堺雅人が主演を務める日曜劇場『VIVANT』(TBS系 毎週日曜 午後9時~/初回は108分スペシャル)が7月16日(日)にスタート。飯田和孝プロデューサーに撮影エピソードや見どころ、本作への思いを聞いた。
堺主演の『半沢直樹』でタッグを組んだ福澤克雄監督が原作・演出を手掛け、阿部寛、二階堂ふみ、松坂桃李、役所広司をはじめ、実力派俳優からハリウッド俳優まで豪華キャストが集結すること以外、キャラクターやストーリーの詳細はシークレットという異例づくしの本作。
既出の場面写真、特報映像からモンゴルでの大規模ロケが明らかとなっているが、飯田プロデューサーは「2月にクランクインし、いろんな国の人にご協力いただいて各地でロケをしながら今もまだ撮影中です。ドラマを作る上でも、もちろん生きていく上でも欠かせない“さまざまな人に支えられている”ことを毎日感じながら撮影、編集しており、この思いが第1話にもすごく詰まっているんじゃないかなと思っています」と。
特にモンゴルでのロケについては「現地ではモンゴル人スタッフ200~300人が一緒に砂漠に行ったり、首都・ウランバートルや、北部にある都市での撮影に関わってくれています。普段エンターテインメントの仕事をしていない方も通訳として参加してくれて、たくさんの人が日本のプロジェクトを成功させたいと思ってくれるんだなと感じました。本作における“やったことないことをやってみよう”っていうところに、思いを乗せてくれたことが一番印象的でした。それから1日の中で太陽が出て晴れているところから雨が降ってひょうが降って雪が降ってまた晴れるみたいな気候、そういったこともすごく思い出に残っています」と振り返った。
TV LIFE webでは、事前に第1話を試写。第1話についての感想を述べるなら、堺の放送前コメントにもあるように「壮大で複雑でスピーディーな物語」だということに尽きる。現在公開されている情報はほんの一部であり、モンゴルの砂漠だけでない国内外の景色、豪華キャストらの演技合戦、緩急が激しいストーリー展開。堺の息遣いからは、自分も現場を共にしているかのような緊迫感が感じられた。
飯田プロデューサーは「スタッフもほとんど全員が、2か月間モンゴルや砂漠でロケをすることが初めてだったと思います。インフラが日本より整ってない土地でどうやったらみんながパフォーマンスを最大限に発揮できるか、視聴者に映像をしっかり届けられるかを考え、それぞれ工夫をして頭を使って力を合わせて乗り切る。そんないい映像を作ることに特化できたこの2か月間は、ちゃんと映像に現れてくるんじゃないかなと思っています」と自信をのぞかせた。
さらに「モンゴル語、英語、もちろん日本語と多岐にわたる言語が飛び交い、さらにいろんな動物たちも出てきます」という物語のスケールさをうかがわせるコメントも。この“スケール感”については「原作・演出を手掛ける福澤監督の言葉になりますが、現在アジア圏でも評価される作品が多く生まれている中で『日本のドラマを海外の人にも楽しんでもらいたい』という思いから、世界水準を目指し、日本・世界の映像を駆使したスケール感になっています」と解説。
いっぽうで「こういったロケを日本人スタッフが経験したことが今後につながっていく試みだったんじゃないかなと。福澤監督の思いにも通じますが、このドラマだけじゃなくて、他の作品に散らばっていって日本のドラマを波及させていきたいという願いも込めて、このスケールでの経験を共有できているっていうのは大きいかなと思います」と語り、「見ていただければ、この題材を表現するためにはこのスケール感が必要だったいうことが分かっていただけると思っています。この題材を日本の映像だけで作り上げると違和感が出てきてしまって、視聴者の皆さんが素に戻ってしまう瞬間があると思うんです。だからどうしてもなじみのあるような景色、世界観に落とし込む必要がありました」と力を込めた。
試写の前に、飯田プロデューサーは「内容を明かさないプロモーションというのは一か八かではありました」と語っていたが、情報が何もないからこそ想像がかき立てられ、108分という時間が本当にあっという間に感じるのではないだろうか。「このキャストがここで登場するのか、こんな役柄だったのか」という驚きも含め、見逃し配信、タイパを優先した視聴方法では味わうことのできない視聴体験だったように思う。
そんな珍しいプロモーションについても「スタッフから『VIVANTって何?』『相関図で1人空いている人って…』といろんな考察をしてくださっているという話も聞きますし、僕も見ています。皆さんが一番楽しんでもらえる形で108分を提供したいと考えたときに、事前の情報はあまり発信せず新鮮に今まで見たことのないものを受け取ってもらいたいという上での情報クローズだったので、盛り上がっていただいているのは非常にありがたいです」と反響を明かした。
そして「視聴者の方にはワクワクドキドキしてもらいたい、ただそれだけです。それぞれ感じ方は違うと思うので、教訓めいたものというよりは、楽しい108分を過ごしてもらいたい。108分と聞いて長いと思われるかもしれませんが、あっという間に過ぎ去っていく、そんな時間なってくれるといいなというふうに思っています」とメッセージを寄せた。
物語のカギである“VIVANT(ヴィヴァン)”の真相、登場人物に関しても謎が多く考察班も忙しくなるはず。第1話はぜひリアルタイムで視聴して、“冒険の始まり”を目撃する高揚感、一本の映画を見た後のような余韻を味わっていただきたい。
番組情報
日曜劇場『VIVANT』
TBS系
2023年7月16日(日)スタート
毎週日曜 午後9時~9時54分/初回は108分スペシャル
※「Paravi」「U-NEXT」での配信あり
<キャスト>
堺雅人、阿部寛、二階堂ふみ
竜星涼、迫田孝也、飯沼愛、山中崇、河内大和、馬場徹、Barslkhagva Batbold、Tsaschikher Khatanzorig、Nandin-Erdene Khongorzul、渡辺邦斗、古屋呂敏、内野謙太、富栄ドラム、林原めぐみ、櫻井海音、Martin Starr、Erkhembayar Ganbold、真凛、水谷果穂
井上順/林遣都、高梨臨、林泰文、吉原光夫、内村遥、井上肇、市川猿弥、市川笑三郎、平山祐介、珠城りょう、西山潤
檀れい、濱田岳、坂東彌十郎、橋本さとし
小日向文世、キムラ緑子
松坂桃李/役所広司
<スタッフ>
プロデューサー:飯田和孝、大形美佑葵、橋爪佳織
原作・演出:福澤克雄
演出:宮崎陽平、加藤亜季子
脚本:八津弘幸、李正美、宮本勇人、山本奈奈
音楽:千住明
製作著作:TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/VIVANT_tbs/
公式Twitter:@TBS_VIVANT
公式Instagram:@tbs_vivant
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