7月13日(木)にスタートする、中村倫也主演の木曜ドラマ『ハヤブサ消防団』(テレビ朝日系 午後9時~9時54分)の制作発表記者会見が7月1日に開催。中村をはじめ、川口春奈、満島真之介、古川雄大、岡部たかし、梶原善、橋本じゅん、山本耕史、生瀬勝久が登壇した。
本作の舞台は、山間の小さな集落“ハヤブサ地区”。物語は、スランプ気味のミステリー作家・三馬太郎(中村倫也)が亡き父の故郷であるハヤブサに移住するところから幕を開ける。穏やかな生活をスタートしたはずの太郎だったが、地元の消防団に加入したことを機に連続放火や住民の不審死など怪事件に次々遭遇。ハヤブサ地区を守るべく真相を追ううち、集落の奥底にうごめく巨大な陰謀に突き当たる。
7月13日(木)のスタートに向けて大いに期待が高まる中、制作発表記者会見が開催され、中村をはじめ、川口春奈、満島真之介、古川雄大、岡部たかし、梶原善、橋本じゅん、山本耕史、生瀬勝久が登壇した。
会見冒頭、出演者たちがあいさつや意気込みを語っていると、突然壇上の後方から炎のような赤い光が。すると中村をはじめ、岡部、梶原、橋本ら消防団メンバーを演じるキャストが一致団結して消火活動に当たり、寸劇(?)も交えながら見事鎮火するというパフォーマンスを披露。そんな連係プレーを見守っていた生瀬は、「2時間前に集合して練習した成果が出たと思います。よくやった!」と絶賛。集まったギャラリーからも大きな拍手が上がった。
その後は、中村が「メンバーを見ればお分かりかと思うのですが、大変愉快な現場です。ミステリーなのでせりふも多いですし、方言もあって大変なのですが、カメラが回っていないときにせりふの17倍くらいしゃべっていてハッピーな現場です」と話したのを皮切りに、一同のクロストークがスタート。
抜群のチームワークで、和気あいあいと自由奔放に発言する一同に中村が“座長”としてそれぞれにツッコミながらトークを回していく中、「今でこそ年下の方とお仕事させていただいていますが、20代前半の頃はこういった演劇界の方々とずっとご一緒させていただいていたので、久しぶりにこういう環境でお仕事させてもらって、“好きっ!”と思っています(笑)。ずっとこういう環境にいたい」と、共演者たちへの愛を告白する場面も。
また、前作『silent』でのラブストーリーからガラリと変わり、本作ではミステリアスなヒロインを演じている川口も「ご覧のとおり、おじさまたちに囲まれて、毎日幸せを感じながら楽しませていただいております。でも、皆さんのチームが出来上がりすぎていて、なかなか入っていけないんですよ(笑)」と、消防団メンバー入りを熱望していた。
会見では、事前に消防庁で講習を受けて消火シーンの撮影に臨んだことが明かされたほか、橋本からは自ら消防団員の友人の元に赴き、1泊2日で講習を受けてきたというエピソードも。それらの講習が最大限に生きたのが、初回拡大スペシャルで登場する大掛かりな消火シーンだそう。
放水まで一連の作業をほぼ4分間“長回し”で撮影したそうで、生瀬は「前日からロケ地に入ってリハーサルをしたのですが、1日かけてもうまくいかなくて…。翌日の本番でも“絶対に無理だよ”と言いながら撮影したのですが、ようやく成功して、みんなで拍手したんです。ここはぜひご覧いただきたい!」と自信満々にアピール、中村も大きくうなずいていた。
そして最後は、中村が「愉快な面々で撮影しておりますが、田舎町で起こる戦慄の田園ミステリーです。夏ですから、ちょっとヒヤッとしたり、ほのぼのしたりしたいときにピッタリな作品になっていると思います」太鼓判を押し、会見を締めくくった。なお、今回の会見で語られたキャストのコメント全文は、次ページに掲載。
中村倫也(三馬太郎 役)コメント
◆テレビ朝日連続ドラマ“初”主演作となる本作、撮影も順調に進んでいるようですが、手応えはいかがですか?
メンバーを見ればお分かりかと思うのですが、大変愉快な現場です。勤勉で実直で誠実なスタッフを筆頭に、一生懸命、骨太なミステリーを撮影しております。ミステリーなのでせりふも多いですし、方言もあって大変なのですが、カメラが回っていないときにせりふの17倍くらいしゃべっていてハッピーな現場です。
◆大規模な消火、放水シーンの撮影に挑戦されていますが、消防団員役を演じられていかがですか?
みんなで撮影に入る前に消防庁の皆さんにポンプ車や放水のやり方を教えていただいたんです。初めて知ることも多かったので、経験した上で撮影に入れてよかったです。
(橋本)じゅんさんは実際の消防団に1泊2日で習いに行って、その経験を僕らにもフィードバックしてくださったので、僕らも同じくらいの役作りの準備をしたということになります。
岡部(たかし)さんが走りすぎていて、どんどん痩せていくんです。最終的にシャーペンの芯くらいになっちゃうんじゃないかというくらい動いてて心配(笑)。30代の方がやるポジションを岡部さんがやっているというところがポイントです。
◆真夏の田舎町でのロケはいかがですか?
僕、自然とか生き物や草花が好きなんです。東京で撮影しているとそういう癒やしはなかなかない。ちょっと見ると、昆虫やヤモリがいたり、ホタルが飛んでいたりするので、リフレッシュというか、心休まるものがたくさんあって、撮影していても気分転換が豊富で楽しいです。
◆撮影現場の雰囲気はいかがですか? どんな話題で盛り上がっていますか?
(現場で私語が多い、という話題で)「本番よーい」までしゃべる人と、「本番よーい」の前にはしゃべるのをやめる人と2種類いまして、(梶原)善さんは後者。そのほかはみんな前者なんです(笑)。僕は今でこそ、年下の方といっぱいお仕事させていただきますが、20代前半の頃は演劇界のこういう方々とずっとご一緒させていただいていて、飲みに行ったりしていたので、久しぶりにこういう環境でお仕事させてもらっていて、「好きっ!」と思っています(笑)。ずっとこういう環境にいたいですね。
善さんは消防団みんな集まると一歩引いて見ているんですけど、3人くらいの少人数だとずっとグルメの話をしている、グルメ担当です。また、古川(雄大)さんはイケメンなのに怪しいって最高ですよ。山本(耕史)さんとは以前の共演ではあまりお話しすることができなかったのですが、今回は作家と編集という関係で、2人のシーンも多いのでいろいろ話せています。共通な趣味が多いことも分かって、情報交換などもしていますね。
◆今年の夏は昨年よりも暑くなるとの見通しが出ています。これからも炎天下でのロケが続きますが、どのように乗り越えようと考えていますか?
いちばん大事なのは無理をしないこと、適度にサボる…ということですかね。こういう雰囲気なので、ニコニコ愉快にやっていたら楽しくやれるんじゃないかな。あとはたまに(満島)真之介君がボケて、涼しい風を吹かせてくれます(笑)。
◆印象に残った撮影現場でのエピソードがあれば教えてください。
初回拡大スペシャルでは、本当の消防団の放水にいたるまでの過程を長回しでやったんです。ほぼ4分間、ポンプ車に水を詰めるところから放水まで…。カットを割っていないので、そこは見どころです。
◆視聴者の皆さまにメッセージをお願いいたします。
愉快な面々で撮影しておりますが、田舎町で起こる戦慄の田園ミステリーです。夏ですから、ちょっとヒヤッとしたりほのぼのしたりしたいときにピッタリな作品になっていると思います。ネタバレになるので多くを語ることができなかった(川口)春奈ちゃん演じる立木彩や古川さん演じる真鍋が物語の鍵を握るキーパーソンになってきます。ぜひご期待ください!
川口春奈(立木彩 役)コメント
◆社会現象となった前作『silent』でのラブストーリーからガラリと変わり、本格ミステリーでミステリアスな美女を演じられますが、どのように役に臨んでいますか?
ご覧のとおり、おじさまたちに囲まれて、毎日幸せを感じながら楽しませていただいております。でも、皆さんのチームが出来上がりすぎていて、なかなか入っていけないんですよ。かわいがっていただきたいな…と、心から思っているのですが、皆さんあまり私に興味がないみたいです(笑)。
◆真夏の田舎町でのロケはいかがですか?
遠い場所でのロケが多いですね! でも、途中でサービスエリアや道の駅に寄ったりしながら、旅行感覚で楽しませていただいております。普段はなかなかそこまで行くことがないので、ワクワクしながら現場に向かっています。
◆撮影現場の雰囲気はいかがですか? どんな話題で盛り上がっていますか?
本当に皆さん仲が良いので、にぎやかで常に誰かがケラケラ笑っているという現場です。
◆今年の夏は昨年よりも暑くなるとの見通しが出ています。これからも炎天下でのロケが続きますが、どのように乗り越えようと考えていますか?
いっぱい食べて、いっぱい飲んで、しっかり体調を整えて…ですね。消防団チームの皆さんは、この消防服もかなり暑いと思うので、無理せずに乗り切れたらいいなと思います。
◆印象に残った撮影現場でのエピソードがあれば教えてください
クランクインしたばかりのころは、中村さんとのシーンも少なくて…。ひとりであらゆるところに出没する謎めいたキャラクターなので皆さんと全然一緒になれず、ひとりで崖や滝壺など、とにかくいろいろなところに行きました。そういう行動が何か引っかかるというか、怪しく見えていたらいいなと思います。
満島真之介(藤本勘介 役)コメント
◆大規模な消火、放水シーンの撮影に挑戦されていますが、消防団員役を演じられていかがですか?
岡部(たかし)さんがいちばん重いものを持って、いちばん走っているのですが、毎回やっていくたびに、どんどん痩せていってるんですよ。僕と(中村)倫也さんは一緒に動いていることが多く、岡部さんの背中を見ながら後ろを走って、「倒れるなよ!倒れるなよ!」と心配しています。
◆本作は、田舎町を舞台とした作品のため、かなり遠方でのロケが多いそうですが、真夏の田舎町でのロケはいかがですか?
(中村がホタルを見たという話に対して)僕はホタルの場所に呼ばれなかったんです。うるさいからホタルが逃げちゃうって言われて。(僕はロケ先で)ずっとおしゃべりしています。
◆撮影現場の雰囲気はいかがですか? どんな話題で盛り上がっていますか?
(梶原)善さんに教えてもらったグルメを、ネットのブックマークの“善さんグルメ”というフォルダに入れているんです。お取り寄せから何から全部入れていて、今、店の名前がめちゃくちゃ増えているんですよ。
◆今年の夏は昨年よりも暑くなるとの見通しが出ています。これからも炎天下でのロケが続きますが、どのように乗り越えようと考えていますか?
夏はもう暑いものですから! でも正直、夏に東京で撮影をしているよりは、今は目の前に川や山や自然があるので、リラックスした気持ちで撮影に臨めているので、暑さの体感温度は、東京で撮影しているほかのドラマの人たちよりは低いはず。あとはもう、後輩として先輩たちを盛り立てていきます!
◆撮影現場での印象深いエピソードがあれば教えてください。
初回拡大スペシャルの一番肝になるのが大きな火事のシーンです。カーポンプなどいろいろなものを繋いで、水もちゃんと通して、と全てやらなきゃいけなかったので、ただ僕らが芝居をするだけじゃなくて、ポンプ車の操作も含めて、放水を一連で行いました。僕ら消防団が一番活躍する場面です!
古川雄大(真鍋明光 役)コメント
◆本作はのどかなハヤブサ地区を舞台に、不可解な連続放火や殺人が次々と起きる戦慄の田園ミステリーですが、ミステリー作家役の中村倫也さんと共演されていかがですか?
まずは池井戸潤さんのミステリー作品に参加できて、大変興奮しております。そして中村(倫也)さんとは十何年ぶり、2度目の共演です。前回は一瞬あいさつをしたかな…くらいの接点しかなかったので、今回の共演をとても楽しみにしていました。真鍋と太郎は敵対する関係にあるので、表面上では笑っていますが、ちょっと心の中で探り合っているようなシーンが多いんです。そんな中、中村さんは毎回いろんな表情を見せてくださるので、引き込まれ、刺激を頂きながら撮影させていただいております。
◆撮影現場の雰囲気はいかがですか? どんな話題で盛り上がっていますか?
消防団の皆さんのところへあいさつをしに行くシーンがあったんですけど、にぎやかでしたね。皆さん、本当に本番ギリギリまでお話をされてました。ちょっとうらやましいなと思うくらい仲が良かったので、僕も参加したいなと思いつつ、劇中で敵対する役を演じているので我慢しました。
◆今年の夏は昨年よりも暑くなるとの見通しが出ています。これからも炎天下でのロケが続きますが、どのように乗り越えようと考えていますか?
僕はすごく汗っかきなのですが、ハンディー扇風機が本当に素晴らしいので、あれを使って乗り切ろうと思っています。
岡部たかし(徳田省吾 役)コメント
◆大規模な消火、放水シーンの撮影に挑戦されていますが、消防団員役を演じられていかがですか?
本当の消防団の人に聞いてみると、僕の役割は“2番”というポジションらしいんですね。走ったりいちばん大変なポジションだそうで、20代、30代が多いらしく、50代の人間を“2番”にするなんて、自殺行為であり得ないそうです。消防操法大会のシーンもあるのですが、50代や40代を“2番”にするなんて勝つ気あらへん…という感じらしいです(笑)。
◆今年の夏は昨年よりも暑くなるとの見通しが出ています。これからも炎天下でのロケが続きますが、どのように乗り越えようと考えていますか?
こんなに普段、紫外線を浴びたりすることもないので…体がかゆいんですよね。汗と日焼けで。それに、足の裏も蒸れてかゆいんです。どうすればいいんですかね? ハンディー扇風機を借りるようにします(笑)。
梶原 善(森野洋輔 役)コメント
◆大規模な消火、放水シーンの撮影に挑戦されていますが、消防団員役を演じられていかがですか?
放水するシーンが多くて、いまだに何度やっても、水が自分のところに来るまではドキドキしますし、力の入れ具合など、いつまで経っても慣れないですね。キョロキョロ見ていてもカッコ悪いので、水が出てくるまでじっと待っているのですが…かなり力を入れてホースを持っていないと危ないんです。
◆撮影現場の雰囲気はいかがですか? どんな話題で盛り上がっていますか?
この現場は私語がヒドい(笑)。あまりにもヒドいので、自分の役に戻るために距離を取るようになりました。(「少人数でグルメの話ばっかりしている」と中村から言われ)言った覚えないけど…言ってるみたいですね(笑)。
◆今年の夏は昨年よりも暑くなるとの見通しが出ています。これからも炎天下でのロケが続きますが、どのように乗り越えようと考えていますか?
暑いのはどうしようもないので我慢するしかないのですが、先日も朝から夕方まで撮影したのですが暑くて…あの日は疲れました。僕らの得意の私語も減っていたくらいです。でも、スタッフさんも朝から晩まで暑さに耐えてやってくださっているわけですから、文句なんて言えないですよ! 最後まで頑張りましょう!
橋本じゅん(宮原郁夫 役)コメント
◆大規模な消火、放水シーンの撮影に挑戦されていますが、消防団員役を演じられていかがですか?
長野県松本市の第二分団という消防団に友人がいるのですが、そこへ1泊2日で合宿に行って、脚本とまったく同じ設定でそれぞれ役をやってもらいました。事前訓練の際、僕は指揮役だったので、放水訓練は受けなかったんですよ。だから合宿をやっておいて本当に良かったな、ためになったなと思っています。
ドラマを見ていただいて、実際の消防団たちもほぼこんな感じだと思ってもらえれば。消防団は地元愛と奉仕の気持ちがないとできないって、生瀬さんもおっしゃいましたが、離れた世代がつながって、何か伝え合ったり刺激し合ったりする、すごく有益な場所なんだなとも思いました。今、各世代が離れがちじゃないですか。消防団ではおじいちゃんから若者までみんなで集っている…。そんな地域愛というものをこのドラマで感じていただけるんじゃないかなと期待しております。
◆今年の夏は昨年よりも暑くなるとの見通しが出ています。これからも炎天下でのロケが続きますが、どのように乗り越えようと考えていますか?
僕は“汗族”ですごく汗をかくのですが、今回はそのまんまを見ていただこうと思っています。消防団ですし、田舎のおっちゃんですから、リアルな画が奥行き深く映っていると思いますので、お楽しみください。あとは、暑さを楽しむ! 汗を止めるために朝から水を我慢して、好きなコーヒーも飲まず、“脱水症状キワキワ”のところでやっているのですが、それも含めて楽しみながら、僕は釣りやキャンプも好きなので、同じように時間を過ごしていこうと思っています。
山本耕史(中山田洋 役)コメント
◆本作はのどかなハヤブサ地区を舞台に、不可解な連続放火や殺人が次々と起きる戦慄の田園ミステリーですが、ミステリー作家役の中村倫也さんと共演されていかがですか?
以前に共演した時は対立する役でしたので、普段、会話をたくさんしたかというとそうでもなかったのですが、今回は、皆さんと楽しそうにやっているなぁという印象です。以前のドラマはキリっとした役でしたので、カッコ良かったのですが、今回はふわっとしていて、すごく親しみやすい中村君に会っています。共通の趣味も多く、いっぱい話すことが増えたなという印象があります。
◆撮影現場の雰囲気はいかがですか? どんな話題で盛り上がっていますか?
ちょっと時間がたってから皆さんとご一緒するシーンがあって、雰囲気が出来上がっている中にアウェイとして参加したのですが…スタジオに入る前から、もうヒドかったです(笑)。おっさんの声しか聞こえないし、常に誰かが何かの文句を言っているんです。でも、そういうことが自由に発言できるいい現場ですね。そんな状況に、中村君がなじんでいるのがすごいですよね。
◆今年の夏は昨年よりも暑くなるとの見通しが出ています。これからも炎天下でのロケが続きますが、どのように乗り越えようと考えていますか?
僕は消防団のユニフォームのように暑い格好をするわけではないので、皆さんほど大変ではないのですが、朝にトレーニングするためロケに行く頃には体がリフレッシュしていて、毛穴が開いている状態なんです。暑さを乗り切るのは、やはりナトリウムとマグネシウムですよね。つまりは、プロテイン。それを摂取して、栄養を保てるように…。栄養をきちんと摂取することが、夏を乗り切る秘訣だと思います。
生瀬勝久(山原賢作 役)コメント
◆大規模な消火、放水シーンの撮影に挑戦されていますが、消防団員役を演じられていかがですか?
劇中で僕は全体を見て指揮をすることが多いのですが、時には火に飛び込むこともあるので、体力のいる現場ですね。煙の中に入っていくのですが、一寸先が見えないんですよ! ドラマ撮影ですから有害な煙は出さないのですが、もし現実の火災だったら吸ったら一発で意識を失うような状態だと思うんです。ですから、本当に現場で消火活動をされている方々のすごさ、「絶対に火を消すんだ!」という気概を肌で感じました。
消防団は基本的に村の有志たちが集まっているボランティア集団なので、「みんなで村を守るんだ!」というハートがないとやっていけないんですね。ドラマの中でやるだけでも大変でしたので、これを実際にやっている方々は本当に尊敬に値すると思いました。
撮影にも、実際の消防団の方がボランティアで来て、僕たちにいろんなことを教えてくださったんですけど、正月にお酒を飲んでいる最中でも、たとえ結婚式の最中でも、連絡が来たらすぐに火災現場へ駆けつけなきゃいけないらしいんですよ。お話を聞くまで知りませんでしたし、てっきりお給料をもらってやっていると思っていたので、すごい世界があるんだなと思いました。消防団の方たちがどれだけすごいことをやっているか、皆さんに知っていただけるドラマだと思います。
◆撮影現場の雰囲気はいかがですか? どんな話題で盛り上がっていますか?
女性が少ないので、(川口)春奈ちゃんが来るとモテようと思って、急に消防団員のみんなの声のトーンがちょっと低くなるんですよ。それまでワーッとしゃべってたのに、「今日はどのシーンだっけ?」とか、急に標準語になったりして…本当に情けないですよ!(笑)
(梶原が「とにかく私語がヒドい現場(笑)」と暴露したのを受け…)これからは心を入れ替えて、真摯にやっていきます。でも、これまでも真摯だったんですよ!「本番!」と言われてからは私語を謹んでいるので。ただ、本番までは自由な時間ですから(笑)。
◆今年の夏は昨年よりも暑くなるとの見通しが出ています。これからも炎天下でのロケが続きますが、どのように乗り越えようと考えていますか?
根性です! 私は暑さから逃げませんから。耐えられる体を作っているつもりで現場に臨んでいますので、日傘も扇風機も使わず、とにかく暑さに向かっていくという形で鍛えております!
◆特に印象に残っているシーンを教えてください。
特に印象に残っているのは初回、大火事で消火活動をするシーン。実は約4分間一度もカットせず、カメラを長回しにして、お芝居をダーッと続けて撮ったんです。前日からロケ地に入ってリハーサルをしたのですが、1日かけてもうまくいかなくて…。翌日の本番でも「絶対に無理だよ」と言いながら撮影したのですが、そんな中でようやく成功して、みんなで拍手したんです。撮影前は「カットを割った方がいいんじゃないか」とも提案していたのですが、結果的にみんなで「やっぱりカットを割らずにやってよかったね!」と言ったほどのシーンになったので、これはぜひご覧いただきたいです!
番組情報
木曜ドラマ『ハヤブサ消防団』
テレビ朝日系
2023年7月13日(木)スタート
毎週木曜 午後9時~9時54分 ※初回拡大スペシャル 午後9時~10時