佐藤二朗が主演を務める土曜ドラマ『ひきこもり先生シーズン2』(NHK総合 午後10時~11時13分)が、12月17日(土)より2週連続(前、後編)で放送されることが決定した。
人づきあいが苦手な元ひきこもりの男が、中学校の不登校クラスの非常勤講師になり、子供たちに生きる力を与える。そんな先生像が大きな反響を呼んだ『ひきこもり先生』のシーズン2が制作決定。
今、学校には「泣けない子供たち」があふれているという。それは、自分が苦しんでいることを周りの大人に言うことができず、ぐっと自分の胸におさめたまま耐えている子供たち、そして不登校の生徒だけではなく、「普通の教室」に通う生徒たちの中にも「学校に行きたくない」「生きているのがつらい」と言い出せず、苦しみを抱える子供たちがいる。
「周りに合わせて生きていかなければならない」という、大人の側からの無言のメッセージを敏感に感じ取っているのかもしれない「泣けない子ども」の苦しみに一番深く寄り添えるのが、主演・佐藤二朗が演じる元ひきこもり当事者の上嶋陽平だ。
「苦しいと思っていい」「泣いてもいいんだよ」。そんなひきこもり先生=陽平の言葉が「泣けない子供たち」だけでなく、その周りの大人たちにも反響し、学校の中に波紋を広げていく。
前作で投げかけられた「大人が幸せにならないと、子供はいつまでも苦しいままなんだ!」という言葉の本当の意味に、陽平たち大人の側が真剣に向き合っていく物語を通じて、困難な現代を生きる日本人に温かい感動を届ける。
発表にあたり、佐藤は「現実は甘くない。それはもう、どうしようもなく、甘くない。しかしそれでも、きっと、空は青く、海はどこまでも広い。きれいな言葉を、きれい事を、子供たちに伝える勇気を、今回もなりふり構わず、振り絞ろうと思う」と意気込みを語った。
番組情報
土曜ドラマ『ひきこもり先生シーズン2』
NHK総合 午後10時~11時13分
前編:2022年12月17日(土)
後編:2022年12月24日(土)
出演:佐藤二朗、鈴木保奈美、佐久間由衣、玉置玲央、半海一晃、室井滋、白石加代子、高橋克典 ほか
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