吉川愛、倉悠貴、ヒコロヒーらが出演する特集ドラマ『忘恋剤』(NHK総合 午後11時15分~11時44分)が、今週3月30日(木)放送される。
もしも、別れた恋人との記憶を完全に消せる薬があったら。思い出を忘れられる薬“忘恋剤”を試す2人。その先に待ち受ける未来は果たして…。NHKの若手ディレクターが若手脚本家とタッグを組む「脚本開発会」から生まれたオリジナルドラマだ。
葵(吉川)には、5年間付き合った景(倉)との間に、忘れられない苦い思い出があった。葵の会社の先輩・奈緒(ヒコロヒー)は、彼と別れてからなかなか前を向けずにいる葵を心配し、「忘恋剤」という薬を彼女に渡す。
これを元恋人同士で服用すれば、出会ってから別れるまでに2人が共有した記憶を、きれいさっぱり消せるという。半信半疑の葵だったが、景の家に荷物を取りに行った晩、「忘恋剤」を試してみることに。
いかにも怪しいその薬は、棒状で、お菓子のような見た目をしている。互いで両端をくわえ、中心に向かって同時に食べていくというおかしな説明に従い、服用していく2人。薬が効き、その過程で呼び起こされる記憶に、2人の心は揺さぶられていく。
吉川が演じるのは、東京の大学を出た後、関西で働く28歳の相川葵。知り合いのいない土地で景と出会い恋をするも、けんかの末、5年間の交際に終止符を打つ。それ以降、新しい恋に積極的になれずにいる。
倉が演じるのは、葵と同じく、仕事の都合で関西に住む28歳の小林景。東京でもっとやりたい仕事に就きたいと退職を決めるが、そのことで葵と口論に。葵と決別の末、東京に引っ越す準備を始める。
ヒコロヒーが演じるのは、葵の職場の先輩・若松奈緒。面倒見がよく、なかなか新しい恋に踏み出せない葵を心配し、自身の離婚の際に使った「忘恋剤」を彼女に勧めることに。3名によるコメントは以下を参照。
吉川愛 コメント
このお話は5年間という長い年月を共に過ごしてそれでも合わないところがあり、付き合いをやめてしまった2人のお話です。主人公の葵ちゃんの大ざっぱな性格がまるで自分を見ているようでした。
タイトルにある、「忘恋剤」とは何なのか。
私は欲しいような、欲しくないような気持ちになりました。
倉さんとは『おちょやん』ぶりに出演できてとてもうれしく思います。久しぶりに大阪のNHKにお邪魔させていただいて癒やされてました。倉さんとすてきな作品にしていきたいと思います。
ぜひたくさんの方に見ていただきたいです。
倉悠貴 コメント
『おちょやん』以来の久しぶりのBK(NHK大阪放送局)ドラマ、若く、熱意のあるチームに参加できてうれしく思っています。吉川さんとは実際に共演するのは初めてになりますが、長い時間を共に過ごした、葵と景の空気感を丁寧に作っていけたらと思います。
とてもいとおしいものでありながら、時に日常の妨げにもなる記憶。
そんな「記憶」を大切に描いた作品になればと思います。
ヒコロヒー コメント
若くて才能ある脚本家をはじめとした生きのいいチームでの作品づくりになりそうだなと思っています。私はドレスを着るシーンがあるため、背中をよく洗ってから参加しなければなりません。
頑張ります。
番組情報
特集ドラマ『忘恋剤』
NHK総合
2023年3月30日(木)午後11時15分~11時44分
※大阪府のみ:2023年4月1日(土)午後11時~11時29分
出演:吉川愛、倉悠貴、ヒコロヒー、永沼伊久也 ほか
©NHK