船越英一郎が“崖マスター”ぶりを発揮「ようこそ!わが職場へ!!!」カフェ・カーの差し入れも『テイオーの長い休日』密着レポート

ドラマ
2023年07月10日
『テイオーの長い休日』©東海テレビ

船越英一郎主演ドラマ『テイオーの長い休日』(東海テレビ/フジテレビ系 毎週土曜 午後11時40分〜深夜0時35分)より、「崖」ロケ密着レポートが到着した。

2サスの“帝王”船越英一郎が、仕事のない偏屈な2サスの“テイオー”熱護大五郎を演じ、悩める人々の背中をガツンと押すヒューマンコメディ、土ドラ『テイオーの長い休日』。

残すところ2話となり、「ひねりが毎回すごい効いている!あと15年くらい見たい!」「ずっと続いてほしいけど、熱護さんの出演作なくなっちゃうか。シリーズ化希望」「意外などんでん返しがお見事すぎる、あと2話で終わってしまうなんて」と、早くも“テイオーロス”を心配する声も上がってきている。

そんな中、このたびついに「崖」でのロケが行われた。2サスといえば誰もが思い浮かべる崖。そこで行われたロケは、どのようなものだったのか。そして2サスの帝王・船越はどのような振る舞いを見せたのか。密着レポートが到着した。

「崖」ロケ密着レポート

『テイオーの長い休日』©東海テレビ

関東地方の上空に梅雨前線が停滞し、天候が不安定になっていた6月のある日。「崖」の上に集まった制作スタッフたちは、撮影の準備を着々と進めていた。

当然のように雲行きは怪しく、万が一雨でも降り始めでもしたら、撮影が進められなくなる。現に時折、小雨がパラつく時さえある。頼む! 天気よ、なんとかもってくれ! と、誰もが胸の中で祈っていた。そうした切迫した空気感を変えるような、スタッフの声が響く。

「船越さん、入ります!」撮影ポイントから数百メートル離れて止めてあったロケバスから、支度をすませた主演の船越が、黒のトレンチコートを身にまとってさっそうと歩いてくる。作業をしていたスタッフが全員、手を止め、“おはようございます!”と出迎える。そのあいさつを聞いた船越が、両手を広げながら、よく通る声で応えた。「ようこそ! わが職場へ!!!」。

そう、この崖こそが船越がかつて2時間サスペンスの撮影で幾度となく訪れていた“思い出の場所”。ある時は真犯人がそこへ追い詰められ、ある時は人質も共に引き回され、そして、凄惨な事件の真相が犯人や主人公の口から解き明かされることとなった、あの「崖」に他ならない。

千葉県銚子市にあるその「崖」は東洋のドーバーとも言われ、雄大な景観と地質学的な価値から国名勝・天然記念物に指定されている。江戸時代には歌川広重の浮世絵にも描かれた由緒ある「崖」であり、2サスのロケ地としても数限りなくロケ隊が訪れている伝説の「崖」と言っても過言ではない。

懐かしい“古巣”に、いま再び足を踏み入れた船越。「ここはさぁ、もう数えきれないほど来てるんだよ」と、旧友との再会を果たしたような船越の柔らかな表情が、とても印象的だった。いざ撮影かと思いきや、制作スタッフの口からもう1つのビッグニュースが。「本日、船越さんから、カフェ・カーの差し入れがございます!」。

『テイオーの長い休日』©東海テレビ

実は船越が現場にカフェ・カーの差し入れをするのは有名な話らしく、記者も共演多数の久保田磨希からその情報を聞いていた。だが、4月末にクランクインしてから約2カ月半。船越が “カフェ・カーの差し入れ” をできるタイミングは皆無だったのだ。これまで、ロケ地として使用してきたのがビルが密集するオフィス街や閑静な住宅街だったため、車を駐車するスペースが確保できずにいた。

「今回はないかもしれないな」。そんな声がスタッフからも聞こえ始めていた中、ついに伝説の崖ロケで念願の差し入れがかなえられたかたちとなった。 いや、むしろ崖+カフェ・カーというこれ以上ないビッグサプライズに、共演者とスタッフ全員の士気は最高潮となったのは間違いない。

さらに“崖の上の船越”の真骨頂は、現場でも発揮された。太平洋の波に洗われるその崖で、かつていくつもの作品の撮影を行い、「ここがわが職場」「ここは自分のテリトリー」と自認するだけあって、船越の “崖マスター”ぶりは、ハンパない。

シーンを撮り進めて、カメラマンが次のカメラ位置を決めている時にも「あ、こっちは少し降りても大丈夫ですよ!」「あそこから向こうは危ないから、絶対行っちゃいけません」とアドバイス。現場に居るスタッフの誰よりも、その「崖」に詳しい船越だからこそ、説得力も安心感もハンパない。

さらに “撮影スタッフの役をやっている共演者”に声をかけ、モニター用のヘッドホンをカッコよく耳に当てる方法をアドバイスをするなど、絵作りに関しても気を使う視野が広い“座長・船越” の活躍ぶりはまさに水を得た魚、いや獅子奮迅の働きと言った方がよいかもしれないものであった。

『テイオーの長い休日』©東海テレビ

そして、その日の撮影のクライマックスシーン。熱護が崖の上から海を見渡し、振り返りながら、「あなたが真犯人ですね」と決めぜりふを言う設定のカット。そこで、真正面にまなざしを見据え、カメラに真っすぐ人差し指を突き付けながら真相に迫るその映像は、まさに「ザ・船越」の真骨頂。その場にいたスタッフ全員が、ほれぼれするようなシーンとなった。

午前中は小雨もパラつく様相だった現場も、昼過ぎからは雲が切れ、陽も差すようになってきた。昼食休憩をはさみ、カフェ・カーでおいしい飲み物も堪能できて、現場のスタッフたちの表情も明るい。天気のせいだけでなく、この日のロケはいつもの撮影とは違う、開放的な空気感に包まれていた。というのも、この日は「熱護たちが崖で撮影を行っているという設定」での撮影だったのだ。

通常の撮影は、画面内に撮影機材や制作スタッフの姿は、絶対に映りこまないように行われる。映っていいのは現場の背景と、演技をする出演者だけだ。カメラの向く方向が変わるたびに、その場にいる何十人ものスタッフは、一斉に「カメラの後ろ側」もしくは「カメラに絶対映らない場所」に、逃げるようにして位置を変えて、撮影を進める。

しかし、この日は“撮影現場のシーンを撮る”が狙いのため、制作スタッフはむしろ“映りこんで、場の雰囲気をつくらなければならない”という立場。カメラマンも、撮影助手も、監督も、助監督も、プロデューサーも、録音担当も、美術さんも、ヘアメイクさん・スタイリストさんも、みんな“逃げる”必要がない。誰もがスタッフとして実働しつつ、エキストラとして“出演”もする立場になっていた。

また、カメラ・照明機材のスタンド類や、映像チェック用のモニター機材、俳優が休憩するための折り畳み椅子やキャンピングテーブルなどもカメラの死角に片付ける必要がなく、すべてが堂々とカメラに映りこんでいい“撮影用小道具”となっていた(かく言う記者自身も「記者役」として出演している)。

こうした、 “いつもとは違う撮影条件”、そして梅雨空で心配だった天候の好転、さらに座長・船越の愛のある“差し入れ”の効果も相まって、この日の崖ロケ全体が、開放的でのびやかな雰囲気の中で進められた。

『テイオーの長い休日』©東海テレビ

この素晴らしい崖ロケのシーンは、7月15日(土)放送の第7話からの展開を受けて、最終回第8話のクライマックスで放送される。船越といえば2サス。2サスといえば “崖”。その極めつけとも言える場面が、どのように映し出されるのか。

そもそも、熱護はどういう流れでこの撮影現場に登場するのか。俳優としての仕事オファーが来て、長い休日に終止符が打たれることになるのか。シリーズのグランドフィナーレへ向けて、物語がさらに大きく動いていく第7話と第8話は必見だ。

なお、第7話は7月15日(土)のいつもより10分遅い午後11時50分~、第8話は7月29日(土)午後11時40分~(※7月22日(土)は『FNS27時間テレビ』放送のため休止)に放送される。

第7話(7月15日(土)放送)あらすじ

『テイオーの長い休日』©東海テレビ

ゆかり(戸田菜穂)のために、寿(前川泰之)の本心を解き明かした熱護(船越英一郎)。熱護という男をゆかりもだんだん理解できるようになってきていた。そんな中、事務所の社長・城戸(木場勝己)が映画の出資詐欺に遭い、オリプロは多額の負債を抱えてしまう。そこにIT会社の社長・北條(大浦龍宇一)が現れ、事務所の経営権を譲れと言い出す。まるで仕組まれていたような買収劇。
そんな中、城戸が倒れてしまう。慌てて熱護に知らせようとしたゆかりだったが、熱護はすでに城戸の入院先の病院に駆けつけていた。2人で初めて取った仕事の話を淡々と話す城戸。そんな城戸に熱護はある決意をする。「この家を手放すことにした」。
家も財産も、俳優としての名声も全てを捨てる覚悟を決めた熱護。驚くゆかりたちをよそに、熱護はそのまま行方をくらませてしまう。事実無根のネット記事が出回り、ゆかりは芸能リポーターに突撃取材をされるも、熱護を信じることしかできない…。
そんなクライマックス目前、ついに大物俳優・桐林藤吾も登場!? 世紀の大どんでん返しは起こるのか!?

番組情報

『テイオーの長い休日』
東海テレビ/フジテレビ系
毎週土曜 午後11時40分~深夜0時35分

※第7話は7月15日(土)午後11時50分~深夜0時45分
※『FNS27時間テレビ』のため7月22日(土)は休止

出演:船越英一郎、戸田菜穂、今井悠貴、宮下結衣、石原颯也、平野絢規/白石隼也、久保田磨希、前川泰之、木場勝己
企画:市野直親(東海テレビ)
脚本:入江信吾、川﨑いづみ、諸橋隼人
音楽:仲西匡(カレント)
主題歌:「素顔」上野大樹(cutting edge)
OPテーマ:「Bumpy」Beverly(avex trax)
ナレーション:大和田伸也
演出:吉川鮎太(ホリプロ)、白川士
企画:市野直親(東海テレビ)
プロデューサー:松本圭右(東海テレビ)、井上竜太(ホリプロ)
制作協力:キャンター
制作:東海テレビ、ホリプロ

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©東海テレビ

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