮影を振り返る。

監督は、『連続ドラマW 沈まぬ太陽』(2016)、『WOWOWオリジナルドラマ ヒル』(2022)、『連続ドラマW シャイロックの子供たち』(2022)の鈴木浩介。脚本は『連続ドラマW 黒鳥の湖』(2021)、『ドクターホワイト』(2022)の小峯裕之が務めた。

“猟奇的殺人犯・ルオト役”をはじめとした共演キャストなど、詳細は順次発表される予定だ。主演の中谷、原作のすえのぶけいこ、鈴木浩介監督のコメントは下記に掲載。

中谷美紀(倉澤樹役)コメント

「もしも自分の娘を自らが教鞭を執る学校の生徒に惨殺されたら?」という、想像もしたくないような事件がこの物語の冒頭で起こります。今回演じた倉澤樹という元教師は、これ以上の被害者を出さないように、同じ苦しみを味わう人を少しでもなくすために、刑事になることを選択しました。以来、警察の縦社会などものともせず、単独行動で犯人逮捕に血道を上げる一方で、マザーテレサのような質素な暮らしぶりを続けます。
しかし、娘を殺した犯人・貴志ルオトが医療少年院を退院したことをきっかけに、快楽のために人を殺める孤独な少年と、倉澤樹の死闘が開始のゴングを響かせます。怒り、憎悪、悲しみ、絶望と、ありとあらゆる感情を抱えて貴志ルオトと向き合う過程で、ハラハラドキドキな緊張感の絶えない、めくるめく展開が待ち受けています。
この人物の底なしの悲しみに寄り添いつつも、がむしゃらに事件に立ち向かう倉澤樹を演じる日々は大変苦しく、常に自責の念がつきまとい、死の淵に立たされているかのような感覚で現場におりましたが、素晴らしい監督とスタッフ、キャストの皆様に支えられて、怒濤の撮影を終え、無事に生還することができました。
果たして被害者遺族として犯人に復讐をするのか、あるいは刑事として事件を追うのか、究極の選択に迫られる倉澤樹と、周囲の登場人物たちの豊かな心情描写、そして、貴志ルオトというモンスターが仕掛ける数々の罠をお楽しみいただけましたら幸いです。

すえのぶけいこ(原作者)コメント

最初にドラマ化のお話をいただいた時は主人公の年齢設定が変わるとのことでどうなるんだろう? と思っていたのですが、倉澤樹を中谷美紀さんに演じてもらえるという予想外の展開に大興奮。喜びとワクワクが込み上げてきました。
連載中は未成年の犯罪や遺族となった家族の手記を調べていくうちに暗澹たる気持ちになったり、重いテーマに葛藤を感じながら日々奮闘していたので、豪華なキャストの皆様に演じていただけることになり感激しています。映像でよりリアルに、スリリングになっている部分がたくさんあると思うので私自身も放送が楽しみです。
原作を読んでくれている方も、初めて知ったという方も、ぜひ「ギバーテイカー」の世界に浸ってもらえたらうれしいです!

鈴木浩介(監督)コメント

原作から脚本という形に変わり、いろいろな変更点など加味されましたが、わたしなりに作品のテーマを「家族」と捉え、主人公の樹が背負わされた生き方にどう寄り添うことができるか、驚愕な行動をしたルオトの家族の描き方も踏まえ、どのように映像にするかを模索する毎日でした。
中谷さんとは初めてご一緒させていただきました。とてもすてきな時間を共有させていただき、貴重な人生分の2か月を過ごすことができました。そして何より、心地よい緊張感をスタッフ・キャストと共有し、本作と真摯に寄り添うことができました。
10年ほど前からWOWOW作品に参加させていただきましたが、日々の撮影が終わった瞬間、ものすごい安堵感に包まれたのは本作が初めてでした。本作独特の世界観が、そうさせたのかもしれません。

作品情報

『連続ドラマW ギバーテイカー』(全5話)
WOWOWプライム/WOWOWオンデマンド
2023年放送・配信

主演:中谷美紀

原作:すえのぶけいこ『ライフ2 ギバーテイカー』(講談社アフタヌーンKC)
脚本:小峯裕之
監督:鈴木浩介
チーフプロデューサー:青木泰憲
プロデューサー:小林祐介、黒沢淳、雫石瑞穂
制作協力:テレパック 製作著作:WOWOW

番組サイトURL:https://www.wowow.co.jp/drama/original/givertaker/ 
WOWOWオリジナルドラマ公式Twitter:@drama_wowow

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