土ドラ『グランマの憂鬱』(東海テレビ/フジテレビ系 毎週土曜 午後11時40分〜深夜0時35分)より、鷲尾真知子、竹内都子、駒塚由衣のコメントが到着した。
高口里純の「グランマの憂鬱」(双葉社 JOUR COMICS)を原作とする本作は、村の総領「グランマ」こと百目鬼ミキ(萬田久子)が、日常に巻き起こる家族・仕事・生活の問題を一刀両断。見ているだけで胸がすく、愛ある「喝!」が必見のドラマとなっている。
りんとしたミキとは対照的に親しみやすい村のおばちゃんトリオ、通称「三婆(さんばば)」を演じているのが、鷲尾真知子(イシ役)、竹内都子(メイ役)、駒塚由衣(スイ役)の3人。百目鬼家に出入りし、由真(足立梨花)や亜子(加藤柚凪)のいい相談相手でもある彼女たちは、ドラマの進行には欠かせない存在だ。
そんな3人だが、撮影の合間には竹内が3人で泊まるホテルを自ら探して相談したり、坂道の移動では駒塚が自然と鷲尾の手を取ったりと、カメラが回っていない時でも絶妙のコンビネーションを見せている。今回はミキや由真、そして亜子に最も近い存在としてドラマを支える、三婆の3人に話を聞いた。
鷲尾真知子、竹内都子、駒塚由衣 コメント
◆今回の役が決まった時の感想を教えてください
鷲尾:これまでは演じるキャラクターのバックボーンをイメージしてから撮影に臨んでいたのですが、今回はイシの家族が出てくるわけでもないし、そうしたことは一切考えずに現場に入りました。
竹内:私も「農家をやっている三人のおばちゃん」くらいのイメージでした。でも仲がいいんでしょうね。毎日顔を合わせては、村での出来事を話しているような三人組です。
駒塚:私たち、小さな頃から一度も村を出たことがないんじゃないかな。そんなイメージで演じています。
鷲尾:それと台本を読み終えてまず感じたのは、「百目鬼村って本当にあるのかな」ってこと。もちろんフィクションではあるけれど、ドラマが終わった瞬間にスッと消えてしまうような、現実にはない村って気がするんです。
竹内:ファンタジーってことですよね。私、最初の顔合わせの時に真知子さんが「私たちはフェアリー(妖精)だよね」っておっしゃったのが印象的で。村のあちこちに顔を出し、いろんなことを見聞きし、グランマにも心を寄せる…。映画「眠れる森の美女」に出てくる妖精のような立ち位置だと考えると、私も自分の役柄がしっくりきました。
駒塚:「眠れる森の美女」に出てくる三匹の妖精って、それぞれカラーが決まっているじゃないですか。私たちも真知子さんがイエロー、都子さんがピンク、私がブルーと決まっているので、やっぱり妖精なのかもしれませんね(笑)。
◆現場はどんな雰囲気ですか?
鷲尾:もうね、グランマを演じる萬田さんは本当に格好いいですよ。
竹内:作務衣を着て、あんなにスタイリッシュになる人ってなかなかいないよね。
駒塚:田舎くささが皆無だもの。
鷲尾:由真ちゃんに関してはまだ心もとない部分もあるけれど、彼女ならではのたおやかさで、ゆくゆくは総領を継ぐんだろうな。そんな雰囲気を、足立梨花ちゃんがうまく出してくれています。
駒塚:これからいろいろ経験して、たくましくなるんじゃないですか?
竹内:でも本格的に総領を継ぐのは、きっと…。
駒塚:亜子ちゃん!(笑)
鷲尾:そうだよねぇ。そのうち「喝!」とか言い出したりして。
竹内:亜子ちゃんを演じている加藤柚凪ちゃんが、既に一人前の女優だから。アドリブも入れてくるし、せりふを完璧に覚えて演技プランを立ててくるし…。
駒塚:その一方で撮影の合間には私たちの所に来て、「私も入れて四婆だ!」なんて言うし。本当にかわいいんですよ。
◆コンビニエンスストアもない、百目鬼村のような場所での生活については?
鷲尾:田舎暮らしには憧れるけど、現実にはどうかなぁ…。「山間の村で、高齢者が買い物難民に」なんてニュースを見ると、なかなか難しいとは思います。そんな部分も含めて、やっぱりファンタジーですよね。
駒塚:確かに住むのは大変かもしれない。もし私が作家だったら、東京に家を持ちつつ、この村に籠もって作品を書き上げるとか、そんなライフスタイルには憧れます。
竹内:自分たちが食べる分の野菜を作ったりするのは、とても豊かな生活だと思いますね。田舎暮らしって、自分で遊びを作れないと楽しめないと思うんです。都会のように、お金を払えばいろいろな遊びを提供してくれるわけじゃないから。「里山から木の枝を取ってきてリースを作る」みたいなことができる人でないと、田舎暮らしは満喫できないんじゃないかな。だから、子どもの情操教育にはとてもいい環境ですよね。
◆そんな「グランマの憂鬱」の、見どころを教えてください。
鷲尾:小さな村のお話ではあるけれど、そこで描かれるのは現代の縮図ともいえる社会問題ばかりなんですよね。たぶん視聴者の皆さんも日頃感じているような問題が、一話ごとに盛り込まれていて、そこが面白みですね。
駒塚:それぞれの問題に対する答えも、決して押しつけがましくないし、グランマからのサジェスチョンというかたちなんです。視聴者の皆さんにも考えていただく余地があるので、「私だったら…」と思いを巡らすのも楽しいかもしれません。
竹内:グランマの「喝!」が核心を突いている一方で、亜子ちゃんからの一言があることで、言われる側も救われますよね。とにかく年齢や性別に関係なく、誰もが納得できたり発見があったりするドラマです。
鷲尾:一日の終わりにちょっとほっこり、幸せな気分になってもらいたいですね。
竹内:亜子ちゃんにも癒やされるしね。
駒塚:そうそう、明日を生きるエネルギーをもらえるドラマです。
第6話(5月13日(土)放送)見どころ
加藤柚凪の達者な演技を評して「こんなに演技の上手な子役は、(実写ドラマ版)『ちびまる子ちゃん』のまる子以来だよ」と語った、出演者のモト冬樹。そのまる子を演じた森迫永依が、第6話にゲスト出演する。実写版『ちびまる子ちゃん』から17年、現在では女優業に加え、情報番組でのコメンテーターなどマルチな活躍を見せる森迫。今回は東京での仕事から逃れるように百目鬼村へやって来た会社員・中森初音を演じる。加藤柚凪との競演にも注目だ。
<ストーリー>
百目鬼村では珍しいスーツ姿の若い女性が降り立った。「観光で来た」と言う中森初音(森迫永依)に違和感を覚えた百目鬼ミキ(萬田久子)は、「しばらくこの村で過ごすといい」と彼女を受け入れる。由真(足立梨花)は、かつて同じように働く社会人だったこともあって初音を気にかけ、亜子(加藤柚凪)は遊んでくれるお姉さんが来たとはしゃいでいる。初音にとって、村で流れる時間や初めて知る薪割り、炭焼き小屋、すべてが新鮮に映るものだった。しかしスマホの着信は止まないようで…。
そんなある日、散歩中のミキと亜子は、村で異彩を放つスーツ姿の中年男性・松岡巧(徳重聡)に出くわす。「任務できた」といい、亜子はその容姿から「スーパーマンかもしれない」と興奮冷めやらなくて…。
百目鬼村の訪問者たちが抱える真相とは!?
番組情報
『グランマの憂鬱』全8話(予定)
東海テレビ/フジテレビ系
毎週土曜 午後11時40分~深夜0時35分
出演:萬田久子、足立梨花、加藤柚凪
鷲尾真知子、竹内都子、駒塚由衣、金子昇、神尾佑、モト冬樹
企画:市野直親(東海テレビ)
原作:高口里純 「グランマの憂鬱」(双葉社 JOUR COMICS)
脚本:森脇京子、阿久津朋子、遠山絵梨香、的場友見
音楽:鈴木ヤスヨシ
主題歌:THE ALFEE「鋼の騎士Q」(ユニバーサルミュージック)
演出:岡野宏信、長尾楽、雨宮由依ほか
プロデューサー:中頭千廣(東海テレビ)、小林和紘(FCC)、浅野澄美(FCC)
制作:東海テレビ FCC
土ドラ公式YouTube:https://www.youtube.com/shorts/rydfw-s1xic
土ドラ公式TikTok:dodra_tokaitv
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