役所広司主演『THE DAYS』(2023年Netflixにて世界独占配信)のティザー予告が解禁。さらに竹野内豊、小日向文世、小林薫の出演が発表された。
2011年に起きた福島第一原発事故の真実に迫る本作。制作に際しては入念なリサーチを行い、政府と会社組織、現場で事故に対峙する者たちという三者の視点から事故を克明にとらえた。あの日、あの場所で、本当は何が起こっていたのか。全8話構成で、緊迫の7日間が描かれる。
企画・プロデュースは、『コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-』シリーズ、『はだしのゲン』の増本淳。『コード・ブルー』シリーズの西浦正記と『リング』シリーズの中田秀夫がダブル監督を務める。
2011年3月11日午後2時46分、三陸沖約130km付近でマグニチュード9.0、最大震度7(宮城県栗原町)の地震が発生。日本列島を激震させた地震から約1時間後、最大15メートルの津波が福島第一原子力発電所を瞬く間にのみ込んだ。だが、それは悪夢の始まりに過ぎなかった。冷却機能を失った原発が暴走を始め、制御不能の状態に陥ってしまう。
初公開された映像は、津波が原子炉に押し寄せるシーンからスタート。発電所内を猛スピードで迫るさまを人間の目線でとらえ、建屋内があっという間に海水で満たされる中、「あの日、あの場所で何があったのか」という問いが投げかけられる。
一切のせりふを排除したティザー予告は、津波の脅威とともに、目に見えない放射能の恐怖をもすさまじい臨場感でとらえ、まさに死の淵に立たざるを得なかった人々が味わった恐怖と不条理、彼らが経験した極限状態の緊迫感を体感させる。あまりにリアルな映像ゆえ、予告の冒頭には、地震および津波の映像が流れるという警告の表示も。
既に主演が発表されている役所広司をはじめ、竹野内豊、小日向文世、小林薫といった日本を代表する実力派俳優たちの苦渋の表情が続く予告は、それぞれの役柄は明らかにされていないが、彼らが目に見えない恐怖と対峙する極限のドラマが展開されることを予感させる。
同時解禁となったポスターは、輝く未来の象徴として国民に説明されてきた原子力発電の存在を問うコピーに、がれきの中、防護服とマスクを着けて傷ついた右肩を手で押さえる人物の姿を切り取ったもの。そのコピーが先の見えない今の日本に重なる。
発生当初、津波による天災とされた福島第一原子力発電所の事故は人災とも指摘されている。実際に彼らは何かを過ったのか。徹底してリアルにこだわった本作が、決して描かれることのなかった真実に迫る。