片平なぎさ主演『赤い霊柩車』30年の歴史に幕 “サスペンスの女王”が語る愛された理由

ドラマ
2023年02月21日
『放送開始30周年記念 山村美紗サスペンス39 赤い霊柩車 FINAL~弔の京人形~』
『放送開始30周年記念 山村美紗サスペンス39 赤い霊柩車 FINAL~弔の京人形~』

“サスペンスの女王”片平なぎさが主演を務める人気サスペンスシリーズ『赤い霊柩車』のファイナルとなる『放送開始30周年記念 山村美紗サスペンス39 赤い霊柩車 FINAL~弔の京人形~』(フジテレビ系 午後8時~9時52分)が、3月17日(金)に放送されることが決定した。

1992年に第1作が放送されて以来、根強い人気を誇る『赤い霊柩車』シリーズ。放送開始から30周年の節目を迎え、平成の始まりから令和にかけて長きにわたって愛され続けてきた作品の歴史に、ついに幕が下りる。そのファイナルで主人公・石原明子が挑むのは、最後にして史上最悪の事件。そして、石原葬儀社が廃業の危機に…。

今回も、片平演じる石原明子と、明子のフィアンセ・黒沢春彦役の神田正輝をはじめ、狩矢警部役の若林豪、そして、石原葬儀社の2人・大村崑、山村紅葉といったおなじみのメンバーがそろい踏み。物語に華を添えてきた大村・山村コンビの“夫婦漫才”が見られるのも、今回が最後となる。そしてゲストには、京人形職人役に榎木孝明、明子の幼なじみ役に松下由樹といった豪華俳優陣を迎えて、ファイナルを盛り上げる。

物語の舞台は、『赤い霊柩車』おなじみの京都。出張で来た春彦といつものようにデートをしていた明子は幼なじみの中江伊織(松下由樹)と偶然再会する。彼女がずっと師事していた友禅下絵師・九条万葉(羽場裕一)が、「時代が変わった」という言葉を残して突如引退してしまったため、タクシー運転手へと転職したとのことだった。

そんなある日、九条が殺害されてしまう。そこには九条の幼なじみである西崎朱(榎木孝明)を示すと思われる「にしさき」の血文字が残されていて…。一方、石原葬儀社では、父親の葬儀を“映える”ものにしてほしいと相談に来た依頼人を、秋山が邪険に追い払ってしまう。

するとその動画がネットにアップされてしまい、石原葬儀社がまさかの炎上。予約は次々とキャンセルされてしまい、あっという間に葬儀社は存続の危機に立たされてしまう。果たして、事件の真相とは。そして、石原葬儀社はどうなってしまうのか。

放送決定にあたり、片平は「正直なところ、こんなに長く愛していただけるとは思っていませんでした。50歳を過ぎてからは、神田正輝さんと『サザエさん』になろうと決めて、みんなで年を取らない努力をしていたつもりでしたが…やはり老いには勝てませんでした(笑)。この辺が潮時です。皆さん、今日まで支えてくださって、本当にありがとうございました」と語った。片平、編成企画・狩野雄太、プロデューサー・八木亜未によるコメント全文は以下を参照。

片平なぎさ コメント

◆今作の見どころをお聞かせください。

ラストを飾るにふさわしい豪華なゲスト陣の力をお借りして、何を大切にこれからを生きていくのかを問いかける内容になっているかと思います。また、30年引っ張り続けた明子と春彦との婚約関係の行方は…?

◆『赤い霊柩車』シリーズが30年もの長きにわたって愛されてきた理由は、どこにあると思いますか。

もちろん、山村美紗先生のサスペンスファンが大勢いらっしゃる事は大きいと思います。加えて、ローソクの灯が美しい幽玄の世界で、時代と共に移り変わる葬儀の形を語る明子と、そこにちょっとコミカルな夫婦の寸劇を演じる秋山さんと良恵さん。毎回同じパターンで始まる冒頭のくだりに安心感と親しみを持っていただいているのかもしれませんね。

◆これまで撮影されてきた中で、印象深かったエピソードをお聞かせください。

とにかくみんな仲が良くて、いつも笑っていました。真剣なシーンで、若林豪さん演じる狩矢刑事が植木の間から“ぬっ”と現れただけで、監督さんも含め、全員が吹き出し、笑いが止まらず、なかなかOKが出ないこともしょっちゅうで…楽しい思い出です。

◆シリーズ最終回を迎えるにあたって視聴者へのメッセージ

正直なところ、こんなに長く愛していただけるとは思っていませんでした。50歳を過ぎてからは、神田正輝さんと『サザエさん』になろうと決めて、みんなで年を取らない努力をしていたつもりでしたが…やはり老いには勝てませんでした(笑)。この辺が潮時です。皆さん、今日まで支えてくださって、本当にありがとうございました。感謝です。

編成企画・狩野雄太 コメント

まず、『赤い霊柩車』シリーズが長年の間フジテレビのタイムテーブルを支えてくださり、フジテレビとしては深い感謝の想いでいっぱいでございます。放送30年目を迎え、石原葬儀社、春彦さん、狩矢警部補、おなじみの面々で最後に1回新作を皆様にお届けさせていただきたいと思い、今回制作させていただくことになりました。FINALにふさわしい豪華な俳優陣の皆様にもご出演いただけて大変ありがたいと思っております。
犯人は誰なのか?石原葬儀社はどうなるか?も気になるかと思いますが、明子さん春彦さんがどんな結末を迎えるのか?もぜひ、ご注目いただけましたら幸いでございます。

プロデューサー・八木亜未 コメント

30年間、皆様にお届けさせていただいた『赤い霊柩車』の歴史が幕を閉じます。子供の頃テレビで見ていたこの作品を、まさか自分がプロデュースするとは思ってもいませんでした。ファイナルにふさわしいテーマは何か?レギュラーの皆様が涙のクランクアップをし、豪華なゲストの方々が華を添えてくださって、ファイナルとして皆さまにお届けできるものが完成しました。葬儀をお祝いと捉え“赤”でお見送りするための“赤い”霊柩車。どうぞ、最後まで楽しんでおくれやす!

あらすじ

石原葬儀社の明子(片平なぎさ)が、京都にやってきた春彦(神田正輝)と八坂を散策していると、幼なじみの中江伊織(松下由樹)と再会する。子供の頃から友禅下絵師の九条万葉(羽場裕一)に弟子入りしていたという伊織は、九条の引退とともにタクシー運転手に転職したとのことだった。
石原葬儀社では、秋山(大村崑)が、父のために“映える葬式”をしてほしいという糸谷将太(山崎裕太)と糸谷あや(景井ひな)の相談を受け入れられず、怒って追い返してしまう。受け継いだものを守っていくことの難しさに直面する明子。
そんなある日、九条が遺体で発見された。引退したはずの九条は、なぜか下絵を描いている最中に殺害されており、テーブルの上には血文字で「にしさき」というダイイングメッセージが書いてあった。警察は、九条の幼なじみで、京人形の工房を営んでいる西崎朱(榎木孝明)を連行する。
一方、石原葬儀社では、秋山が糸谷兄妹を追い払った時の動画がインターネットにアップされてしまい、予約のキャンセルが相次いでいた。明子が九条の葬儀を秋山に相談すると、秋山は25年前に西崎の妻・椿が亡くなった時の葬儀で、九条が西崎に「椿はおまえが殺したんだ!」と激怒していたことを思い出す。
九条の葬儀は、伊織や武藤紘一(石井正則)ら、弟子たちの希望によって行われた。明子は看護師で九条と親しかったという原口三奈代(奥貫薫)から、九条が「どうしてもやらなければならないことができた」と話していたことを聞いて不思議に思っていると、本堂がざわつき始める。武藤が焼香に訪れた西崎に「あなたが先生を殺したんじゃないですか?」と突っかかっていたのだ。
石原葬儀社へのインターネット上でのバッシングはやまず、ショックを受けた明子は「今までやってきたことって、もう時代に合わないのかな…」と、葬儀社をやめることを考える。そんな時、明子は武藤の作品として飾られていた着物の柄が、九条の遺影にあった下絵と似ていることに気がつく。さらに真相に近づく、明子と春彦に魔の手が…。果たして、九条の死の真相は?そして、石原葬儀社はどうなってしまうのか。

番組情報

『放送開始30周年記念 山村美紗サスペンス39 赤い霊柩車 FINAL~弔の京人形~』
フジテレビ系
2023年3月17日(金)午後8時~9時52分

出演:片平なぎさ、大村崑、山村紅葉、奥貫薫、羽場裕一、石井正則、佐藤寛太、榎木孝明、松下由樹、若林豪、神田正輝 ほか
原作:山村美紗 『紅梅屋敷の殺人』
脚本:金井寛
編成企画:狩野雄太(フジテレビ)
プロデューサー:八木亜未(大映テレビ)
監督:本橋圭太
制作:フジテレビ
制作著作:大映テレビ株式会社

©フジテレビ

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