TBSで2021年10月期に金曜ドラマ枠で放送された吉高由里子主演『最愛』が「東京ドラマアウォード2022」作品賞・連続ドラマ部門のグランプリを受賞。さらに、主人公・真田梨央を演じた吉高が主演女優賞、塚原あゆ子が演出賞を受賞し、3冠を達成した。
「東京ドラマアウォード」は、作品の質の高さだけではなく、海外発信も見据えた“市場性”“商業性”を重視し、“世界に見せたい日本のドラマ”というコンセプトのもと2008年に創設され、今年で15回目を迎えた。今回は昨年7月から今年6月までに放送されたドラマの中から、日本映画テレビプロデューサー協会および、新聞、テレビ誌各社のドラマ担当、テレビ各局のプロデューサーによって選考された。
グランプリを受賞した『最愛』は、殺人事件の重要参考人となった女性実業家・真田梨央(吉高)と、梨央の初恋の相手であり事件の真相を追う刑事・宮崎大輝(松下洸平)、あらゆる手段で梨央を守ろうとする弁護士・加瀬賢一郎(井浦新)の3人を中心に展開するサスペンスラブストーリー。
受賞に当たり、吉高は「これまでにこんなに反響の大きかったドラマはなかったです。たくさんのドラマ賞も頂けて、授賞式でスタッフの皆さまと再会できることがすごくうれしくて。受賞するたびに『最愛』というドラマが生きて、いろんな人に出会っているような気がしています。オールロケでの撮影で、いろんな場所へ行って、まるで旅のようなドラマでした。大変だった分、自分の中で残っているものが大きいです。放送が終わって約1年たちますが、今もなお『最愛』が広まっていることに感謝しています」とコメント。
塚原は「ミステリーとラブストーリーのバランスを大切にしていたので、どちらに興味を持っていただいても最後まで愛されるようにいい塩梅を探っていました。展開が何度か大きく動くところがあったので、時間配分は脚本家、プロデューサーとも何度も相談しました。キャストもみんなで支えあって、お互い切磋琢磨して芝居をぶつけあっていたので、主演の吉高さん含めみんな伸び伸びやってくれたと思います」と話した。
そして作品賞を代表し、新井順子プロデューサーは「このチームで約10年やってきていて、これまでは原作があったのですが、今回はオリジナル作品に挑戦してみたいと思って臨んだ作品です。今まで培ってきた経験と脚本家さんの力、監督の熱量があってこそ、10話楽しんでいただけたと思います」とコメントした。
©TBS