唐沢寿明主演、井上由美子脚本のサスペンス超大作『連続ドラマW フィクサー』(WOWOWプライム 毎週日曜 午後10時)が制作されることが決定。さらにレギュラー出演者も解禁され、唐沢をはじめとしたキャストのコメントが到着した。
本作は、2008年に『連続ドラマW』の第1弾として始まった『パンドラ』シリーズや『白い巨塔』、『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』など数々のヒット作を生み出し、2020年秋の紫綬褒章を受章した脚本家・井上由美子が“フィクサー”を題材に描くWOWOWオリジナルドラマ。フィクサーを主人公として本格的に描く連続ドラマはこれまで日本にはなく、初めての試みとなる。
政界、財界、法曹界など、どこの世界にも物事には表と裏がある。本作では、世の中を裏から操る“フィクサー”の暗躍と金と権力に群がる人間たちを描き、3シーズンにわたる大型ドラマシリーズとして展開する。
謎めいた主人公のフィクサー・設楽拳一に扮するのは、『連続ドラマW』作品初出演で初主演を務める唐沢寿明。『白い巨塔』『メイドインジャパン』『ハラスメントゲーム』に続き、脚本家・井上とは4度目のタッグとなる。
また、3シーズンを通して出演するレギュラー陣も解禁。新聞社の政治部記者・渡辺達哉役に町田啓太、警視庁捜査一課刑事・板倉晃司役に小泉孝太郎、拳一の秘書兼運転手・丸岡慎之介役に要潤。達哉(町田)の母の渡辺響子役に斉藤由貴、TVの報道番組の人気キャスター・沢村玲子役に内田有紀。そして小林薫が拳一(唐沢)にとって因縁深い相手であり、副総理の須崎一郎を演じる。
発表に当たり、唐沢は「私が演じる設楽拳一は、裏から人を操る謎めいた人物で、一見何を考えているか分からないので、視聴者の皆さまはきっと随所でだまされると思います」と。
さらに「他の登場人物も一人ひとりのキャラクターが立っていて、それぞれが抱える“人間の欲深さ”が魅力的です。“読めない男”設楽拳一を再現できるように、そして視聴者の皆さまをうまくだませるよう、演じていきたいと思います」と意気込みを語っている。唐沢をはじめとした出演者、脚本を手掛ける井上のコメント全文は以下掲載。
唐沢寿明(設楽拳一役)コメント
◆連続ドラマW作品に初出演、そして初主演が決まった時の印象や意気込み
地上波のテレビドラマではなかなか描けないような、WOWOWならではの重厚な社会派ドラマができると思うのでとても楽しみです。
◆井上由美子さんの脚本について
政治を舞台にした予想がつかないストーリー展開で、今回さらに井上由美子さんの脚本に気合が入っているのが伝わってきました。社会派というだけではなく、骨太のエンタメ作品になっています。緊張感のあるサスペンスを軸に、とにかく筋書きが緻密に作り上げられていて面白いです。
◆演じられるキャラクターについて
私が演じる設楽拳一は、裏から人を操る謎めいた人物で、一見何を考えているか分からないので、視聴者の皆さまはきっと随所でだまされると思います。他の登場人物も一人ひとりのキャラクターが立っていて、それぞれが抱える“人間の欲深さ”が魅力的です。“読めない男”設楽拳一を再現できるように、そして視聴者の皆さまをうまくだませるよう、演じていきたいと思います。
◆視聴者へのメッセージ
WOWOWでしか見られない面白い作品になると確信しておりますので、ぜひご覧いただきたいです! 目の肥えた視聴者の皆さまにも必ず満足していただけると思います。
町田啓太(渡辺達哉役)コメント
気が付いたら台本を一気読みしていました。普段見聞きするものの表面上だけではなく、もしかしたらその奥には何かあるのかと、僕自身、物事の捉え方をあらためて考えさせられるようになりました。新聞記者として大きな力に巻き込まれ、真相に迫っていくさまを皆さんと楽しめるように、渡辺達哉を前のめりに演じたいと思います。楽しみにしていてください。
小泉孝太郎(板倉晃司役)コメント
全編通して設楽を追いかける刑事・板倉晃司を演じさせていただきます小泉孝太郎です。この作品は個人としても大変興味深く、唐沢さん設楽の不気味さ、そして設楽を取り巻く人間関係が交差していくさまをぜひご覧ください。
要潤(丸岡慎之介役)コメント
僕の演じる丸岡という役は、唐沢さん演じる設楽拳一を心から尊敬し、献身的に支える一番身近な存在です。個人的には唐沢さんとは15年ぶりの共演で、そんな丸岡と素の自分とリンクする部分が多いと思います。若き日の自分も唐沢さんには役者のイロハをたくさん教わりました。そんな気持ちを丸岡に投影しながら精いっぱい演じさせていただきます。
斉藤由貴(渡辺響子役)コメント
以前、脚本の井上由美子さんが書かれた別の作品に出演させていただいた時、その打ち上げの席で井上さんから、「私の頭の中には小さな箱があって、その中には斉藤さんがいて、難しそうな役をさて誰にやってもらおうかと考えた時、斉藤さんをその箱から取り出すんです」こんなふうに言われて、本当にうれしかった記憶があります。以来、井上由美子さんの作品にご縁をいただいた時には必ず喜んで参加させていただきたい、とお願いしています。今回も、楽しみでなりません。
内田有紀(沢村玲子役)コメント
時に自分の知らない世界の扉を開いて、垣間見たい、怖いけど知りたい、のぞいてみたいという欲求が生まれることがあります。その扉を進んで開くのが、今回演じさせていただく沢村玲子という女性です。女性であるが故の業を抱えながら、子供のように真っすぐに真実に迫ろうとする玲子が、皆さんを『フィクサー』の世界にお連れできるよう真摯に作品に向き合っていきます。「世の中の裏」を描いたドラマです。どうぞご期待ください。
小林薫(須崎一郎役)コメント
このたびWOWOW制作の『フィクサー』に出演させていただくことになりました。主演の唐沢さんは実は初共演で、どんな芝居になるのかワクワクして、今から楽しみにしています。私の役どころは副総理という難役でドキドキしているのですが、監督である西浦(正記)さんとは1年前にご一緒させていただいていて、そのねばりのあるきめ細かな演出には信頼感がありますので、安心して全てお任せしようと思っています。
脚本・井上由美子コメント
常に新しいドラマを仕掛けているWOWOWの『連続ドラマW』で、新たなチャレンジができることにワクワクしております。先が見えない世の中ですが、一筋縄ではいかない大人の俳優たちが、人間の表と裏、光と影を存分に演じるエンターテインメントを楽しんでいただきたいと思います。主演の唐沢さんとは、『白い巨塔』『メイドインジャパン』『ハラスメントゲーム』に続き四度目の作品です。何度、お会いしても初めて会ったような懐の深さが唐沢さんの魅力です。本作でもこれまで描かれてこなかったフィクサー像を新鮮に演じてくださることと期待しています。
Season1ストーリー
ある夜、総理大臣を乗せた車が崖から転落するという事故に遭う。死亡した運転手には飲酒運転の疑惑が…。さらに、その裏には新薬の認可をめぐる密約スキャンダルとの関係性も疑われ始める。そんな中、事故の対応に追われる総理の秘書官に近づく一人の男がいた。「フィクサー」とも呼ばれるその男の名は設楽拳一(唐沢寿明)。拳一は過去に総理の不祥事をもみ消し、今回の事故直前にも総理と電話で話をしていたのだった。
果たしてこれは偶然の事故なのか? さまざまな欲望がうごめく政界で仕組まれた事件なのか? 取材に没頭する新聞記者の渡辺達哉(町田啓太)の元に、何者かからタレコミ情報が入る。その後、意識が戻らない総理は辞任に追いこまれ、総裁選が幕を開ける。そして、拳一はキングメーカーとして与党総裁候補たちを手玉に取り、権力を掌中にしていく。
番組情報
『連続ドラマW フィクサー』
WOWOWプライム、WOWOW4K/WOWOWオンデマンド
Season1:2023年春スタート(全5話)
毎週日曜 午後10時~放送・配信
出演:唐沢寿明、町田啓太、小泉孝太郎、要潤、斉藤由貴、内田有紀、小林薫
脚本:井上由美子
企画・プロデュース:青木泰憲
監督:西浦正記
音楽:得田真裕
プロデューサー:村松亜樹、髙田良平、黒沢淳
制作協力:リオネス
製作著作:WOWOW
https://www.wowow.co.jp/drama/original/fixer1/