神木隆之介が主演を務める連続テレビ小説『らんまん』(NHK総合 毎週月曜~土曜 午前8時ほか)より、松坂慶子のコメントが到着した。
連続テレビ小説第108作『らんまん』の主人公は、槙野万太郎。明治維新から大正、昭和、そして未曽有の敗戦と、激動の時代の渦中でただひたすらに愛する草花と向き合い、明るいまなざしで生命の多様性を肯定し続けた日本の植物学の父・牧野富太郎をモデルとしている。
松坂が演じる槙野タキは、万太郎(神木)の祖母。夫と一人息子に先立たれたため、酒蔵「峰屋」を女手一つで切り盛りしている。曲がったことが許せない正しく強い女性で、跡取りの万太郎を時に厳しく、愛情深く育てる。
結婚を決めた万太郎、寿恵子(浜辺美波)と相棒の竹雄(志尊淳)が、第12週で高知に帰ってきた。6月26日より放送の第13週で前半のクライマックスを迎える中、天国へと旅立ったタキ。松坂が第13週でのタキを演じての感想と、視聴者へのメッセージを語った。
松坂慶子 コメント
第13週、第65回の大座敷のシーンではタキが分家に謝りました。お殿様が土佐を出ていくというような時代の移り変わりをだんだん感じているのだけれども、この時は、「本家・分家と言っていて悪かった、これからは上下の別なく互いに手を取って商いに励んでほしい」というタキさんの変貌っぷり。柔軟な気持ちや時代のことも理解して、年を重ねていったタキさんもすてきですね。
同じ回で、万太郎にお礼を言うところがあります。これは一貫したタキさんの気持ちだったと思います。天寿を全うする時期に来てしまったけれど、かけがえのない孫の万太郎であり、そういう存在を得ることができたタキさんは幸せだと思います。
最後のシーンは桜の開花時期に合わせて高知で撮影しました。立派な桜がとてもきれいでしたね。万太郎と一緒に見ていた桜は病気で治すことはできないけれど、挿し木をして残した桜がいつか咲き誇るように、というせりふにもあったように、タキさんの晩年が、孫の万太郎の成長ぶりを楽しみにしているという、当時の女性の一生を演じられたなと思いました。タキさんはついにこの世を去りましたが、万太郎と寿恵子、綾(佐久間由衣)と竹雄のそれぞれの夫婦が新たな時代を作っていきます。その様子を楽しみに今後も『らんまん』を見ていただければうれしいです。
番組情報
連続テレビ小説『らんまん』
NHK総合 毎週月曜~土曜 午前8時~ ※土曜は一週間の振り返り
BSプレミアム/BS4K 毎週月曜~金曜 午前7時30分~
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