10月6日(木)スタートの木曜劇場『silent』(フジテレビ系 毎週木曜 午後10時〜10時54分※初回15分拡大)の制作発表が行われ、主演の川口春奈のほか、Snow Man・目黒蓮、鈴鹿央士が登壇。フジテレビ・伊藤利尋アナ進行の下、和気あいあいとしたトークを繰り広げた。
オリジナル作品となる本作は、主人公の青羽紬(川口)が、本気で愛するも別れることになってしまった高校時代の恋人・佐倉想(目黒)と8年の時を経て偶然の再会を果たし、そこに待ち受けていた現実と向き合いながらも、寄り添い、乗り越えていこうとする姿を丁寧に描いていくラブストーリー。
まず、この作品の印象を聞かれた川口は「すごく難しい役どころでもあり、難しいストーリーだな、と最初に台本を読んだときは思いました。温かいところと切ないところがあり、優しい気持ちにもさせてくれる作品です。全身全霊を懸けてやらせていただきたいなと思っています」と意気込みを明かした。
自身が演じる青羽紬の印象を聞かれると、「学生時代に付き合っていた想が、再会した時には耳が聞こえにくくなっていたという…。愛した人が病気になってしまうことを、そう簡単には受け入れられないと思うし、だけど向き合っていきたいと考えていて。誰かが誰かを真っすぐに思う気持ちなどが見ている方に伝わればいいなと思っています。紬自身は、すごく真っすぐなキャラクターだと思います。見ている方に応援していただけるようなキャラクターになればいいなと思い、日々模索しながら頑張っています」と役の印象を語った。
目黒が演じるのは、18歳の時に、徐々に耳が聞こえにくくなる「若年発症型両側性感音難聴」を発症したことで、音のない世界で生きることになった佐倉想。数か月前から手話の練習を行っているという目黒は「僕自身も手話の素晴らしさをあらためて感じながら、楽しんで手話をやらせていただいています」と。
1年ほど前に手話に興味を持つ機会があったという目黒は「僕が出ていた舞台『滝沢歌舞伎』の中で披露していた『One Heart』という曲を歌うに当たって、どうしても僕がファンの皆さんに伝えたかった思いがあって。それをどうやって伝えたらいいんだろうと考えた時に、『手話だ』と思いました。自分なりに伝えたい思いを調べて、実際に曲中でやらせていただいて。ちょっと離れているところにいる人にも、手話で自分の気持ちを伝えられるという、本当にすてきなコミュニケーションの一つだなとその時思いました。今回このような形で、しっかり手話を勉強させてもらえる機会をいただけたのはすごくうれしかったです」と手話への思いを熱弁。さらに、演じる上での難しさや工夫を聞かれ、「手話って、手の動きだけではなくて、表情なども含めて手話だと思うので、そのあたりも大事にしながら演じられればいいなと思っています」と語った。
目黒の手話について、川口は「想というキャラクターは、手話を使ってコミュニケーションすることが最初から多いですし、これからも増えていくと思います。難しいと思いながら私も手話を頑張っていますが、目黒さんは完璧です。手だけではなくて、体と気持ちで伝わってくるので、すごく刺激を受けています」と絶賛。それを聞いた目黒は「ありがとうございます。すごくうれしいですね。想は、伝えたい思いや言葉を一つひとつすごく大事にしているので、そういう部分を伝えられたらいいなと思っています」と応じた。
紬、想と高校の同級生で、高校卒業後に同窓会で再会したことをきっかけに、現在紬と交際している戸川湊斗を演じる鈴鹿は「せりふの中でも出てきますが、湊斗は『主成分が優しさ』だと言われるくらい本当に優しい人で。自分の気持ちよりも相手の気持ちを考えて行動しているというか。言葉という部分で言うと、“言葉選び”もすごく優しい人だと思います」と役柄を説明。
伊藤アナが「でも、紬のことが好きなんですもんね?」と振ると、鈴鹿は「大好きです」と返し、そこから「親友のことも大事に思っているんですもんね?」(伊藤アナ)、「大好きです」(鈴鹿)、「優しいんですね」(伊藤アナ)、「優しいです」(鈴鹿)という掛け合いに。これを受けて、川口は「鈴鹿君も、顔に優しいって書いてるじゃないですか(笑)。だからすごく湊斗とリンクしちゃって、顔を見ているだけで胸がキューって毎日なるし、湊斗の優しさに助けられたり、切なくなったり、とにかく日々感情が忙しいです」と。目黒も「登場人物みんな優しくて温かくて。見てくださる方が、どの役にも共感できるような作品だと思います」とアピールした。
そして、作品の中で優しさを象徴するような存在だと言われた鈴鹿は「そうですね…。背負っちゃったな…。本当に登場人物の皆さん優しくて。それぞれの思いを真っすぐ相手に伝えたいとか、思いを届けたいという行動が優しいと思うので、見ている方にも優しい気持ちになってもらいたいです」と話した。
高校時代に突然別れてしまった想と再び出会って…という、作品の中での紬の気持ちを理解できる部分もあるか?という質問に、川口は「やっていて難しいですね。湊斗に対しても、もちろん本気で向き合っていて、付き合って幸せだし。でも想を頭の中から完全に消し去ることができないというのもリアルだと思います。そこで揺れ動く紬の感情を大切にしたいなと思っています」と紬に対する思いを明かした。
またこの日、本作の主題歌をOfficial髭男dismが担当することが発表された。会場では、Official髭男dismからのメッセージ映像が流れ、ボーカルの藤原聡から「プロデューサーの村瀬健さんが来てくださって、このドラマの素晴らしさ、熱意をたくさん伝えてくださって。このドラマを見てくださる皆さんに彩を加えられるような楽曲を作れたらいいなと思って作りました。とても壮大で、思いを伝えることに対してうそ偽りない楽曲が生まれたので、バンドとしてもまた新しい扉を開けたような、そんな楽曲になりました。書き下ろしさせていただけてとてもうれしかったです」というコメントが寄せられた。
曲の印象について目黒は「何回も聞いています。初めて聞いた時も、すごくすてきな曲だなと思いましたが、何回も聞くごとに、自分の中でさらにどんどん良い曲になっていく気がして、早くドラマ本編の中で聞ける日を楽しみにしています」、鈴鹿は「昨日の夜、台本を読みながらこの曲をかけていたんですけど、大号泣しちゃって。今日目がちょっと赤いです。本当に一つひとつのシーンを積み重ねていくごとにこの曲の深さも分かるし、ドラマにぴったりなすてきな曲だなと思います」、川口は「とんでもなくすてきな楽曲を書いていただいたことにまず感謝しますし、このドラマの世界観がさらに深みを増すような曲で、大変光栄に思っています」とそれぞれ曲の魅力を語った。
完全オリジナル作品である本作。台本を読んだ感想を聞かれた川口は「毎話台本を頂くたびに、苦しかったり温かかったり、さまざまな愛の形が描かれていて。難しいなと思いながらやらせてもらっていますが、まだまだ撮影も始まったばかりなので、頑張っていきたいと思います」、目黒は「演じる自分自身も、早く話の続きが知りたくて、『早く台本ください』って言ってしまうくらいすてきなお話です。こんなすてきな作品に携われることもすごくうれしいです」とドラマのストーリーを絶賛。
また、鈴鹿が「どのシーンも、温かさだったり切なさだったり、いろいろなことを考えちゃって…」と穏やかに話すと、伊藤アナから川口へ「鈴鹿さんは現場でもこんな感じなんですか?」という質問が。川口は「そうなんですよ。おっと~り優し~いボーイです」と鈴鹿のキャラクターを明かした。
作品の中で高校の同級生役の3人は、高校時代のシーンでは制服姿で高校生を演じている。その制服姿のオフショットが映し出されると、恥ずかしそうに笑う目黒。伊藤アナに「目黒さん笑ってらっしゃいますが、まだいけるでしょ!」と言われると、「ちょっと恥ずかしいなって(笑)。でも回想シーンはキラキラしていて、青春を感じさせるような絵が撮れていると思うので、ここは一つ楽しみにしていてほしいなというポイントです」とコメントした。
川口は「お2人は全然カッコいいですけど、私は不安だなと思いながら今日も撮影してきました。皆さん似合っていると言ってくださるのですが、膝を出しているのも違和感で…(笑)」と不安げ。鈴鹿は「僕はまだ全然。中学校までいけます。この前、顔だけだったら赤ちゃんの代役いけるね、という話もしていました(笑)」と自信を見せた。
また、現場の雰囲気について川口は「シリアスなシーンもあったり、学生時代のキラキラしたシーンもあったり。演じる側としては、その抑揚をどうしようかと日々悩んでいますが、現場はすごく良い空気感で、良いお芝居を切り取っていただいています。なんだか、とっても甘酸っぱくて、いいですね。制服で3人集まると、そわそわするというか。制服を着ると汗が止まらないんです。恥ずかしさと、どうしたらいいか分からない照れと、不安と迷いと。無事にいい絵になっているように祈っております」と。
そんな川口のコメントを受けて、伊藤アナから「もういい絵になっていますよね?」と問われた目黒は「なっていると思います。20代の制服姿を楽しみにしていてほしいです」と。鈴鹿も「3人とも今日も制服で撮影していましたが、違和感も全くないですし、似合っていると思います。でも、高校の制服を着ているお2人を見ると、ちょっと切なくなっちゃうというか…。(紬も想も)昔こうだったんだなあ、といろいろ考えています」と、それぞれの制服姿を褒めつつ、回想シーンでの思いも告白。
それを受けて川口は「今日の回想シーンの撮影でも切ない顔をされていました。この時点で湊斗は紬のことが好きなので、仲の良い友達・想と、大好きな人・紬が和気あいあいとしているのは、うれしい気持ちもあり切ない気持ちもあり…。湊斗の表情を見ていると、本当に私までギューンとするというか」と鈴鹿の芝居を褒めつつ、切なくなる気持ちを明かした。
最後に川口は「日々、スタッフキャスト一丸となって撮影しております。人が人のことを本気で好きになったり思ったりするときに、胸がキュンとなったり、温かかったり、痛かったり、そういうものをお伝えしていけたらいいなと思っています。この3人だけではなく、いろいろな愛の形が描かれています。笑って泣けて、いろいろな感情になっていただけるような、最高なドラマをお届けしたいなと。撮影頑張りたいと思いますので、10月6日からぜひご覧ください。よろしくお願いいたします」と作品の魅力を語り、会見を締めくくった。
番組情報
木曜劇場 『silent』
フジテレビ系
2022年10月6日(木)スタート
毎週木曜 午後10時~10時54分(初回15分拡大)
公式HP:https://www.fujitv.co.jp/silent/
公式Twitter:@silent_fujitv
公式Instagram:silent_fujitv
公式TikTok:@silent_fujitv