4月13日(木)にスタートする木曜劇場『あなたがしてくれなくても』(フジテレビ系 毎週木曜 午後10時~10時54分※初回15分拡大)のトークイベントに、主演の奈緒が登壇。司会進行は永島優美アナウンサーが務めた。
原作はハルノ晴による同名コミック(双葉社刊)。夫婦関係に悩む人たちの思いを代弁するかのようなヒリヒリとした会話劇、禁断の関係を予感させるハラハラしたストーリー展開がSNSを中心に話題を呼んでいる注目作だ。
ドラマ化される前から原作コミックを読んでいたという奈緒は「ドラマ化するというお話自体すごく驚きましたし、挑戦的なドラマになるんじゃないかなと、役を頂けてすごく幸せでした」とオファーがあったときの心境を告白。「原作の好きなところは、登場人物の心理描写がものすごく丁寧に描かれているところ。誰が悪者とかではなくて、出てくるみんなに自分の心を重ねたり、寄り添える瞬間がすごくたくさん散りばめられているんです。これを実写化して、自分がみちとして悩みもがいていくのはすごく責任重大だなと感じましたし、しっかりと芯を持ってやり遂げないといけないなと思います」と意気込んだ。
2014年放送の木曜劇場『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』チームが制作を手掛けている本作。撮影現場の雰囲気を聞かれ、奈緒は「もともとチームが出来上がっている中でのスタートだったので、最初からチームワークがすごく良くて、明るい現場です。カメラマンさんが『そこちょっと高すぎるな、高すぎ! 高杉謙信!』とかいろいろな掛け声をされていて楽しいです(笑)」と作品とのギャップのある撮影現場のエピソードを披露。
さらに「すごく悲しいシーンやつらい瞬間を描くところもありますが、明るい過去のシーンの部分もあって。その楽しかったときがあるから今つらく感じるという対比を同じ日に撮影したりすることもあるのですが、スタッフさんたちのそういう雰囲気作りのおかげで、1回気持ちをフラットにしていろいろなシーンを行ったり来たりで撮影できています」と。
また、みち(奈緒)の夫・陽一役の永山瑛太との共演は3回目だという奈緒。初共演を振り返り、「私は出身が福岡なんですけど、九州にいるときにオーディションを受けたドラマで初めてご一緒して。そのときはまだ上京を考えているときだったので、上京の相談をしたりもしていて、すごく親身に聞いてくださっていました。瑛太さんは、お芝居の最中、その場で偶発的に起きたものを取りこぼさずに、しっかりと拾い上げて、台本では思ってもみなかった広がりを見せてくださいました。その先輩の背中を見ながらすごく感動していたので、今こうやって瑛太さんと夫婦役で面白い関係を築けているのは、本当に幸せです」と語った。
さらに、みちの上司・新名誠役の岩田剛典については「岩田さんは今回が初共演なのですが、すごく穏やかな方です。すごくお忙しいのに、疲れを感じさせず、キラキラして人気な新名さんとリンクする部分もあります。岩田さんが新名さんとして切ない表情をされると、こっちも切なくなりますね。陽ちゃんと新名さんとのシーンはそれぞれ世界観が違って面白いです」と。
そんな中、撮影チームから届いた奈緒に関する現場でのこぼれ話を公開。助監督からは「映像のつながりを記録するために写真を撮ることがあるのですが、飲み物の記録写真を撮るだけなのに、奈緒さんはいつも笑顔でフレームインしてくれます」「ある日、自撮り棒で写真を撮るカップル役のお二人がいらっしゃったのですが、初対面ということもあり、お互い緊張している様子でした。すると奈緒さんは『SNSにあげさせてください』と声を掛け、自撮り棒の練習に付き合い、一緒に何パターンもの写真を撮っていました。緊張気味だったカップル役の二人も、奈緒さんのおかげでリラックスしたように見えました。まさに神対応です!」と。メーク担当からは「漢方を煮出しちゃうほどの健康オタク。健康に良い錠剤も飲んでいるとか!?」。技術スタッフからは「意外に酒豪らしい。どんな酒も水のごとく飲むといううわさです」とさまざまな話が飛び出す。
奈緒は「お酒が大好きで、お酒を飲むために健康でいようと思って漢方とかを飲んだりしています。岩田さんがくださったお酒があるんですけど、初対面のときに『誕生日ですよね』って言ってお酒をくれて。それは本当に尊いお酒だなと思っているので、このドラマの初回放送日まで取っておこうと思っていて。今日ついに祝い酒ができます。岩田さんありがとうございます!」と笑顔で明かした。
そんな岩田からは「今回の作品は繊細な描写が多くて、段取りをやってみないと監督の求めるところまでたどり着けないことがあるので、奈緒さんが段取りのときからしっかり芝居を見て、息を合わせてくださるのがうれしいです。監督に提案したいときも、一緒に相談しに行ったりとか、そういう温度感も合う方なので、とても風通しの良い現場になっていて、雰囲気作りに助けられています。あとは、現場で口を大きく開けて笑ってくれるのがうれしいです(笑)」というこぼれ話が届き、奈緒は「うれしいです! そういう風に見てくださっていたんですね」と感激。
続けて「岩田さんの王子様オーラがすごかったって瑛太さんも圧倒されていて、私も『岩田さんすごいですよね』と瑛太さんとお話していました。その王子様オーラの中に、気さくでお話しやすい空気感が漂っていて、とても不思議なすてきな方なので、緊張せずにお話させていただけてうれしいです。お芝居に関しても、だんだんと新名さんとみちの関係が近づいていくので、岩田さんと監督と相談し合いながらシーンを作ることができていて、すごく感謝しています」と語った。
さらに、永山からのコメントも。「現場の空き時間にブロックスというゲームで遊びました。私は初めてだったので、奈緒さんに勝ち方を聞きながら進めていきました。奈緒さんは、丁寧に優しく教えてくれました。人にゲームを教えるときに、その人の器の大きさが出る気がします。奈緒さんは本当に優しい人だと感じました。そして結果私はボロ負けしました(笑)」とのことで、奈緒は「ボードゲームなんですけど、ルールがすごく簡単なので、一緒にやりましょうって言って持っていきました。『でもこれ1回目だから負けるよね』と瑛太さんがおっしゃっていたんですけど、これは1回目の人でも勝てるゲームだから、そこが面白いんですって言って、結果私がボロ勝ちして(笑)。今も、もう1個一緒にやりたくて買ってるカードゲームもあります(笑)」と笑顔を見せ、現場の和やかな雰囲気が明らかに。
さらに記者から「B’zの稲葉浩志さんが主題歌を書き下ろされていますが、初めて主題歌を聴いたときの感想は?」と聞かれ、奈緒は「ドラマの現場の雰囲気と、稲葉さんのカッコいい音楽がどのように交わっていくんだろうと最初は全く想像がつかなかったのですが、完成したドラマを見て、切なくもカッコいい歌声が本当にドラマの内容とマッチしていました。ここで流れてくるんだ、と見ている皆さんにも楽しんでいただけると思います。どこで稲葉さんの音楽が流れてくるのかというところは、見どころの一つだと思います」と回答。
そして「劇中で好きなせりふや、視聴者の皆さんに注目してほしいシーンは?」という質問には、「みちの心の声が漏れ聞こえるところが見どころです。個人的に好きなのは、陽一が働く喫茶店の中で、宇野祥平さん演じるお店のオーナーと陽一さんがコーヒーの味について話すところです。陽一が『毎日同じコーヒーを飲んでいて飽きないんですかね?』と言うシーンがあるんですけど、そこでの宇野さんの返しが『気に入ったコーヒーがこれになったら、これじゃないとだめだろ』というもので。その二人の会話が私はすごく好きで、この物語の中に通じるような、ハッとするような会話がたくさん出てくるので、喫茶店での何気ない会話にも聞き耳をたてていただけたらいいなと思います」と注目ポイントを説明した。
最後に、奈緒は「本当に面白いです。きっと皆さんに楽しんでいただけると思いますし、登場人物の中で皆さんが誰に心を重ね合わせたのか、そして、自分にはまだこういうことはないけれど、夫婦という関係の中で、愛ってなんなんだろうと皆さんに考えていただけるドラマになったと思います。ぜひ感想を聞かせていただけたらうれしいですし、ちょっぴり見るのが怖いなと思っていらっしゃる方も、飛び込んで怖がらずに1話を見ていただけるとうれしいです」と視聴者へのメッセージを送り、会見を締めくくった。
番組情報
木曜劇場『あなたがしてくれなくても』
フジテレビ系
2023年4月13日(木)スタート
毎週木曜 午後10時~10時54分 ※初回15分拡大
公式HP:https://www.fujitv.co.jp/anataga_drama/
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