10月21日（金）スタートの金曜ドラマ『クロサギ』（TBS系 毎週金曜 午後10時～10時54分 ※初回20分拡大スペシャル）の制作発表が行われ、King & Prince・平野紫耀、黒島結菜、三浦友和が登壇した。
本作は、詐欺によって家族を失った主人公が、“詐欺師をだます詐欺師”クロサギとなって、本当の「敵」を探し出し打倒していく物語。原作は黒丸・夏原武による漫画「クロサギ」シリーズ。今作は、2013年に全42巻で完結した漫画シリーズを原作に、いわば“『クロサギ』完全版”として新たにドラマ化。主人公・黒崎高志郎を平野、ヒロイン・吉川氷柱を黒島結菜、詐欺師界のフィクサー・桂木敏夫を三浦友和が演じ、2022年の現代を舞台に、今の日本でリアルに起こっている詐欺に「クロサギ」が喰らいつく。
『花のち晴れ』以来のTBSドラマ出演で、主演を務める平野。意気込みを問われると「僕は歌って踊ってということをしているので、キャストの皆さん、スタッフの皆さんに迷惑をかけないようにというのでいっぱいいっぱいですし、原作がすごく大人気のシリーズなので、原作のファンの方にも気に入って見ていただけるようにしなきゃなと撮影に臨んでおります」と。
King & Princeとしてライブも行っている中での撮影については「他の作品に入っているメンバーもいるので、『最近、撮影の調子はどう？』と、コミュニケーションを取っていて、すごく刺激的で楽しい日々を過ごしています」と明かした。
演じる黒崎については「過去に家族を詐欺で狂わされてしまって、復讐という意味で自ら詐欺師となって、いろんな悪いやつたちをやっつけに行くっていう。最終的にはどこにたどり着くのか、黒崎自身も分かっていないと思うんですが、僕も分からないですし、ダークヒーローというカッコよさを持っている青年」と説明。
自身と黒崎を比較し「（だますことに）慣れてないです。いろんなインタビューで『最近、だましたエピソードはありますか？』と聞かれるんですが、本当にないんですよ。わりとだまされる側なので（苦笑）。ただ、黒崎を演じてから、ただご飯に誘ってくれているだけなのに、俺から何かを引き出そうとしているんじゃないかと。ポジティブにいうと、ちゃんと作品に入れているのかなと感じます」と語った。
検事になる夢を持つ女子大生を演じる黒島は「彼女なりの正義があって、でも黒崎と出会うことによって、それが本当に正しいのか迷いながらも自分の正しさを見つけていく真っすぐな性格を持っています。なので、演じていてもすごく難しい部分が多いんですけど、葛藤するところだったりで、優しさから生まれる怒りなどを表に感情を出していくので、一生懸命演じられたらなと思ってやっています」と。
黒崎に対する思いが変わっていく役柄でもある黒島。「出会いとしては最悪なんですけど、黒崎と接していくうちに彼の過去だったり、目の奥にある寂しさだったり、孤独だったりを感じて、氷柱も自分にはない考えを少しずつ受け入れていくという氷柱自身の変化もあるので、今後注目してほしいところです」とアピールした。
詐欺師界のフィクサーを演じている三浦は「前作のDVDを取り寄せて見たり、新しく出た本も買って読みました。前作では不思議なバーのオーナーというポジションでしたが、今回は甘味処の親父さんという設定にしていただいたので、そこは新鮮な感じでできるかなと思っています」と。また「（平野演じる黒崎と）これからどういう関係性が見えてくる部分があると思うので、アバウトですけど、分かっているので、意識しながらやっています。（黒崎との関係性は）親子のように見えたり、見えなかったり、そういうものが出ればいいかな」と演じた感想を語った。
今回が初共演となる3人。平野が黒島の印象について「同い年でびっくりしました。世間の25歳はこんなに大人っぽいんだと。しっかりされていますし、どしっと構えられていて、見習わなきゃいけないところがたくさんあるなと思いました」と打ち明けると、黒島は「（平野は）テレビで見ていて、すごく面白い方だなと思っていて、実際にお会いしてもやっぱり面白いなと思いながら、毎日撮影をしているですが、現場を主演として、座長として、しっかりスタッフに皆さんとコミュニケーションをとるし、1人でいるところを見たことがないくらい、誰かといつもお話をしていて、現場の雰囲気を作ってくださるので、（その姿を）見ていて安心します」と明かした。
「緑山スタジオが好き」という平野と黒島。平野の「どこが好きですか？」という質問に黒島が「楽屋が畳っていうのと、ご飯がおいしいところ」と明かすと、平野も「全く一緒！ 畳の楽屋っていいですよね」と。すると、三浦が「僕は椅子が好きなんですよ」と返しつつ「でも、緑山が好きなんです」と明かすと、平野が「初めての共通点！ この場を設けていただいてありがとうございます」とうれしそうにニッコリ。
そんな三浦の印象を問われた平野は「勝手になんですが、三浦さんが出演されている映画の印象で、怖いイメージが強くて、ビクビクしていました」と告白。さらに、平野は三浦にお願い事があると切り出し、「黒崎は甘味処『かつら』で一口も口にしないんですよ。個人的に統一したほうがいいのかなと思って、三浦さんが差し入れしてくださったプリンとかを食べないようにしていたんですけど、めちゃくちゃ食べたいんです」と懇願。これに、三浦は「食べてください。ただ、僕プリンを入れたことないですけど…」と明かすと、平野は「今顔をお向けできないですね」と頭を抱えていた。
そんな平野の印象について三浦は「国宝級の純粋さですね。現場ではものすごく集中力があって、熱心。1話を僕らも見たんですが、本当に素晴らしかったと素直に感想を伝えました。ただ、2人の関係性的があるので、きついシーンが多いんです。和気あいあいとはできないところはありますね」と明かした。
撮影で苦労したところについて問われると、平野は「難しいなと実感しています。倒し方が戦って倒すわけではなく、頭を使って、どれだけ相手の裏を書いて、どれだけ相手が何を欲しがってるかを読み取って、それを提示してあげて、乗っからせるっていう。僕は言ってもらった言葉を素直に受け取るんですけど、言葉の裏をかいていくのでそういう作業が難しいですし、暗号資産や法定通貨などの知らないワードが出てきたら、1つずつ調べながらやっていて、勉強しています」と語った。
平野の変装も本作の注目ポイントのひとつ。平野は「1話でも何人にも変装しています。外国人に変装したときに、マネージャーさんの車に戻ろうと、スタッフさんと一緒に歩いていたら、一般の方にバレてしまって。『平野、プライベートはこんな感じなんだ』って思われたらいやだなっていうことがありました。僕は普段はたまに帽子をかぶったり、サングラスをかける日があるくらいなので、ここまでの変装は新鮮でした」とエピソードを交え明かした。
父親役の船越英一郎との共演エピソードを問われた黒島は「船越さんがすごくお話が好きな方で。おいしい食べ物屋さんを教えてもらいました。食卓のシーンが多くて、黒崎がご飯を食べながらせりふを言うところは、（平野が）本当においしそうに食べられるなと、気持ちよく召し上がるから見ていてとても気持ち良かったですし、感心しました」と。
クランクイン前に和菓子監修の方の元に出向いたという三浦は「ベテランの役なので、お菓子を作りながら、芝居をしながら、段取りもあってと大変苦労しています。小豆は最初に習ったんですけど、難しくて、奥が深いものですね。普段、小豆系は好きで食べるんですが、もうちょっと大事に食べようと思いました」と語った。
ここで、ドラマにちなみ、これはやられたというエピソードを語っていくことに。平野は「デビューサプライズ」と発表し、「僕たちKing & Princeは5年目なんですけど、そのデビューが決まったときに『花のち晴れ』をやっていて。撮影中に急にカットがかかって、キャストの皆さんが駆け寄って、『おめでとう』と言ってくれて。ケーキも用意してくださったんですけど、その時初めてうれし涙がでました」と。
一方の黒島はリアルに“やられてしまった”話で、「ペットケージ」と発表し、「ネットで注文して、お金を振り込んだんですけど、商品が届かなくて。振り込んだ後にメールも届かなくて、問い合わせ先も書いてなくて、リアルにだまされました。日常生活の中にあるんだなと自覚して、皆さん気をつけてください」と注意喚起する場面も。
三浦は「雑誌のおまけで…」と、幼少期の話を披露。「次号予告に宇宙ロケットがついてくると予告で書いてあり、1か月楽しみにしていたら、ボール紙の切り抜きみたいなもので。今でも悔しい（苦笑）。大人ってこういうものかと」と明かした。
最後に、三浦は「過去にある人間関係がちゃんと出てくるので、エンターテイメントの部分と、ノンフィクションじゃないかという部分とのバランスがとても面白いです」と。
黒島は「黒崎と出会って、彼女がたくさん葛藤するところが描かれていて、子供から大人になる氷柱の成長過程が描かれていくので、そこをあの楽しみに見ていただけたら」とアピール。
平野は「いろんな人との出会いと、詐欺を倒していくという痛快なエンターテイメントな作品になっているので、視聴者の皆さんにも一緒にスカッとしてもらえたらうれしいです。そして、今行われている詐欺も取り上げているので、そういう知識も微力ながら伝えられたらいいなと思っています」と1話のポイントを明かし、「個人個人で持っている人間関係も複雑だったりとかするので、最終回に向けてどうその人との関係がどうなっていくのか、黒崎がどう成長してくのかというところを楽しんで見ていただけたらうれしいです」と語った。
番組情報
金曜ドラマ『クロサギ』
TBS系
2022年10月21日スタート
毎週金曜 午後10時～10時54分 ※初回20分拡大スペシャル
原作：黒丸、夏原武（原案）「クロサギ」シリーズ（小学館刊）
脚本：篠﨑絵里子
プロデューサー：武田梓、那須田淳
演出：田中健太、石井康晴、平野俊一
出演：平野紫耀（King ＆ Prince）、黒島結菜、井之脇海、中村ゆり、宇野祥平、時任勇気、金井勇太、永瀬莉子、冨手麻妙、木村文哉、前川泰之、山本耕史、坂東彌十郎、船越英一郎（特別出演）、三浦友和
番組公式サイト：https://www.tbs.co.jp/kurosagi_tbs/
番組公式Twitter：@kurosagi2022tbs
番組公式Instagram：@kurosagi2022_tbs
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