山崎育三郎の癒しは「赤ちゃんの匂い」絵本の読み聞かせで涙したエピソードも『リエゾン』取材会

山崎育三郎が主演を務めるドラマ『リエゾン－こどものこころ診療所－』（テレビ朝日系　毎週金曜　午後11時15分〜深夜0時15分　※一部地域を除く）が1月20日（金）スタート。それに先駆け、取材会が1月15日（日）に開催され、山崎、松本穂香、栗山千明が登壇した。

主演・山崎育三郎×ヒロイン・松本穂香が、『Dr.コトー診療所』など感動作の名手として名高い脚本家・吉田紀子とタッグと組んで送る全く新しい医療ドラマ『リエゾン－こどものこころ診療所－』。郊外の児童精神科クリニックを舞台に、自らも発達障害を抱える院長と研修医のコンビが、さまざまな生きづらさを抱える子どもとその家族に真っすぐ向き合い、寄り添っていく姿を描く感動の医療ヒューマンドラマだ。

そんな本作の取材会が、本作の舞台となる「さやま・こどもクリニック」のセット内で開催され、山崎、松本、栗山が登壇。発達障害をもつ小児精神科医・佐山卓役を演じるに当たり、山崎は「現場に発達障害の当事者の方がいらっしゃっていて、ずっと僕らの芝居を見てくださっています。いつも話をしながら進めているのですが、日々気づかされることばかりです」と。

同じく発達障害をもつ研修医・遠野志保役を演じる松本も「こういう状況ではどれくらい体が動くのか、などを細かく相談させていただいています」と同意。山崎は目線の動きや距離感などの細かな部分まで丁寧に確認しながら進めていると明かし、「現在進行形で勉強中です」と前を見据えた。

そして、栗山が演じるのは臨床心理士・向山和樹だ。佐山の女房的立場で一番の理解者という役どころだが、なんと山崎と栗山は22年来の仲。しかし、連続ドラマでしっかり共演するのは10代の頃にドラマで初共演して以来という。

山崎は「そのころは千明ちゃんのほうが背が高かったので、見上げながらお芝居をしていました（笑）」と当時を振り返り、「地元の同級生とお芝居をしている感覚でちょっと不思議」と笑顔を見せると、栗山も「はじめは違和感があったのですが（笑）、安心してお芝居をさせていただいています」と互いへの思いを語った。

現場では、患者役で登場する子供たちに日々癒されているという3人だが、トークはそれぞれの「子供時代」の話題に。栗山は「引っ込み思案」、松本も「おとなしい」と明かす中、山崎は「人前に立つことが一番嫌いで、4きょうだいなのですが、家のどこにいるかも分からないぐらいおとなしくて…。それを心配した母親が、『何か自信をつけさせたい』と始めたのが歌」と告白した。

また、本作は魅力あふれるさまざまなキャストが登場するが、山崎は川島役・戸塚純貴とのエピソードを披露。「この（セットの）上の階にピアノが置いてあるんですけど、僕がピアノを弾いて遊んでいると、戸塚君がいつも歌ってくれるんです。この前も、僕の伴奏で（優里の）『ドライフラワー』を熱唱しながら泣いていました（笑）」と明かし、会場の笑いを誘った。

続けて、イベントはフリップを使ったトークコーナーへ。「最近幸せを感じたこと」というテーマには、寝る前に子供たちに絵本の読み聞かせを行っているという山崎が、「『いちばんしあわせなおくりもの』という絵本を読んでいた時に、『こんなに泣ける絵本があるんだ』と感動して涙してしまったのですが、パッと両サイドを見たら子供たち2人とも泣いていて…」とほほ笑ましいエピソードを。

「あなたにとっての癒し」というテーマでは12月に第3子が生まれたことも明かし、「赤ちゃんの匂いがたまらない」と。「ミルクの匂いといいますか、なんとも言えない甘くて優しい香りがするんです。全身はもちろん、赤ちゃんの口の前に自分の鼻を近付けて数分間呼吸をしています（笑）」と慈愛に満ちた表情で語った。

さらにこのテーマでは、松本は「自宅で飼っている犬」、栗山は「晩酌」と回答。栗山はとにかくお酒が好きといい、「ここ（セット）から自宅まで時間がかかるので、運転してくれているマネージャーさんに申し訳ないと思いつつ、『今日も1日頑張った！』と車の中でフライングでお酒を飲むこともあります」と告白した。

また、「今年挑戦したいこと」というテーマでは、全国大会でベスト8に行った経験があるほど野球が得意という山崎が「始球式」と答え、「村神様（村上宗隆選手）がいる間にぜひやらせていただきたい」とヤクルトスワローズへの愛を熱弁。松本は「アクティブ（になる）」、栗山は「生活リズムの改善」と、それぞれ心身の健康を目指したいと意気込んだ。

最後は、山崎があいさつを。「この作品は発達障害を抱えた子供たちや家族と向き合うドラマではありますが、今この社会で生きづらさを抱えている方をはじめ、どのような方にも寄り添える作品だと思います。元気や勇気を感じてもらえたり、明日から頑張ろうと思っていただけたらうれしい」と視聴者へのメッセージを寄せ、取材会は締めくくられた。