4月6日(木)スタートの木曜ドラマ23『僕らの食卓』(BS-TBS 毎週木曜 午後11時~)の制作発表会見に、W主演を務める犬飼貴丈と飯島寛騎が登壇した。
原作は雑誌「ルチル」(幻冬舎コミックス)で連載され、2017年に単行本が刊行された三田織の「僕らの食卓」。e book japanのBL読者が選ぶBLアワード2018の第3位に選出された注目作品で、BLジャンルでありながら、食卓を囲むことで縮まっていく距離感、性別を超えた温かく、染み込むようなハートフルドラマだ。
久しぶりの共演となる2人。共演した感想を問われると、犬飼は「5年ぶりに共演させていただくのですが、その時は同じシーンというのがそんなになかったので、実質一緒にお芝居をさせていただくのが初めてだったんです。プライベートでも何度もご飯へ行ったり、友達でお互いのことを分かっていたので、すごくスムーズに入れました」と明かすと、飯島も「僕も同じで、5年ぶりの共演ということで、ワクワクが強くて。実際現場に入ってみてすごく楽しかったですし、彼の地元・徳島でオールロケでやらせていただいて、地元の空気感だったり、いいところを教えてもらったので、すごく助けられました」とお互い久しぶりの共演を楽しんだ様子。
役作りで意識したことについては、飯島が「原作を読んだことがなくて、脚本を頂いてから原作を読んだんですけど、すごく心が温まるすてきなストーリーで、人生26年生きてきて触れてこなかったジャンルでもあったので、すごく新鮮みも強かったです」と最初の印象を語り、「穣を演じるに当たって序盤から終盤にかけて、ギアの上げ方というか、穣きっかけだなというポイントを作らないといけないなと、脚本と原作を砕きながら、役作りをしていきました」と明かした。
犬飼も「初めて原作を読ませていただいたときに、 すごく心が温かくなったのが第一印象で、 その温かさというものが、台本読んだ時にそのまま台本にも受け継がれていたので、作品自体を持っている温かさっていうものを映像として出せればいいなっていうふうに思いました」と明かし、豊を演じるに当たっては、「豊が持ってる温かさというものを大事にしなきゃいけないなと思っていたので、豊に寄り添った考え方を日頃からするようにしたり。それに、豊の口調がすごく優しい感じの印象があったので、プライベートから優しい男になってました」と告白。飯島も「カメラが回ってないときの佇まいもすごく豊らしかったです」と認めた。
譲の弟・種を演じた前山くうがとの撮影については、飯島が「無邪気でしたね。本当に種そのものと言いますか、彼の持ってる天真らんまんさというのは、撮影となるとどうしても緊張してしまうと思うんです。 知らない大人が何十人と現場にいてとなったら。当時の僕だったらできなかったなというのを彼はそつなくこなしていたので、ポテンシャルはものすごいものだなって感じました」と絶賛。
おいしい食事を通して、人とのつながりを学ぶ作品にちなんだ「自炊はしますか?」という質問に、犬飼は「結構自炊をするほうで、餃子を作ったりしますね。それと、おにぎりも得意です。家庭料理は一通りできるかな」と。飯島も「僕も一般的な家庭料理が多いですが、自炊します」と明かし、「最近、カレーを作ったんですけど、撮影時に頂いた徳島の“阿波尾鶏”のだしを使って見たんです。そうしたら、本当においしくて、だしでカレーを作るのありだなと。日々研究してます(笑)」と笑顔で語った。
徳島でのロケで印象に残ったことについては、飯島が「タイトなスケジュールだったんですけど、彼のお薦めのラーメンを教えていただき。それが僕らキャストとスタッフのちょっとした楽しみで、徳島も堪能させていただきました」と。いっぽうの犬飼は「休憩時間にコンビニへ行こうと思って歩いていたら、偶然同級生の車を見つけて、連絡をとって。徳島は広いんですけど、実は狭いなと思いました」とビックリした出来事を明かした。
印象に残っているせりふについて、飯島は1話の予告でも使用されている豊におにぎりを食べさせるシーンを挙げ「何げないかもしれないけど、そのシーンは印象強いのかなと。どうしたら愛情が伝わるかなと試行錯誤しました」と。
犬飼は「僕は豊の『人とご飯を食べるのが苦手』というせりふが、豊を表した言葉だなと。後ろに含ませつつ、そこを感じさせつつ出さなきゃいけない言葉だなと意識してやりましたね。そこから、 みんなと食べることによって、人と食べることが幸せだっていうふうに気づいてからのお芝居にもつながってくるところだったのですごく大事にしました」と。
また豊は作中で、心の声としてモノローグが多い。「絵で映ったときに違和感ないように言わなくてはいけないので、アフレコをするときもそのシーンを思い浮かべて、そこに溶け込むように言うのは難しかったです」と映像を見ないでのアフレコでの苦労を明かした。
作品の見どころについては犬飼が「全部なんですが、特に見ていただきたいなって思うところは、徳島県で今回撮影をさせていただいたので、その徳島県に流れてる空気だったり、風景というものが、この作品とすごく合っていて。ちょっとゆっくり時間が流れるような感じがこの作品に合ってるなと僕は感じていて。そういった原作が持ってる温かさを映像にして、徳島っていう空気も相まって、すごく温かさが出てるんじゃないかな」と。
飯島も「豊の『人と食べるのが苦手』というせりふのところで、みんなでご飯を食べているところは、自然とほほが落ちるというか、 “みんなで食べるご飯はおいしいね”っていう描写が毎話あって。そこはすごく心が温まって、見ていてほほ笑ましいシーンです。そういう何げないかもしれないけど、当たり前じゃないそういった食事シーンだったり、どんどん心を開いていく豊と僕ら上田家の姿だったりを楽しんでいただけたら」とアピールした。
そして、本作が世界240以上の国と地域で放送、配信されることが決定したことが発表され、犬飼が「海外にも知り合いがいるので、友達にも届くんじゃないかなと思ってすごくうれしいです」と喜びを語ると、飯島は「僕は海外の友達があまりいないので(苦笑)、SNSで(アピールを)頑張っていきたいと思います」と語った。
最後のフォトセッションには、種役の前山くうがも登場し、3人で仲良く作中に登場する“ばくだんおにぎり”を持っての撮影となった。
番組情報
木曜ドラマ23『僕らの食卓』
BS-TBS
2023年4月6日(木)スタート
毎週木曜 午後11時~11時30分
配信:4月12日(水)Leminoにて配信
出演:犬飼貴丈、飯島寛騎、前山くうが
古畑星夏、市川知宏、てつじ(シャンプーハット)、玉田志織、長谷川葉生
原田龍二
原作:三田織『僕らの食卓』幻冬舎コミックス刊
監督:石橋夕帆、飯塚花笑、上村奈帆
脚本:下亜友美、石橋夕帆、飯塚花笑、上村奈帆
オープニング主題歌:Beverly「アンダンテに砂時計」(avex trax)
エンディング主題歌:上野⼤樹「遠い国」(cutting edge)
制作:TBSグロウディア
制作プロダクション:the ROOM
制作協力:東北新社
製作・著作:「僕らの食卓」製作委員会
公式HP:https://www.bokuranosyokutaku.com/
公式Twitter:@boku_syoku
公式Instagram:@boku_syoku
©「僕らの食卓」製作委員会