4月30日(日)スタートの清野菜名主演ドラマ『日曜の夜ぐらいは…』(ABCテレビ・テレビ朝日系全国ネット 毎週日曜 午後10時~)。放送開始に先駆け、4月23日に第1話の完成披露試写が開催され、主演の清野菜名、岸井ゆきの、生見愛瑠が登壇した。
ABCテレビが、この4月から全国ネットで放送開始する新連続ドラマ枠の第1弾となる、岡田惠和脚本のオリジナル作品『日曜の夜ぐらいは…』。4月30日(日)の初回放送を1週間後に控えた4月23日、第1話の完成披露試写が開催され、主演の清野、岸井、生見が登壇した。
10分拡大版で送る第1話は、主人公・岸田サチ(清野)の朝の描写から始まる。車椅子生活を送る母・邦子(和久井映見)と2人暮らしの彼女の毎日は、母の介助とファミリーレストランでのアルバイトをこなすだけで淡々と過ぎていく。そんな楽しいこととは無縁な暮らしの中、ある日、邦子の代理でラジオ番組が主催する1泊2日のバスツアーに参加することに。
そこには、元不良のタクシー運転手・野田翔子(岸井)、子供の頃から周囲に避けられがちな樋口若葉(生見)も参加していた。それぞれにきつい毎日を送る3人が、「恋愛なんか奇跡じゃない。友情こそが奇跡だ」という予告編の言葉にふさわしい、運命的な出会いを果たす。
イベントでは、第1話の上映後、清野、岸井、生見の3人がエンディング映像と同じ衣装に身を包んで登場。まずは、清野が「当初予想されていた人数よりもたくさんの方が来ていただいたとお聞きしました。この作品を楽しみにしてくださっているんだなという思いが伝わってきて、とてもうれしかったです。上映後だからこそできるお話を皆さんとできたら」と思いを。
岸井は「ドラマの試写会を映画館でやるなんて珍しいですよね? こんなに大きなスクリーンで見ていただけてとてもうれしいです」と語ると、生見も「こんなにたくさんの人がいると思ってなかったのですごくびっくりしています(笑)」と200人の観客を前にフレッシュなリアクションを見せた。
第1話について、清野は「とても映像がきれいで、映画を見ているような気分になりました。この3人が出会うまでのそれぞれの人生というのは、台本でしか見ていなかったので、どう撮影されているのか分からなかったんです。こうして繋がったものを見て、それぞれの生き方が確認できて、とても楽しかったです」と。
なお、岸井は冒頭でサチが自転車を漕いでいるシーンについて言及。「どんな土地で、どんな景色を見ながら、どういうふうに生きているのかをちゃんと見せてもらいました。言葉じゃなくて、そういう説明の仕方で人となりが分かる、すごくすてきな始まりだなと思いました」と、感じた魅力を語る。
一方で、岡田惠和の台本については、「『…』が多いんです。せりふが少なくて、ト書きに『…』がいっぱい書いてある。『あ、こういうふうに映像になるんだ』ということが分かって、台本が立体的になる姿を見られてうれしかったです」とホッとした様子。
生見は「浴衣を着ているシーンで、アドリブがたくさん使われていてうれしかったです」と、バスツアーで宿泊した旅館のロビーで行うガールズトークのシーンをアピール。翔子が浴衣をはだけて、サチと若葉にある秘密を教えるそのシーンは、清野も印象的だったと振り返る。
「あのシーンは撮影中も楽しくて。2人に出会うまでは、ずっと後悔を溜めている毎日というか、お母さんやアルバイトのことなど、ちょっと考えると暗い気持ちになるシーンがずーっと続いていたんです。なので、友達でしか出せない楽しい空気感で撮影できたのは、(私自身も)すごく楽しかったです」と笑みを浮かべた。
岸井も該当シーンに言及し、「あのシーンはほぼ1人しゃべりだし、長いし、おしゃべり言葉なんです。『でさあ、』とか、接続詞の『で、』とかも、全部台本に書いてあって。私たちはそれを忠実にやろうと思っていたんですけど、それがすごく難しくて! 撮影に入る前は『でさあ』が抜けてしまったりしていたんですけど、3人で一緒にいると、台本の通りにできるんです。不思議な、岡田さんならではの脚本だと感じました」と、手ごたえを明かした。
さらに、イベントでは観客やSNSから寄せられた質問に、キャスト3人が答えるコーナーも実施。まず「『日曜の夜ぐらいは…』を見るときのお供として、食べ物or飲み物は何がお薦めですか?」という質問には「緑茶と味噌汁(笑)」と答える生見と、このドラマの台本を読みながら飲んで食べたという「赤ワインとサラミチーズ。どうですか?(笑)」と薦める清野。すると、岸井が「(第1話に出てくる)おやきとアイスじゃないの?」とたしなめる一幕も。
続く「主題歌の『ケセラセラ』の意味は“なるようになる”。皆さんが好きな言葉、大切にされている言葉はありますか?」という質問に対しては、清野が「努力!」と即答。「アクションやギターの練習をした時に、練習すればするほど、目に見えて上達を実感したんです。努力は裏切らないなと思えたので、この言葉が好きです」と。
生見は「腹八分目(笑)。撮影でバスに乗るシーンが多くて、サービスエリアにいっぱい立ち寄ったんですけど、そのたびに肉まん、ハラミ串、ポテトなどをたくさん食べちゃいました。食べすぎないように、腹八分目を意識する努力をしました(笑)」と、撮影の裏話を披露。岸井も悩んだ末に「朝。朝が好きだから。やりたいことを夜よりも朝にやるのが好きなんです。ジムに行ったり、映画を見たり。朝日も好きですし」と回答。
3問目の「3人でご飯に行くとしたら何を食べたいですか?」という質問には、「焼肉!」で満場一致。「撮影の序盤で、食事の話で盛り上がったことがあって。それをかなえられたらいいなと思います」という岸井の発言に、清野と生見もすぐさま同意した。
イベント終盤ではサプライズとして、脚本を務める岡田からのメッセージが到着。司会による代読後、感想を求められた清野は「サチが抱えているものが大きく、ずっと苦しかったのですが、2人の笑顔を(現場で)見たときに救われたような気がして。ずっと1人で抱えていたものを、2人がグッと引っ張ってくれたのがすごくうれしくて。こうやって2人に会えたことも奇跡だし、この作品に参加できてとても幸せです」と涙ながらに感謝の思いを伝える。
岸井は「根深い寂しさや虚無感を3人みんなが持っている作品で。それをちゃんと表現できるのかなと思っていたのですが、3人でお芝居をしてみてのこの空気も、岡田さんの脚本の下にこの3人が集まったことも本当に尊いことだなと思いました」と。
生見も「このお話をいただいたときは私でいいのかなと不安だったのですが、皆さんが優しく迎えてくださって、おいしいごはんを一緒に食べられてうれしいです(笑)。毎日勉強になることがいっぱいで、分からないこともいっぱいあるけれど、毎日楽しくやってます。ありがとうございます!」とそれぞれ話し、会場からは大きな拍手が湧き上がった。
番組情報
『日曜の夜ぐらいは…』
ABCテレビ・テレビ朝日系全国ネット
2023年4月30日(日)スタート
毎週日曜 午後10時~ ※初回は10分拡大
公式HP:https://www.asahi.co.jp/drama_22_abctv/