中谷美紀、敵役の菊池風磨は「今回はきちんと服はお召しです（笑）」『連続ドラマW ギバーテイカー』完成披露試写会

2023年1月22日より放送・配信される『連続ドラマW ギバーテイカー』（WOWOW）の完成披露試写会が行われ、主演の中谷美紀、菊池風磨（Sexy Zone）、池内博之が舞台あいさつに登壇した。

本作は娘を殺された刑事・倉澤樹（中谷）と、その娘を殺した猟奇殺人犯・貴志ルオト（菊池）の死闘を描いた本格クライムサスペンス。

娘を殺されて刑事に転職し、猟奇殺人犯と対峙していくという難役を演じた中谷は、オファーを受けたときの心境を「子供を殺された女性の役というのは、とても自分自身を痛めつけないといけないような役柄であることは想像できたので。正直なところためらいました」と振り返る。さらに「頂いた台本が素晴らしくて、最初に読んだ時に涙が止まらなかった。ということは、感情移入して演じることができるんだなと。ありがたくお引き受けさせていただきました」と明かした。

「恐らく今日は菊池風磨さんのファンの方もたくさんお見えですよね？」と客席を見渡した中谷は、「きっと皆さん風磨さんは黄色い歓声を上げる対象だと思うんですけど、私にとっては生涯彼を目にするたびに“いつか殺してやろう”と（笑）。それぐらい役柄として素晴らしかった」と敵役としての菊池を絶賛した。さらに「今回きちんと服はお召しです（笑）」と菊池がバラエティ番組で見せるとは違うことをアピール。菊池も「安心してください、着てます（笑）」と念押ししていた。

猟奇殺人犯という新境地に挑んだ菊池は「感情移入するのが難しい役で、自分がどう演じたらいいのかというのが手探りでした。でも監督が、ほとんど僕にいいも悪いもおっしゃってくださらなくて。なんで監督は何も言ってくれなかったんだろうって今日聞きたかったんですけど、まさかの今日はいらっしゃらないという（笑）」と残念がっていた。劇中で見せる貴志ルオトの笑みについては「気味の悪さを出せればと思っていたので、鏡の前で20分ぐらい練習していました」と役作りの一端を明かした。

お互いのオススメのシーンに話題が及ぶと、中谷は自身が演じる倉澤の相棒となる刑事・今井要を演じた池内のワンシーンをチョイス。「この風貌の池内さんが、パフェを食べるシーンがとってもかわいらしくて」と笑う中谷に、池内は「僕も好きなシーンです。元々原作にもあるシーンで、チョコレートパフェなのかイチゴパフェなのかどっちなんだろう？　って気になってたんです。あの時の中谷さんの表情がすごく好きでした」と語った。

また、池内は「（菊池と）初めましてのシーンの時に、貴志ルオトにしか見えなくて。『貴志ルオトですね』って言っちゃうぐらい、貴志ルオトにしか見えなかった。怖いなと感じました」と菊池の役への入り込み具合を証言した。すると菊池も「僕も初めてお会いしたときに『GTO（1998年）見てました』って言っちゃいました（笑）。僕も実は『GTO』（2014年）出させてもらってたので、先輩後輩です」と意外な共通点を明かした。