24年大河『光る君へ』新キャストに佐々木蔵之介、黒木華、秋山竜次、金田哲、町田啓太ら11人 相関図公開【コメントあり】

ドラマ
2023年03月20日
『光る君へ』佐々木蔵之介

吉高由里子が主演を務める大河ドラマ『光る君へ』(NHK総合ほか 2024年放送)に、新たに黒木華、瀧内公美、秋山竜次、町田啓太、金田哲、渡辺大知、本田大輔、益岡徹、石野真子、橋爪淳、佐々木蔵之介の11人の出演が決定し、コメントが到着した。

大河ドラマ第63作は、「源氏物語」の紫式部を主人公とする『光る君へ』。武家台頭の時代を目前に、華やかにひらいた平安文化の花。きらびやかな平安貴族の世界と、懸命に生きて書いて愛した紫式部の一生を描く。

吉高が主人公の紫式部、柄本佑が当時の最高権力者・藤原道長を演じ、『功名が辻』(2006年)以来の大河ドラマとなる大石静が脚本を手掛ける。

そんな本作に、新たに11人の出演が決定した。道長の嫡妻・源倫子役を黒木華、道長のもう一人の妻・源明子役を瀧内公美、道長の先輩・藤原実資役を秋山竜次。一条朝の四納言・藤原公任役を町田啓太、藤原斉信役を金田哲、藤原行成役を渡辺大知、源俊賢役を本田大輔。

倫子の父で左大臣、源雅信役を益岡徹、倫子の母・藤原穆子役を石野真子、公任の父で関白、藤原頼忠役を橋爪淳、紫式部(まひろ)の夫・藤原宣孝役を佐々木蔵之介が務める。公開された相関図と、新たな出演者11人が演じる人物の詳しい役柄、作家の大石静、制作統括の内田ゆきを含む13人によるコメント全文は以下を参照。

『光るきみへ』相関図

『光る君へ』©NHK

役柄とコメント

源倫子役・黒木華
『光る君へ』黒木華

<役柄>
藤原道長の嫡妻。左大臣家の姫で、宇多天皇のひ孫。おおらかさと強さを併せ持つ女性。道長の出世の道を支え、共に歩む。紫式部(まひろ)とも交流があり、不思議な関係を築いていく。

<コメント>
◆演じる人物の印象と意気込み

藤原道長の嫡妻・源倫子のお話を頂いたとき、「このドラマでの彼女は一見くったくのないお嬢様に見えるが、実は周囲が見えていて、本当の意味で統率力のある女性」と伺いました。
久々の大河ドラマの出演ですし、連続テレビ小説『花子とアン』以来の共演となる吉高さんとのお芝居も楽しみにしています。藤原道長の嫡妻として、紫式部とはまた違った関係を築いていくさまを見ていただけるとうれしいです。倫子の持つ明るさや強さを、ユーモアをもって表現できればと思います。

源明子役・瀧内公美
『光る君へ』瀧内公美

<役柄>
藤原道長のもう一人の妻。父の源高明が政変で追い落とされ、幼くして後ろ楯を失った。夫を愛するが、立場は嫡妻の倫子に及ばず、紫式部(まひろ)の存在にも鬱屈がたまっていく。

<コメント>
◆演じる人物の印象と意気込み

源明子という実在した女性を演じることになりました。制作者の皆さまからは、役柄のヒントは源氏物語でいう“六条御息所”と、現段階では言われております。
なんというか、よく言えば奥深い、はっきり言えば“おどろおどろしい”女がやってきたなと思いました。まだ台本を頂いていないのでどうなるかは分かりませんが、年月をかけてひとりの人間を演じますので、今までに感じたことのない感情の積み上がりがあるんじゃないかな、と。役と共に生きていくのが今から楽しみです。大石静さんが紡いでくださる言葉を話すことが今から楽しみでなりません。明子さんをしっかり奥深く全うしたいです。

◆大河ドラマ出演歴・思い出など

今回初めて出演させていただきます。大河ドラマという歴史ある長編ドラマを経験させてもらえることがうれしいです。幼少期から両親と見てきたドラマに自分が出演する日が来るなんて。お話を頂いたときはうれしくてうれしくて、早く両親に伝えたい気持ちでいっぱいになりました。きっとこの発表を見た両親が一番喜んでくれていると思います。

◆およそ1,000年前の華やかな京都を舞台に演じる楽しみ

どんなお衣装を着させてもらえるのか、共演者の皆さまのお衣装も含め楽しみです。
腰を据えて時代劇をやるというのが初めてですので、台詞や所作もとても気になるところです。
わたしにとって、初めてづくしの現場環境になりますので緊張感もありつつ、全てが新鮮なはずです。楽しみにしています。

◆古都京都の印象や思い出

京都は、プライベートで年に2〜3回は訪ねる大好きな街です。
風情ある街並み、食事もお酒もおいしいですし、四季を感じられるところに心ひかれています。
親族のお骨が納骨されているお寺もあり、とても身近に感じています。ですが、まだまだ知らない顔を見せてくれる街、歴史が詰まりにつまった都、新しい文化が生まれてきた場所、日本の原点という印象があります。

藤原実資役・秋山竜次
『光る君へ』秋山竜次

<役柄>
藤原小野宮流の当主。有職故実(政治や儀式のしきたり)に詳しく学識がある。正義と筋道を重んじると同時に、プライドが高い頑固者でもある。道長にとっては尊敬しつつも煙たい存在。

<コメント>
◆演じる人物の印象と意気込み

藤原実資さんの役をやらせていただくことになりました。
個人的に実資さんは歴史の授業でも習った記憶がなく、ネタでもやったことがありません。
ですが藤原道長さんの先輩にあたり、大変ユニークでなかなかやり手な方だったと聞いてワクワクしています。
僕に実資さんが務まるのか心配ですが一生懸命やらせていただきます。
コントキャラみたいになっちゃわないか心配ですが、、

◆大河ドラマ出演歴・思い出など

初大河です。出られてめちゃくちゃうれしいです。
大河ドラマの思い出は小学生のときに初めて爺ちゃんと毎週毎週楽しみに見ていた、中井貴一さんの武田信玄です。
この姿を登一(祖父)に見せたかったです。

◆およそ1,000年前の華やかな京都を舞台に演じる楽しみ

コント番組で昔の格好をすることはありますが、大河のような本格的なセット、衣装、かつら、作法など初めてだらけです。
錚々たる俳優陣の皆様の足を引っ張って邪魔しないようがんばります。
ただ緊張しないためにもオモシロ髭くらい書いて挑んでもオッケーにしていただきたいです。

◆古都京都の印象や思い出

5歳くらいの時、家族旅行で映画村に行って蜂に刺されて泣いちゃって、親にペンギンのオモチャを買ってもらいました。

藤原公任役・町田啓太
『光る君へ』町田啓太

<役柄>
時の関白の息子。道長とは同い年で、友情を育むが、出世レースが進むにつれ関係が変化する。音曲、漢詩、和歌など文化面に秀でており、紫式部(まひろ)の源氏物語に興味を持つ。

<コメント>
◆演じる人物の印象と意気込み

藤原公任は和歌や漢詩の第一人者であり多芸多才。関白の父と、天皇につながる血筋の母をもつサラブレッド。そして、藤原道長の学友でライバルであった人物というイメージがあります。また、実はまひろが紫式部と呼ばれるようになったきっかけをつくった…かもしれないとの逸話も。美意識と言語遊戯の世界で性別関係なく交流を楽しんでいたというところに、約1000年も前の時代なのになにか現代とも繋がる感覚があったのではと、距離が近づく感覚がありうれしくなりました。今作でどんな藤原公任を演じていけるのか楽しみでなりません。必死に寄り添っていきたいと思います。

◆大河ドラマ出演歴・思い出など

『西郷どん』で小松帯刀、『青天を衝け』で土方歳三を演じさせていただいておりまして、今作『光る君へ』の藤原公任で3度目の大河ドラマ出演、光栄です。幕末の武士たちを演じましたが、前回の土方歳三役のときに殺陣の稽古を行い、監督をはじめスタッフの皆さんが僕の殺陣を気に入ってくださったことから、殺陣のシーンを多くしてくれたと聞きました。大河ドラマの現場は、本気でやれば本気で応えてくれる挑戦の場でもあると教えていただきました。今回さらに挑戦的に参加したいと思います。

◆およそ 1,000 年前の華やかな京都を舞台に演じる楽しみ

王朝文化が絢爛と華々しく開花した時代ですので、一種のファンタジーかと想像するほどの美しい装いや美術が特に楽しみです。そのような空間で演ずることができると思うだけで胸が高鳴ります。皆さまと一緒に楽しめるよう気合が入るばかりです。

◆古都京都の印象や思い出

中学生の修学旅行で行ったとき、子供ながらに京都に漂う歴史と品格を感じていました。今回せっかくの舞台ですから、この機会により深く肌で感じて学んでいきたいと思います。

藤原斉信役・金田哲
『光る君へ』金田哲

<役柄>
道長、公任とともに青春時代を過ごす。道長の長兄・道隆の元に仕えるも、道長が出世し始めると、変わり身の早さを見せ、腹心として地位を築いていく。清少納言とも交流がある。

<コメント>
◆演じる人物の印象と意気込み

藤原斉信は紫式部の上司であり、清少納言好みの貴公子。そして花形の近衛中将で人気者。さらには若いころから切れ者で道長の側近として政治、文化面を支えたのちに「一条朝の四納言」の1人まで登り詰めたスーパーエリートボーイという印象です。震えております。身が引き締まる思いであります。しかし気負わず自分の中にある気品、華、インテリジェンスを総動員して約1000年前の京都に行って参りたいと思います。

◆大河ドラマ出演歴・思い出など

小さいころから歴史が好きで大河ドラマを観て楽しく勉強させてもらっていました。もう10年以上、歴史が好きな芸人さんたちと毎年大河ドラマが決まったらその人物をどう描くのか予想したり、ゆかりの地にお客さんとツアーに行ったり全国の大河ドラマ館に行ったりしていました。前にそのツアーで立ち寄った神社の絵馬に自分もいつか大河ドラマに出演しますと書いたことが現実になりました。初大河ドラマ、皆さんに喜んでいただけるように励みたいと思います。

◆およそ1,000年前の華やかな京都を舞台に演じる楽しみ

華やかな宮中の様子をどのようなスタジオセットやロケーションで撮影するのかすごく楽しみです。当時の男性貴族のしきたりや嗜み、遊びの様子はすごく興味深いです。表向きの女性の色とりどりな衣装やメイクも気になりますが、その裏にあるリアルな人間らしいラフな姿にも期待しています。あとは何と言っても歌人たちが集まって開かれる歌会の様子を早く観てみたいです。

◆古都京都の印象や思い出

この世界に入って最初のロケが京都ロケでした。それはNHKさんで初めてのレギュラー番組でした。そのあとも新選組の映画で太秦や渡月橋などの歴史的な場所で撮影させてもらったり、相方の川島の実家も元は京都の祇園で京懐石のお店をやっていたりと不思議なご縁を感じます。毎回訪れる度に新たな発見のあるすてきな場所だと感じています。

藤原行成役・渡辺大知
『光る君へ』渡辺大知

<役柄>
道長よりも6歳下。道長政権下で蔵人頭に抜擢されると、細やかな気遣いで実務に能力を発揮、欠かせない存在として支え続ける。文字の美しさでは右に出る者がおらず、もてはやされた。

<コメント>
◆演じる人物の印象と意気込み

藤原行成は書の達人でありながら、道長の良き相談役としても才能を発揮していた人物です。そして実務に有能すぎて、なかなか出世させてもらえなかったという話を伺いました。それを聞いてしまうと不安でいっぱいになりますが、平安時代という、まだまだ明らかになっていないことの多い時代の物語に参加できることはとても楽しみです。自分なりの行成を、平安の風を想像しながら、人間味あるかたちで描けたらと思っております。

◆大河ドラマ出演歴・思い出など

大河ドラマは3度目なのですが、いつも壮大なセットと衣装に興奮しつつ、背筋が伸びております。細部までこだわり抜かれたセットの中に入ると、自然と気持ちが時空を超えるのだと実感しました。また、前回『青天を衝け』に出演させていただいたとき、まげをつけたのが初めてでうれしかったのを覚えています

◆およそ1,000年前の華やかな京都を舞台に演じる楽しみ

やはり衣装やセットにはとてもワクワクしています。お話を聞くだけでも、細かく時代考証を行なっているそうなので、自分が普段生活していて見ることのないような世界に入り込めるのが楽しみです。

◆古都京都の印象や思い出

地元が神戸市で、京都も割と近かったので、一番身近な憧れの街でした。中学生の時、大河ドラマの『新選組!』が大好きで、最終回の後、一人で池田屋や寺田屋を見に行ったのが今でも記憶に残っています。

源俊賢役・本田大輔
『光る君へ』本田大輔

<役柄>
妹は道長の妻・明子。父の高明を政変後に失うも、持ち前のバランス感覚で地道に出世する。当初は道隆に仕えていたが、道長に権力が移るのを冷静に見定め、頭角を現していく。

<コメント>
◆演じる人物の印象と意気込み

一条帝 四納言の1人、源俊賢役を務めさせていただきます。人物を調べてみると、処世術、才知に長けていて、バランス感覚に優れ、冷静かつ切れ者。誠実な部分もあり、ミステリアスな部分もあり、僕なりの解釈は、「ででで?本当はどうなの?」です。今はただ、ワクワクしております。正直に心が動くように精いっぱい努めさせていただきます。楽しく弾んで挑みたいと思います。

◆大河ドラマ出演歴・思い出など

『龍馬伝』で土佐勤王党の望月清平役を演じさせていただいたときに、それはそれは部活みたいで、若いときは「愚直な熱量」をテーマに、湧き上がるギラギラした感じを出したくて、目を血走らせるために寝なかったり、空腹で撮影に挑んだり、衣装もメイクもコンスターチで汚しまくって、とにかく無我夢中で撮影に挑んでいたという思い出があります。終わったときは卒業みたいに胸にくるものがありました。

◆およそ1,000年前の華やかな京都を舞台に演じる楽しみ

その時代毎にさまざまな立場や所作や話し方、文化や価値観など違いはあると思いますが、中身の感情は今も昔もそう変わらず、同じ人間であるという事を念頭に置き、とにかく正直に楽しく弾んで挑みたいと思っております。プロフェッショナルなスタッフの皆様、そして素晴らしい共演者の皆様とともに、”その瞬間”を創り上げ、お届けできる″その時″が無事に来る日を、今からとても楽しみにしています。

◆古都京都の印象や思い出

古都 京都のイメージは過去、現在、未来が混在する都…などと深堀りしてお答えしたいのですが…正直に言うと、僕の中で京都と言えばやはり撮影所。嵐電に乗り撮影所と宿の往復、目的以外あまり出歩かないのでそのイメージがとにかく強いです。いつか観光を目的として古都 京都を巡ってみたいです。できるのか?俺?それから、朝ドラ『スカーレット』では京都出身の熊谷敏春役を演じさせていただいたので、“トシャールさん”です笑

源雅信役・益岡徹
『光る君へ』益岡徹

<役柄>
倫子の父。藤原氏の勢いには一歩譲るが左大臣に上りつめる。愛娘の倫子を入内させるべきか悩むが機を逃す。思いがけず、ライバルの藤原兼家の三男・道長を婿に迎えることに。

<コメント>
◆演じる人物の印象と意気込み

世界最古の長編小説といわれる「源氏物語」。その作者である紫式部という女性がどういう人生を歩んだか、大石静さんがどんなドラマを見せてくれるのか、とても興味があり、楽しみです。登場人物の1人として、想像力をかきたてて、その中で生きてみたいと思います。

◆大河ドラマ出演歴・思い出など

これまで、『翔ぶが如く』『毛利元就』『軍師官兵衛』の3作品に出演いたしました。初めて、平安時代の貴族を演じさせてもらいます。

◆およそ1,000年前の華やかな京都を舞台に演じる楽しみ

戦国時代では、身動きがしにくいほどの甲冑姿。幕末の薩摩侍では山高帽をかぶり、洋装に二本差し、草履履きの姿になりました。平安の殿上人、どんな雅な装束を着させてもらえるのか、楽しみです。

◆古都京都の印象や思い出

40数年前、時代劇の撮影で、雪のちらつく寒いころに初めて行きました。スタジオの片隅に「大魔神」の3、4メートルはあろうかという像がホコリを被っているのを見つけて、子供時代に夢中で見ていたものが目の前にあって驚いたことを覚えています。冬のあいだは、ロケではもちろん、セットの中でも「ガンガン」です。一斗缶に炭を真っ赤におこして、皆で囲んで暖をとる。さらに寒くなると、大きなヤカンに紅茶を沸かし、砂糖とウイスキーをたっぷりと入れたものを、あくまでも紅茶だとして、皆で飲む。今もやっているのでしょうか?忘れられない思い出です。

藤原穆子役・石野真子
『光る君へ』石野真子

<役柄>
雅信の妻で倫子の母。紫式部(まひろ)には遠縁にあたる。倫子を伸び伸びと育て、穏やかな家庭を築いている。三男坊である道長の才をいち早く見抜き、娘婿にと後押しする。

<コメント>
◆演じる人物の印象と意気込み

藤原穆子を演じさせていただきます。きちんと自分の意見を夫に言える妻としてまた、母として愛情深い女性と感じております。大河ドラマはたくさんのキャスト、大勢のスタッフの方々と共に創っていく壮大なドラマ。一員になれましたこと、心からうれしく、楽しみにしております。

◆大河ドラマ出演歴・思い出など

『いのち』舞台が青森でしたので季節ごとにロケにいき、撮影先では縁側でお茶をのんでいけーっ、漬け物たべていけぇ。地元の方々に温かいおもてなしをうけ、広大な林檎畑でかわいいりんごの花咲く木の下でみんなでおにぎりをほおばって。楽しい思い出です。

◆およそ1,000年前の華やかな京都を舞台に演じる楽しみ

子どものころ、楽しみにしていた雛祭り、お雛様の世界が実際に目の前で繰り広げられるなんてとても貴重な経験とともに多くを学べること、大変楽しみです。

◆古都京都の印象や思い出

京都は街そのものが歴史を語っている本当に由緒正しい場所。私は兵庫県で育ったため小学生のころから遠足といえば京都のいろいろな神社仏閣を見学してまわりました。大人になり訪れるたび、幼きころの懐かしさが蘇りますとともに、古都文化を守りながらなぜか新しい京都。大変興味深いです。

藤原頼忠役・橋爪淳
『光る君へ』橋爪淳

<役柄>
兼家のライバル。公任の父。娘を円融天皇に入内させるも皇子を得られず、政治的な力を持てなかった。兼家が辣腕を振るいはじめるとさらに押され、名ばかりの関白になる。

<コメント>
◆演じる人物の印象と意気込み

大石先生が命を吹き込む平安時代の人物「頼忠」があたかもそこにいるかのように生きることができたら面白いだろうなぁと思っています。どんな言葉をしゃべり、どんな行動をする人なのか、そこから見えてくる頼忠の在り方を見つめながら頼忠を生きたいと思います。

◆大河ドラマ出演歴・思い出など

『徳川家康』、『春日局』、『KING OF ZIPANG 信長』、『徳川慶喜』、『元禄繚乱』に出演させていただいております。久しぶりの大河ドラマなのでプレッシャーはありますが、めちゃくちゃ楽しみにしています。思い出は、家康の時に刀の持ち方も知らないのに立ち回りに参加していました。刀の抜き方を伊吹吾郎さんに教えていただいたことを鮮明に覚えています。

◆およそ1,000年前の華やかな京都を舞台に演じる楽しみ/古都京都の印象や思い出

京都は時代劇俳優として過ごした第二のふるさとです。今でも京都に撮影に行くと当時のことを思い出し、胸が熱くなります。京都に行くと必ずお香を買います。稽古場でも毎日お香を焚いています。お香をたくと独特の世界が広がるのが好きです。日常から切り離されて精神が統一されるのを感じるからです。平安時代はどんな香りがたき染められていたのかな。

藤原宣孝役・佐々木蔵之介
『光る君へ』佐々木蔵之介

<役柄>
紫式部(まひろ)の父・為時とは職場の同僚で同年配の友人同士。世知に長け、鷹揚な性格の男性。まひろのことは幼い頃から知っており、よい話し相手となって温かく見守る。

<コメント>
◆演じる人物の印象と意気込み

紫式部は藤原宣孝と結婚し、一女を授かるも僅か2年数か月で宣孝が病に倒れ逝去。夫の死後「源氏物語」の執筆、とあります。二人の出会いや、短いですが夫婦として過ごした時間に想像を膨らませています。
今作での藤原宣孝は「世渡り上手で華やか、押しの強いキャラ」らしく、あぁ、これは絶対オモロい演じ甲斐のある役になるなと直感しています。

◆大河ドラマ出演歴・思い出など

『風林火山』で真田幸隆、『麒麟がくる』で豊臣秀吉、どちらも戦国時代の武将を演じさせていただきました。旅好きなので、大河の撮影にあたり、「役作り」と称して所縁のある地をあちこち訪ね歩きました。時を越えて過去に思いを馳せながら、地元のお料理やお酒をいただく。これが私にとっての大河ドラマに出演する醍醐味であり、ご褒美でした(笑)。

◆およそ1,000年前の華やかな京都を舞台に演じる楽しみ

過去2回の大河は戦国時代、重い甲冑を装着しての命懸けの合戦などありました。今回は平安時代の貴族、雅で華やかな衣装で文を遣り合うのかしら…と思いつつも…脚本の大石さんのおっしゃる「セックス・アンド・バイオレンス」な切り口の平安時代が、危なっかしくて楽しみで仕方ありません。

◆古都京都の印象や思い出

京都は私の生まれ育った地です。
紫式部の勤務地、京都御苑には、子供のころからセミ捕りに行ったりグラウンドで野球したりと。今も帰省した際の定番散歩コースのひとつ。
脚本の大石さんと初めてご一緒させていただいた作品が、2000年の朝ドラ『オードリー』。日本映画の地、太秦。
やはり、京都が舞台でした。ご縁を感じます。
そして、いよいよ文化庁も京都へ移転。国風文化が花開いた1000年前の京都平安時代を生きられること、楽しみにしております。視聴者の皆様も、是非ご期待ください。

作家・大石静

<コメント>
黒木華さん、瀧内公美さんは、ご一緒したいと願って来た女優さんです。
道長をめぐる二人の妻としても好敵手。
倫子は、男だったら政治家として道長を凌駕していたかもしれない太っ腹でやり手な妻。でも小さなヤキモチもやくし、甘え上手でもあり、人間のあらゆる面を併せ持つ多面的な人柄です。黒木さんの演技力で縦横無尽に演じてほしいです。
瀧内さんの明子は、父の失脚で薄幸の人生を生きながら、復讐の念をふつふつと抱いています。でもそれを表さずにいるうちに、自分でも何を望んでいるのか分からなくなるような複雑な女心の持ち主。映画で見る大胆な演技力で、魅力的な明子を見せてくれると思います。
ロバート秋山さんも念願中の念願キャスト! これまで何度も玉砕して来たのはユースケ・サンタマリアさんと同じです。やっとご一緒できてうれしい限り。思いっきり好き勝手にやってほしいです。
まひろの夫となる宣孝は、ぜひとも蔵之介さんにやってもらいたいと思いました。
道長とは違うタイプですが、道長も宣孝もやさしさと残酷さを併せ持ち、清濁併せ呑むタイプの男です。まひろの闇を何もかも知りながら妻にするオトナで怖い蔵之介・宣孝。想像するとゾクッとしますね。
一条帝時代の四納言は、このチームこだわりの高身長、面長、美貌の4人。
道長に逆転されて、部下として仕えるようになる公任、斉信の町田啓太さん、はんにゃ金田さんには、抜きつ抜かれつのサラリーマン的悲哀を面白おかしく演じてほしいです。行成は道長につくしまくり、道長と同じ日に死ぬという宿命の部下。書きながら、渡辺大知さんがどんな感じに切なく演じてくれるかな…とあれこれ想像しています。
思うことがたくさんあって書ききれないですが、すてきなキャストがそろって、台本もしっかり書かねばと、身の引き締まる毎日です。

制作統括・内田ゆき チーフ・プロデューサー

<コメント>
紫式部(まひろ)や藤原道長と長く関わる人々、そしてドラマの前半を動かす貴族たちを演じる皆さんを発表いたしました。特別な絆で結ばれている紫式部と藤原道長ですが、それぞれの配偶者が加わって展開していく人間模様、是非ご注目ください。平安の男女は優雅なうえにもアクティブで、お互いに影響を与えながら濃密な人生を生きていました。喜んだり悲しんだり、笑ったり怒ったりと、人間くさい魅力にあふれた平安貴族たちを、個性豊かな俳優陣がどのように演じられるか、どうぞお楽しみに。

番組情報

大河ドラマ『光る君へ』
NHK総合ほか
2024年1月より放送予定

©NHK

下記の「CTAボタン」を設定することで、ユーザーがスマートフォンで記事詳細ページを開いた際に「続きを読む」の下に「CTAボタン」を2つ追加できます。上段「CTAボタン」に設定したものは上に表示、下段「CTAボタン」に設定したものは下に表示されます。
2025冬ドラマ最新情報まとめ2024→2025 年末年始・お正月特番一覧