森崎ウィン(袴田茂斗・役)コメント
『相棒』へ出演のお話をいただいたときは、驚きと喜びを同時に感じました。『相棒』は、右京さんと亀山さんのコンビが織りなす、一度見始めたらなかなかテレビから離れられない、とてもワクワクさせられる作品。そんな歴史ある作品、しかも元日スペシャルに出演することとなり、本当にうれしかったです。イチ視聴者として拝見していたときと違って、演じるとなると「こんなに難しいものだったのか」と思いましたが、これが一本の作品としてつながったときを思うと、ワクワクしている自分もいました。
『相棒』の現場は本当に最高でした。こんなにたくさんのベテラン俳優の皆さまとご一緒できる貴重な経験をし、長年『相棒』を支えているスタッフの皆さまと現場での時間を過ごし、僕の今後の役者人生にとてもためになる宝物を持ち帰ることができた気がします。
水谷さんは、とても紳士的かつフランクで、緊張していた僕の撮影初日、お会いして数秒でなぜか安心と信頼が生まれました。そして、寺脇さんはとても熱く、撮影でつまずいていた僕にこっそりアドバイスをくださるなど、急に参加した僕にも寄り添ってくださいました。一番僕がびっくりしたのは、お二方とも、現場の全てのスタッフさんのお名前を覚えていることです。入りも帰りも全てのスタッフさんの名前を呼びながらお1人お1人ごあいさつしていました。もうね、これは本当にすごいことなんです。僕もいずれはお二方みたいになれるよう、頑張ります。
長らく『相棒』を愛してくださっている皆さま、今回『相棒』の一員として皆さまとお会いできること、とてもうれしく思います。2023年の年明けに、心に残るストーリーを子供心がよみがえる謎解きでお送りします。どうか、ご覧になってくださいませ。よろしくお願い致します。
茅島みずき(大門寺寧々・役)コメント
『相棒』という作品は、年齢問わずたくさんの方から愛されている歴史のある作品。そんなすてきな作品に自分が出演させていただけるなんて思ってもいなかったのですごくうれしかったです。それと同時に、たくさんの方が見てくださって愛されている作品だからこその責任感や不安はありましたが、とにかく皆さんについていけるように頑張ろうと思いました。
台本をいただき、まずは自分がどんな役なのかを知りたくて読み始めたのですが、話の展開が気になりすぎてあっという間に読み終わっていました。最後まで全く展開が読めず、途中途中クスッと笑えるシーンも多く、このすてきな脚本をちゃんと皆さまに届けなきゃと、より一層気合いが入りました。
水谷さんと寺脇さんは本当にすてきな方々。困った時はすぐに声をかけてくださってお芝居に対してのアドバイスもたくさんいただきました。お2人のお芝居に対する姿勢や現場でのたたずまいはとても勉強になりました。
そして、現場の初めと終わりに水谷さんと寺脇さんは全スタッフ、キャストの皆さんとグータッチをしているのが印象的で、この現場の温かさやチーム感はここからできているんだな、すてきな現場だなとあらためて感じました。
水谷さん演じる右京さん、寺脇さん演じる薫さんはもちろんのこと、周りのキャストの皆さんが演じる役柄も個性豊かなキャラクターが勢ぞろいで、とっても面白い作品になっていると思います。私演じる寧々の推理にも注目して、ぜひご覧ください。
佐藤B作(串田純哉・役)コメント
ようやく念願の『相棒』に出していただけると興奮しました。水谷さんと寺脇さんはとてもフランクなお2人で、現場には緊張感はあるのですが、お2人の存在がさらにプレッシャーをかけるようなことは全くなく、むしろ和ませていただきました。『相棒』は、俳優と全スタッフが気持ちをひとつにして撮影に取り組む素晴らしい現場で、笑いも起きる大人の雰囲気の撮影でした。
私の演じた役は、リアリティーを持たせるのが難しく感じた役でしたが、いつもの『相棒』に比べると、ちょっとくだけたところもある元日スペシャルになっていますので、お酒でもいただきながら家族全員でお楽しみください。
片岡孝太郎(袴田茂昭・役)コメント
『相棒』に再び出演のお話をいただき、正直驚きました! 昨年の元日スペシャルの後半、右京と「お前とはいずれ決着をつけなければいけないようだ」「望むところです」と対峙するシーンがありましたが、こんなに早い再登場…どんな登場になるのか? と妄想が暴走しました。台本を読み始めると前回よりかなり出演シーンが多く…。袴田茂昭議員の生きざま、人柄が垣間見られてうれしく、ストーリーにのめり込みました。
昨年、反町(隆史)さんと共演するシーンはなかったのですが、とても和やかな撮影現場の中で反町さんとご一緒できて光栄でした。今回は寺脇康文さんとの初共演。水谷さんと寺脇さんの軽快なテンポの中に厚みがある演技に圧倒されました! その中に私も参加させていただき、とても緊張しましたが幸せな撮影でした。
亀山薫がカムバックして初めての元日スペシャル――袴田茂昭が亀山薫へメッセージを残します。とても大切な…。
そして今回は私の高校の同級生、いしのようこと初共演、初夫婦役ができ、うれしかったです。昨年に引き続き再登場する袴田をぜひ見届けてください。
あらすじ
全国の美術館で窃盗が相次ぎ、広域重要指定になっていた事件が、窃盗団を一網打尽にしたことで解決された。しかし、解決に貢献したのが“捜査権のない民間の探偵社”ということで、警察上層部は怒り心頭。お灸を据える意味で、「熟年探偵団」を名乗る3人組を、建造物侵入の容疑で逮捕する。
執行猶予付判決を受けたのは、大門寺尚彦(斉木しげる)、串田純哉(佐藤B作)、野崎長吉(井上肇)の熟年トリオ。ただ、趣味で探偵をし、いくつかの事件を解決に導いてきたという彼らに悪びれる様子はなかった。
そんな中、元与党政調会長で、政界に多大な影響力を持つ大物衆議院議員・袴田茂昭(片岡孝太郎)の屋敷に、「邸内の金塊を盗む」という不穏な予告状が届く。
袴田といえば1年前、杉下右京(水谷豊)に殺人教唆の罪を暴かれそうになるも、当時の秘書に罪をなすりつけることで逮捕起訴を免れた、いわく付きの人物――。警察に介入されたくない袴田は後継者として修行をさせている息子・茂斗(森崎ウィン)を通じて、「熟年探偵団」に捜査を依頼する。袴田としては家格を重んじ、茂斗の将来に並々ならぬ執着を見せる妻・虹子(いしのようこ)の手前、トラブルを大きくしたくないという裏事情があったのだ。
いっぽう、「熟年探偵団」に興味を持った右京と亀山薫(寺脇康文)は、探偵事務所を訪問。するとそこには、茂斗の姿が。双方をマークすることにした右京と薫は、依頼を受けて袴田家を訪れていた探偵団に乗じて邸内に入り込む。
右京と因縁のある袴田は、姿を見るなり追い払おうとするが、探偵団と同行していた寧々(茅島みずき)という若い女性の機転で同席を許される。実は彼女こそが探偵団のブレーンで、鋭い推理力と観察眼を持つ才媛だった。行き掛かり上、特命係と寧々率いる探偵団は金塊盗難予告の捜査で競うことになる。
番組情報
『相棒season21』
元日スペシャル「大金塊」
テレビ朝日系
2023年1月1日(日)午後9時~11時15分