土ドラ『最高のオバハン中島ハルコ』(東海テレビ/フジテレビ系 毎週土曜 午後11時40分~深夜0時35分)で、第1弾から“助さん格さん”としてハルコ(大地真央)の手足として動き、問題解決の手助けしているハルコクリニックの事務長・大谷役の合田雅吏と、ハルコの秘書・若杉役の蕨野友也からインタビューコメントが到着した。
本作は、林真理子の「最高のオバハン」シリーズを原作に、名古屋出身の毒舌スーパーレディ・中島ハルコが、ひょんなことから知り合った庶民のダメンズ女子・菊池いづみ(松本まりか)を振り回しながら、世の中の悩みをぶった切っていく痛快ストーリーの第2弾。脚本は前作に続いて、西荻弓絵が担当する。
先週放送の第2話では、長良川の鵜匠VSエシカル女子の結婚問題を“最高の監禁”という奇策で解決した中島ハルコ。痛快な物語に加え、大地の麗しき“つけ髭&甲冑姿”の成敗シーンにハマる人が続出している。
合田雅吏&蕨野友也 インタビュー
◆第1弾に対して周囲の反応は?
合田:よく自分が出ている番組の話をすると「見ていますよ」と言われますが、この作品は周囲の食い付きが違ったんです! やっぱり皆さん勧善懲悪ものが好きなんですね。特に印象的だったのは、本家(※)でご一緒した俳優の照英君から久々連絡が来て「娘がめちゃくちゃハマっていて何回も繰り返して見ている」と言われたこと。大人はもちろん、子供たちまで楽しんでもらえるドラマだと思うとすごくうれしかったし、自信になりました。
※2003~2010年放送の『水戸黄門』(TBS系)に5代目格さん役で出演中、2002~2007年に風の鬼若役の照英と共演した。
蕨野:僕も同じで、舞台が愛知だったことから、特に東海3県に住んでいる友達からの熱量がすごかったですね。ドラマで愛知の特産品を取り上げ、それが全国放送で流れて脚光を浴びるというのがうれしいという声もいただきました!
◆第2弾のオファーを受けて&台本を読んで
合田:まだ世の中が少し不安な中で「笑いあり涙ありで、みんなの気持ちを明るくする作品がまたできる!」と本当にうれしかったですね。「刀匠の後継者問題」を取り上げた第1話の台本は、想像のはるか上を行っていて、時代劇に長く携わり伝統文化に興味があった自分には、本当に考えさせられましたし「自分も前作よりパワーアップしていかなきゃ」と身が引き締まる思いでした。
蕨野:第1弾のクランクアップ時、松本(圭右)プロデューサーからデカい文字で一言「また一緒にやりましょう」とお手紙をいただいていたので特に驚くこともなく「また一緒に頑張るぞ」と思いました。台本はどの話も本当に面白くて「皆さんに早く見てほしい」と思いましたし「今回もみんなの記憶に残るメッセージ性のあるドラマのために自分も頑張ろう」と気持ちが奮い立ちました。
◆第1弾との違いは?
合田:大谷としては前回からの爺や的な部分を膨らませて、語尾は「〇〇ですな」と明るく柔らかく表現し、ハルコ先生を温かく包みこむような感覚で演じています。例えば、ハルコ先生が相手をタジタジにさせるところも前回は「ふむふむ」と真面目に聞いていましたが、今回は「またやっていますね」と楽しみつつ笑顔で見守っています。今回、三河弁がほぼないのは助かりました(笑)。若杉とのアドリブ的なところは「2人のあうんの呼吸でやっていこう」と話しましたね。
蕨野:撮影前に監督たちと話したところ「大谷が“動”だとすると、若杉は“静”なので、その対比をお願いします」ということだったので、若杉としてはハルコ先生のサポートというより、秘書として全てを理解しているという姿勢に徹しています。なので、ハルコ先生の突飛な言動も若杉からしたら「あ、いつも通りです」みたいな感じで冷静に見ている(笑)。そんなふうにハルコ先生の受け止め方や、それに対する“2人の反応の違い”なども見てもらえたらうれしいです。
◆2人から見た“ハルコ”大地とすごさとは?
合田:今回、大地さんのコメディエンヌっぷりがパワーアップしていまして。例えば相手に「〇〇なのよね?」と言って、相手がタジタジになっているところに「ね? ね?」と念押しするのですが、その言い方が絶妙なんです! 普通の人がそれをやったら嫌みで終わっちゃうけど、大地さんはそうはならない。強さとかわいらしさがあり、結果ものすごく高圧的に押しているのに笑えちゃう。「笑わせようと思って笑わせる」のと「真剣にやって面白い」のでは後者の方が究極のコメディ! 大地さんのそのすごさが見られるシーンは毎話あるのでぜひ楽しみにしていてください。
蕨野:例えば、第1話の刀匠とのシーンでは実際に本物の刀を使ったのですが、刀の扱い方などその道のプロの方が何十年としてきたしぐさを撮影中の数時間で身に付けて見せるわけです。プロから教わり、本番を撮り切るという作業は毎話のようにあって、こなすのはすごく大変なこと。そこに真摯に取り組まれる大地さんの姿を毎回一番近くで見られるのは僕にとって良い経験です。
◆視聴者へのメッセージをお願いします。
合田:勧善懲悪の爽快さの中にも社会に対するメッセージがきちんと入っていて、それが全体的にスケールアップしています。「エプロン男子」の大谷としては今回もエプロンを何パターンか用意していますし、前回以上に料理ができるふうを出しているので、その点もぜひ見てください!
蕨野:見てスッキリするドラマですが、ただ悪い奴を倒すだけでなく「なぜそれが起きているのか」「なぜそういう世の中になってしまったのか」を視聴者に問うメッセージも含まれた作品です。ドラマを楽しんだ後、数分でも良いので、その点も感じて、考えていただけるとうれしいです。
前作で大地の「肩もみ男子」としても活躍した蕨野。取材時は「今回は、まだ大地さんへの肩もみは提供できておりません。若杉として冷静に観察し『そろそろお疲れかな?』と思った時にはお声掛けして、許可を得てから再開させていただく予定です(笑)」と話していたが、蕨野の肩もみシーンをカメラは捉えていた。冷静沈着、データ収集と分析にたけた秘書の面目躍如となった。
また、ハルコの自宅やクリニックなどで毎話登場する「おやつ」。いずれもその回にちなんだ“ご当地おやつ”で、「今度は何が登場するの?」と早くも話題に。第3話では、名古屋駅で販売されているひよこの形をしたスイーツ「ぴよりん」が登場する。名古屋コーチンの卵を使ったプリンでできたスイーツで、店の前にはいつも長い行列ができている。去年の対局で藤井聡太竜王が関連の「ぴよりんアイス」を食べたことでも話題になった。
第3話(10月22日放送)あらすじ
ハルコ(大地真央)のツレで老舗ういろう店の四代目・三島昭宏(田山涼成)から次なるSOSが。名古屋の仏壇店で謀反が起きたという。いづみ(松本まりか)と共に名古屋・大須仏壇通りへ向かうハルコ一行。江戸時代から続く尾上仏壇店では高級な名古屋仏壇を守りたい五代目社長夫人の益代(赤座美代子)と、経営を合理化したい嫁の満寿絵(上野なつひ)が骨肉の嫁姑バトルを展開。さらに、ハルコが火に油を注ぎ大騒動になってしまう。
そんな中、いづみはイケメン和尚の得田(バッドナイス常田)にほのかな恋心を抱く。
番組情報
『最高のオバハン中島ハルコ』(全10回予定)
東海テレビ/フジテレビ系 全国ネット
2022年10月22日(土)午後11時40分~深夜0時35分
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