木村昴「豪快で自由奔放な守綱は、あの“ガキ大将”もイメージしながら演じています」『どうする家康』

ドラマ
2023年02月26日
『どうする家康』渡辺守綱(木村昴)©NHK

松本潤が主演を務める大河ドラマ『どうする家康』(NHK総合ほか 毎週日曜 午後8時~ ほか)で、渡辺守綱役の木村昴からコメントが到着した。

大河ドラマ第62作は、誰もが知る歴史上の有名人・徳川家康の生涯を脚本家・古沢良太が新たな視点で描く『どうする家康』。ひとりの弱き少年が、乱世を終わらせた奇跡と希望の物語だ。

木村演じる渡辺守綱は武芸で活躍する家系に生まれ、戦場では先鋒を務める大男。向こう見ずな性格で、槍を振り回し「槍半蔵」とも呼ばれる。普段は手よりも口を動かすのが得意なおしゃべり好き、信心深い優しい男でもあり、三河一向一揆では一揆側につき、家康に槍を向ける。
木村のコメントは以下掲載。

木村昴 コメント

『どうする家康』©NHK

◆大河ドラマ出演にあたって

昨年の『鎌倉殿の13人』に続き、2年連続で大河ドラマに出演させていただくことができ、大変光栄にうれしく思っております。前作では、1話のみの出演でせりふも3行程だったので、今回も「わずかでもお力になれれば…」くらいの気持ちでいたのですが、台本を束でドーンとドーンと来まして、結構出てくる役なのだと悟りました。うれしい反面、「どうする昴?!」と思ったところからスタートしました。
大河ドラマへの思いを語ると、私が小学生の頃にさかのぼるんですけれども・・・僕の祖父は大河ドラマが大好きだったんです。当然毎年欠かさず見ていましたし、関連書籍やその歴史の文献も並行して読みながら見るくらい、それはもう熱烈なファンだったんです。ですから、僕もいつしか「大河ドラマかっこいいな」「いつか僕が出てる大河ドラマをおじいちゃんに見てほしいな」という気持ちが自然と芽生えていきました。
実は小学生の頃に、子役として4作品くらい大河ドラマのオーディションに挑戦したことがあったんです。しかし、自分で言うのも変ですが、当時から日本人離れした顔立ちをしていたため、時代的にも時代劇にも合わないと言われなかなか役に恵まれなかったんです。ですが時代が回り、この顔でも大河ドラマに出られるようになりました!笑 昔挑戦した経験があるからこそ、こうして大人になって出演できることが本当にうれしいです。

■渡辺守綱の役づくり

渡辺守綱は槍の名手であったということで、豪快な立ち回りも見どころです。そして、性格としては「おおらか・女好きの一面もある・我が道を行くタイプ」だと最初にうかがいました。
それを聞いてぱっと浮かんだのは、僕がずっと演じてきた、あの“ガキ大将”でした。豪快で自由奔放だけど、ここぞという時はすごく優しくて頼りになる。そうした部分が重なり、役のイメージは“ガキ大将”とも照らし合わせながら膨らませました。
そして今回、渡辺守綱を演じるにあたっては、オリジナリティーを出したいという思いもあり、あえて戦国時代っぽくないキャラクター作りをしようと努めています。もちろん考証の先生方がいらっしゃるので、所作から言葉遣いまで細かくご指導くださっています。でも、少しだけその枠を超えてみよう!という試みをしているところです。『どうする家康』という作品の中で、やや異色というか、視聴者の皆さんの想像をほんの少しだけ超えられるような役作りを頑張ってみたいと思っています。

◆本證寺・寺内町でのシーンについて

本證寺の寺内町で印象に残っているシーンの一つに、南無阿弥陀仏…とお経を唱えながら、みんなで大盛り上がりし踊るシーンがあります。多くの人はそれぞれ踊っているのですが、守綱だけは周りにいる女性たちを集めて、「一緒に踊ろう」と手を取るんです。考証の先生のお話では、人前で男性に手を握られることは、当時の女性にとって恥ずかしいこと。さらに、手を引かれて腕が出てしまうと、それはより一層恥ずかしいことだったのだそうです。
しかし、守綱の性格を考えると、きっとテンションが上がると身体が勝手に動いて、気が付いたら女性の手をつかんで一緒に踊ってしまう勢いがあるのではないかなと。なんせ豪快な男ですから。笑 そうしているうちに女性の側も恥ずかしいなんて気持ちは吹き飛んでいき、楽しい雰囲気で一緒に踊り出す…という。守綱らしさを出しつつ、シーン全体の空気をつくっていけたらと思いながら演じましたので、注目していただければ幸いです!
視聴者の皆さんに物語を楽しんでいただくことを第一に考えつつも、時には時代背景にとらわれ過ぎず、“我が道を行く守綱”を意識して演じていけたらと思っています。いいあんばいを模索していきたいです。

『どうする家康』©NHK

番組情報

大河ドラマ『どうする家康』
毎週日曜
NHK総合:午後8時~
BSプレミアム/BS4K:午後6時~

WEB

番組公式HP:https://www.nhk.or.jp/ieyasu/
番組公式Twitter:https://twitter.com/nhk_ieyasu

©NHK

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