井ノ原快彦主演『特捜9 season6』(テレビ朝日系 毎週水曜 午後9時~9時54分)がクランクアップ。キャスト陣からコメントが到着した。
個性派刑事たちの活躍を描く、井ノ原快彦主演の人気ミステリー『特捜9』。4月5日にスタートした『season6』では、事件のほかに特捜班メンバーそれぞれが抱える“事情”が色濃く映し出され、彼らのプライベートが捜査に複雑に影響を及ぼしていくストーリーが毎週、好評を博している。
そんな今作がついにクランクアップを迎え、“座長”として現場をけん引してきた井ノ原快彦をはじめ、中村梅雀、羽田美智子、吹越満、田口浩正、深川麻衣、原沙知絵らがチームへの愛と感謝を語った。
最後に撮影されたのは、メンバーが顔を突き合わせて疑問点を話し合い、捜査の突破口を見いだす重要なシーン。キャストたちは長年培ってきたチームワークを凝縮させたような絶妙なやりとりを繰り広げ、監督から「カットOK!」の声がかかるとスタジオは盛大な拍手に包まれた。
その後、監督から大きな花束を贈られた井ノ原は「皆さん、おつかれさまでした!」と充実感たっぷりの笑顔とともに一礼。あいさつの直前に、羽田から「今シーズンは“絆”がテーマだってイノッチ(=井ノ原)が最初に言っていたよね!?」と話題を振られると、「確かにそうでした! でも当たり前すぎて忘れかけていました(笑)。絆がなかったら、『特捜9』はこんなに長く続かないと思います!」と一同を笑わせながら、現場の高い結束力をたたえた。
『season6』の見どころは、事件の背景に刑事たちのプライベートが微妙にからんでいく展開であったが、それについて井ノ原は「新たな試みを考えていくことで、さらなる未来が見えたような気がしました」と物語の広がりに手応えを感じたことも明かした。井ノ原の言葉に深くうなずく羽田も「愛あるスタッフの皆さまと私たち出演者の絆、そして尊敬できる共演者の皆さまと私の絆もさらに深まった1年だったと思っています」と、メンバーへの信頼を語りしみじみ。
井ノ原同様、今シーズンの進化を実感したキャストも多く、吹越は「『特捜9』が“事件モノ”ではなく、“刑事モノ”、さらには“刑事の家族のドラマ”にもなったということ。ちょっとした変化が、とても大きかった」と手応えをにじませた。続けて「この場を借りて謝らなきゃいけないことが…」と言いながらおもむろにスーツのジャケットを裏返すと一同ビックリ。実は、衣装のスーツの裏地にこだわっていたにもかかわらず、本編で披露できなかったという意外な事実をざんげした。
続く田口は「今年はあらためていろいろな方に助けられたシーズンでした。ありがとうございました!」と感謝を伝えた。前シーズンから加入し、2年目のシーズンをひたむきに駆け抜けた深川は「こんなに隅々まで愛情たっぷりの温かい現場はなかなか出会えるものではないと思います。あらためて恵まれた場所にいられたことに感謝しています」と撮影を振り返り、原も「特捜班のセットもリニューアルして皆さんの距離も近くなって、体温が伝わってくるようで…新しい特捜班が大好きでした」と愛たっぷりにコメント。
中村も「特捜班の部屋も変わりましたが、まだ引っ越しの荷物も片づいていないことですし(笑)、今後さらに別の視点からそれぞれのメンバーを掘り下げていけたら、もっと面白いことができるだろうと期待しています」と“掃除好き”で知られる国木田班長の役柄そのままにあいさつし、『特捜9』チームへの思いを明かした。
最終回直前となる5月24日(水)放送の第8話は、直樹が子供時代を過ごした大規模ニュータウンを舞台に、特捜班が誘拐事件に挑んでいく。小学6年生の男の子をさらった犯人は、同じ地域に暮らす住民なのか。極秘捜査に乗り出した特捜班は怪しげな人物を追跡するが、無情にもタイムリミットは迫っていく。そんな中、直樹は忘れかけていた子供時代の記憶をよみがえらせていくことに。特捜班をまとめる主任・浅輪直樹のルーツが描かれる貴重なストーリーは見逃せない。
浅輪直樹役・井ノ原快彦 コメント
今シーズンのテーマが“絆”だということ、当たり前すぎて忘れかけていました(笑)。でも、絆がなかったら、『特捜9』はこんなに長く続かないと思います! 普段のスタッフさんの会話を聞いていても“本当に家族みたいだな~”と感じることが多く、だからこそ、僕ら出演者たちも心おきなくお芝居に打ち込むことができました。
今シーズンは特捜班メンバーの事情を色濃く描きましたが、新たな試みを考えていくことで、さらなる未来が見えたような気がしました。
毎年、会えない時期も皆さんの顔が浮かんでは「あんなこと言っていたっけ」「次に会ったらこういうこと言ってみようかな」と思いながら生活しています。来年もまたお会いできますように、皆さま身体と心の健康を大切にしてください。ありがとうございました!
小宮山志保役・羽田美智子 コメント
今シーズンは最初にイノッチ(=井ノ原快彦)から“絆”がテーマだと聞いたのですが、愛あるスタッフの皆さまと私たち出演者の絆、そして尊敬できる共演者の皆さまと私の絆もさらに深まった1年だったと思っています。短かくも濃い2か月間でした。大好きな皆さん、本当にありがとうございました。また、来年お会いできたらうれしいです。
青柳靖役・吹越満 コメント
今シーズンは浅輪夫妻が赤ちゃんを預かったり、矢沢の息子・福太郎の話題が出てきたり、青柳の恋人・妙子(遠藤久美子)の入院シーンなどが織り込まれて、“画”とストーリーがつながっていたため、すぐに思い出せるという大きな違いがありました。これは『特捜9』が“事件モノ”ではなく、“刑事モノ”、さらには“刑事の家族のドラマ”にもなったということ。そういうちょっとした変化が、とても大きかったと思います。
実は、この場を借りて、謝らなきゃいけないことがあります。前シーズンからわがままを言って衣装のスーツに白の裏地をつけてもらったんですよ。黒地に白で、パトカーをイメージして…。いつか劇中で裏返すつもりだったのですが、結局、今年も裏地をお見せするチャンスがありませんでした(笑)。
矢沢英明役・田口浩正 コメント
今年は体調不良の時期もあり、ご迷惑をおかけしました。皆さんにうつさなかったのが幸いでした。
あらためていろいろな方に助けられたシーズンでした。ありがとうございました!
高尾由真役・深川麻衣 コメント
2年目も参加することができ、とてもうれしかったです。スタッフさんはもちろん、出演者の皆さん、エキストラの皆さんまで本当に愛にあふれた現場で、こんなに隅々まで愛情たっぷりの温かい現場はなかなか出会えるものではないと思います。あらためて、恵まれた場所にいられたことに感謝しています。来年またお会いできるように、私自身も頑張って力を蓄えます。ありがとうございました。
早瀬川真澄役・原沙知絵 コメント
今シーズンでは特捜班のセットもリニューアルしてコンパクトなお部屋になりましたが、コンパクトさゆえ皆さんの距離も近くなって、体温が伝わってくるようで…。新しい特捜班が大好きでした。撮影を終えたばかりで皆さんクタクタかなと思うので、リフレッシュしてまたお目にかかれたらうれしいです。
国木田誠二役・中村梅雀 コメント
今シーズンは特捜班の部屋も変わり、新しいムードでスタートしましたが、まだ特捜班の引っ越しの荷物も片づいていないことですし(笑)、今後さらに別の視点からそれぞれのメンバーを掘り下げていけたら、もっと面白いことができるだろうと期待しています。皆さんお疲れ様でした。
第8話(5月24日(水)放送)あらすじ
浅輪直樹(井ノ原快彦)ら特捜班に、特殊事件捜査係から緊急応援要請が入った。都内の大型ニュータウンに暮らす小学6年生・篠原吉宏(嶺岸煌桜)が学校帰りに何者かに誘拐され、父・信一郎(金子岳憲)の携帯電話に身代金を要求する脅迫メールが届いたという。現場はくしくも直樹が子供時代を過ごした場所で、直樹はまさか自分が住んでいた街の事件を担当するなんて…と驚きながらも極秘捜査をスタートする。
現在、幹線道路が工事中のため、ニュータウンに出入りするには3つの橋のいずれかを徒歩で渡らなければならず、監視カメラをチェックした結果、吉宏の姿は確認できなかった。つまり被害者は地域内で監禁されており、犯人はニュータウン内に暮らす住民である可能性が高いと思われた。
特捜班メンバーは、吉宏と同じ小学校に通う子供たちに、それとなく聞き込みを開始。青柳靖(吹越満)と矢沢英明(田口浩正)は、吉宏が誘拐された日、サングラスをかけた見知らぬ男と一緒にいたという目撃証言を得る。一方、村瀬志保(羽田美智子)と高尾由真(深川麻衣)は事件当日の帰り道、吉宏がスーツケースを持った怪しげな女と話していたという目撃証言をつかみ、それぞれ行方を追跡する。
そんな中、直樹は吉宏の部屋から錆びた鉄の輪を発見。それがいったい何なのか、気にかかるが…。そして、刻一刻と身代金受け渡しのタイムリミットが近づく中、直樹は謎の少年を見かけて後を追う。
番組情報
『特捜9 season6』第8話
テレビ朝日系
2023年5月24日(水)午後9時~9時54分
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