伊東四朗と羽田美智子が出演するドラマ『おかしな刑事2022』(テレビ朝日系 午後8時〜9時54分)が、12月27日(火)に放送決定。さらに、シリーズ20年目の突入を祝い、伊東そして彼の演じる刑事・鴨志田新一をたたえるサプライズセレモニーが開催された。
たたき上げの刑事・鴨志田新一(伊東四朗)と、エリート警視の娘・岡崎真実(羽田美智子)という、“凸凹父娘コンビ”の活躍を描く『おかしな刑事』シリーズ。その2年ぶりとなる最新作が、12月27日(火)に放送される。
2003年に誕生した当シリーズは、ついに20年目に突入。それを記念し、長きにわたって現場で奮闘してきた鴨志田刑事、そして現役刑事役最年長を更新し続ける伊東をたたえるサプライズセレモニーを開催。娘・真実を演じる羽田がプレゼンターとなり、永年勤続表彰が行われた。
2003年8月に第1作が『土曜ワイド劇場』で誕生して以来、同枠や『日曜ワイド』『ミステリースペシャル』枠で放送を重ね、今年20年目に突入した『おかしな刑事』シリーズ。番組ではこの節目にあたり、鴨志田刑事、そして彼を演じ続けてきた伊東の功績をたたえようと計画。伊東を“芸能界の父”と慕う羽田が中心となってスタッフと準備を進め、本人には内緒でセレモニーを準備してきた。
この日は鴨志田と真実が居候する姉小路家のセットで撮影が行われており、昼休憩に入る直前、「鴨志田新一刑事に、岡崎真実警視から表彰があります!」とスタッフが声をかけると、キャスト&スタッフからは大拍手がわき上がったものの、何も知らされていなかった伊東はただただビックリ。
そんな伊東に羽田から表彰状が授与され、「あなたは現役刑事としてありえないほど長きにわたり、現場職務に従事され、さらにその記録を更新し続けるという、日本警察ドラマ史上驚きの大偉業を達成されました。また、シリーズ全作品で犯人逮捕に多大なる貢献をされながらも褒められず、出世も期待しない。その謙虚な姿勢は、全国の人々にたくさんの勇気と笑いと感動を届け続けています」と賞状が読み上げられると、スタジオは温かい笑いに包まれた。
20年、娘としてともに歩んできた羽田はセレモニーの途中から感極まり、目からは涙が。トロフィーを贈呈する際は「みんなを代表して…お父さん本当にありがとうございます。大好きです!」と瞳を潤ませながら感謝の言葉を贈り、感動のサプライズとなった。
セレモニーをまったく知らされていなかった伊東は、「正直な話、本当にビックリして…何のドッキリかと思いましたよ(笑)」と驚きさめやらぬ表情でコメント。「こんなに長く続くとは思ってもいないまま、20年やってきました」とシリーズの歩みを振り返る。
続けて「別にふざけてやっているわけじゃないんですけど、このドラマを“面白い”と言ってくださる方が多いんですよね。私もそんなに意識して笑うところを作っているわけではありませんが、やっぱりタイトルが『おかしな刑事』ですから、おかしくなかったら詐欺になっちゃいますからね!」と、ストーリーからにじみ出る、そこはかとないおかしさが作品の魅力だとも語った。
また20年間、自分を支えてくれたのはファンだといい、「いちばんうれしいのは、ロケ先で出会ったみなさんに“鴨志田さん、頑張って!”なんて声をかけていただいたとき。そういう出会いがあると、こっそり、“ヨシ!”なんて小さくガッツポーズしていますよ(笑)」と声援が後押しになっていると打ち明ける。
そして、涙ながらにプレゼンターを務めた羽田は「鴨志田さんへの思い、そして伊東さんへの思いが入り混じる中、プレゼンターを務めさせていただきました。20年って本当にすごいこと。だからこそ形にして感謝の気持ちを伝えたいと思っていました。どんなセレモニーを開くか、ずっと前からプロデューサーさんと綿密に計画してきました」と、表彰にこめた思いを告白。
さらに、敬愛する“父”伊東への気持ちを「伊東さんのことを褒め始めたらきりがないんです! 現場にファンが多くてモテモテだから、娘の真実としてはヤキモチを焼いちゃうぐらいです。私にとってはたったひとりの“お父さん”です」と表現。あふれんばかりのリスペクトを口にした。
そんな伊東と羽田が20年目のコンビネーションを発揮する最新作は、新たな“菌”の大発見で注目を集める老舗酒造会社が舞台。その新商品発表会で殺人事件が発生し、容疑者は招待客を含め、会場に詰めかけた200人という『おかしな刑事』史上最悪の事態に。
そこに、ロサンゼルスから帰国した姉小路行人(石井正則)の婚約者・来島くるみ(中村静香)がからんで、事件の謎はさらに深まっていく。捜査を進めるうち浮き彫りになっていくのは、老舗企業の継承問題と親子の確執。難事件を前に、今回も鴨志田の現場刑事の勘が冴えわたる。伊東と羽田のコメント全文は、次ページに掲載。