毎熊克哉「裏切り者の役ですが、せりふにほとんどうそがないのが面白かった」『どうする家康』

ドラマ
2023年05月28日
『どうする家康』©NHK

松本潤が主演を務める大河ドラマ『どうする家康』(NHK総合ほか 毎週日曜 午後8時ほか)で、大岡弥四郎役を演じる毎熊克哉からコメントが到着した。

大河ドラマ第62作は、誰もが知る歴史上の有名人・徳川家康の生涯を脚本家・古沢良太が新たな視点で描く『どうする家康』。ひとりの弱き少年が、乱世を終わらせた奇跡と希望の物語だ。

毎熊演じる大岡弥四郎は、徳川家嫡男・信康を補佐する岡崎城奉行。瀬名や譜代の家臣たちも信頼を寄せる切れ者で、家康は信康に岡崎城城主を任せるときに、その守り役を申し付ける。穏やかで人当たりの良い顔とは異なる、秘めた野心を持っている。

毎熊克哉 コメント

『どうする家康』©NHK

◆出演発表時、人物像について「弥四郎の行動は見る角度によって正義にも悪にもなり得ます。この作品の重要な軸になる部分を担わせて頂くので、しっかりと演じていきたいです」というコメントもされていました。あらためて、大岡弥四郎をどのような人物と捉え、どのような思いで演じられましたか。

本作のオファーを頂いた2022年はウクライナ侵攻が始まり、流れてくる情報に胸を痛め、人間は戦うことをやめられないのだなと悲しくなりました。全てのいざこざには歴史の流れや事情があって、双方どちらが正義なのか分かりづらい。でも、戦の最前線に行かされる兵士たちにとって正義はどうでもよくて、飯を食いたい、死にたくない殺したくない、家族や友人を失いたくない、というのが本心だと思います。脚本を読ませていただき、弥四郎のせりふには作品を超えた願いを感じたので、それを大事に演じました。

◆徳川を裏切ることを決断した弥四郎の思い、覚悟、野心、そして弥四郎なりの正義を、どのように解釈されましたか。

冒頭のシーンで「命に代えて岡崎を守りまする」というせりふがあるのですが、これが弥四郎の覚悟だと思います。過酷な戦も、謀反を企てることも、命懸けですからね。
裏切り者の役ですが、せりふにほとんどうそがないのが面白かったです。
全ては岡崎を救うため。

◆クーデターに失敗した弥四郎が捕らえられ、信康らの前で思いをぶつけるシーンは、どのような思いで演じられましたか。

演出の野口雄大さんと共有していたのは、弥四郎の行動を“私利私欲に走った裏切り“にしない、ということでした。弥四郎の言葉に心を動かされる人がいるかもしれない。作品は家康側の視点で描かれていくからこそ、正義とはなんぞや?と考えられるシーンになれば良いなと思って臨みました。

◆『どうする家康』に参加されて、そして大岡弥四郎を演じ切られて、いかがでしたか。

初めての大河ドラマはとてもドキドキしましたが、始まってみるとあっという間でした。
欲を言えば、家康メンバーの皆様(家臣団)と楽しいやりとりがあるシーンをやってみたかったなと思いつつ(笑)、僕が演じさせて いただいた大岡弥四郎が、少しでも作品の面白さに貢献できていれば幸いです。

『どうする家康』©NHK

番組情報

大河ドラマ『どうする家康』
毎週日曜
NHK総合 午後8時~
BSプレミアム/BS4K 午後6時~

WEB

番組公式HP:https://www.nhk.or.jp/ieyasu/
番組公式Twitter:https://twitter.com/nhk_ieyasu

©NHK

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