『テイオーの長い休日』熱護(船越英一郎)の長い休日に終止符か…!? 最終回を前に“熱護語録”を振り返る<後編>

ドラマ
2023年07月28日
『テイオーの長い休日』©東海テレビ

船越英一郎主演ドラマ『テイオーの長い休日』(東海テレビ/フジテレビ系 最終話:7月29日(土)午後11時40分~深夜0時35分)より、名せりふにみる「テイオーの軌跡」(後編)が到着した。

船越英一郎演じる元2サスの帝王・熱護大五郎が、2サスの知識を使って悩める人々を救う土ドラ『テイオーの長い休日』。多くの共感を呼んだ熱護裁きが見られるのもあと1回、いよいよ7月29日に最終回を迎える。

『テイオーの長い休日』©東海テレビ

見どころは、何と言っても「熱護大五郎、“崖”降りたつ」に尽きるだろう。ある時は犯人を追い詰め、またある時は凄惨な事件の真相を解き明かすべく、崖を訪れた船越。「あなたが真犯人ですね」。崖の上から海を見渡し、振り返りながら決めぜりふをいう熱護は「ザ・船越」の真骨頂。

さまざまな“心のキズ”を抱いたドラマ業界人はもちろん、業界とは異なる分野で悲しさや痛みを感じていた人たちの心にも届く名言を送り続けてくれた熱護。果たして最終話では、どんな名言が飛び出すのか。そして俳優としての仕事のオファーが来て、長い休日に終止符が打たれることになるのか。最終回の放送を前に、第5話~第7話の「熱護語録」を振り返っていく。

HOLIDAY#5「認めない男」
『テイオーの長い休日』©東海テレビ

ゆかり(戸田菜穂)の働きのおかげで熱護(船越英一郎)の付き人・萩原匠(今井悠貴)が脚光を浴び始める。しかし、大手事務所トレランスの寿彰(前川泰之)が匠を引き抜こうとしていることが判明。そこには寿とゆかりの長年の因縁が絡んでいた。
熱護の元を去って移籍すべきかどうか、悩む匠。熱護は“魂の裁判官”に扮し、何が正しいかを決める法廷劇を始める。

<せりふ1>

『テイオーの長い休日』©東海テレビ

「個性とは自分から主張するものじゃなくて、人が評価してくれるものだ。いろんなことを言われていぶされていくうちに、少しずつ味わいを帯びていく。それが唯一無二の色、いぶし銀だ」

個性は自分で作るものではない、という目からうろこのせりふ。人間関係の中でこそ、個性は磨かれ魅力を帯びる。俳優としての在り方に悩む匠に向けた言葉だ。

<せりふ2>

『テイオーの長い休日』©東海テレビ

「怒りの中にこそ、その人物の本質が見える」

熱護が過去に出演した『魂の裁判官・大岡裁』の中の一節。熱護は移籍問題に揺れる事務所の人間を集め、あえて怒らせることでそれぞれの本音を引き出した。

<せりふ3>

「当法廷においては『本人の意思を尊重する』といった言い回しを一切禁止とします。本人の意思を尊重……一見、本人のためを思っているようでいてその実、思考停止に等しい。本人のためを思うのであれば、なおのことご自分の言葉で語っていただきたい」

大岡裁に扮し、事務所の人間の本音を引き出す際に言った言葉。熱護特有の屁理屈のようでいて、人生の真理をついている。

<これも名言!>

「仕事は大きさで選んじゃいけんよ。仕事は人で選びなさい。そしてその人たちへの感謝を忘れんように」

熱護のせりふではないが、この5話で視聴者に大きく反響を呼んだ、匠の母親の言葉。

HOLIDAY#6「決めつけない男」
『テイオーの長い休日』©東海テレビ

ゆかりはオリプロを去った匠と人気俳優・伊集院(白石隼也)のW主演映画に熱護を売り込み、熱護もその仕事を受けることとなる。寿の嫌がらせを受けながらも、冷静さを保つ熱護。映画の制作が佳境に入ろうとするとき、トレランスの中で寿が行ってきた“裏工作”がばれ、寿は更迭の憂き目に。映画も制作中止となる。
失意に沈む面々を、熱護は、撮影予定地であった港へ呼び集め、「寿は実は映画への愛にあふれていたこと」、そして「寿はここで諦めるべきではないこと」を“涙の船長・港航”の姿で説く。

<せりふ4>

『テイオーの長い休日』©東海テレビ

「ここにいる長女は君の大ファンだ。君は彼女にとってあこがれの存在なんだ。そんなファンを前に君は愚痴を垂れ流している。君は俳優という仕事がどういうものか、もっと真剣に考えるべきだ」

すべてのエンタメは見てくれる人、楽しんでくれるファンがあって初めて成立する。自分大好きのようで、何よりファンを大事にする熱護だからこそのせりふであり、エンタメ業界に身を置く人間にとっても大事なせりふになっている。

<せりふ5>

『テイオーの長い休日』©東海テレビ

「今のあんたは沈没寸前。最悪の状況かもしれない。そんな時は停泊しちゃえばいいんだ。船を投げ出すことはない。新たな船出の時を待つんだ。辛抱強く待てば、その時はきっとやってくる。一度、いかりを下ろせ。まだ遅くはないぞ」

出世にとらわれていた寿へのせりふ。俳優として長い休日真っただ中の熱護が、どんな逆境でも夢を諦める必要はなく、人生には「休むことも必要な時がある」と諭している。放送を見てこの言葉に救われたのは寿だけではないかも。

HOLIDAY#7「帰れない男」
『テイオーの長い休日』©東海テレビ

城戸社長(木場勝己)が、映画製作の出資詐欺に遭い、オリプロは多額の負債を抱えてしまう。そこへ、同じ詐欺の被害者だというIT会社社長・北條(大浦龍宇一)が現れ、事務所の経営権を譲れと迫る。心労が重なり倒れる城戸。オリプロ買収の危機を避けるために、熱護は自宅を売却することにした、とゆかりたちに伝える。家も財産も、俳優としての名声も全てを捨てる覚悟を決め、行方をくらます熱護。しかし、それらは全て、北條のオリプロ買収を阻むための熱護の演技だった。

<せりふ6>

『テイオーの長い休日』©東海テレビ

城戸「2人で事務所を立ち上げた日…真新しいオフィスでさ、やっすい日本酒で一緒に乾杯したよな。あんとき食ったカップ麺が…人生で一番うまかったなあ」
熱護「安い人生だな。一番なんてまた更新するさ」

心労が重なり倒れてしまった30年来の友であり事務所社長の城戸に告げた言葉。短いせりふだが、相手を思いやる熱護の情が感じられる。

<せりふ7>

「メディアはいつも人のプライバシーを裏もとらずに面白おかしくさらしまわる。たまには利用してやらないと」
「本当の意味で世の中を踊らせてみねえか?」

1つ目はゆかりたちに芝居の種明かしをした際の言葉。2つ目はネットでゴシップ記事を書いていた高見沢(染谷有香)に向けて言った言葉。真偽不明のネットの情報に踊らされることの危うさへの警鐘でもある。

<これも名言!>

『テイオーの長い休日』©東海テレビ

「俺は自分の目で見たものしか信じない」

オリプロを買収しようとしていた北條のせりふ。これもまた、情報にあふれたネット社会への警鐘になっている。

第8話(7月29日放送)あらすじ

『テイオーの長い休日』©東海テレビ

多額の負債を抱えたオリジンプロダクション。そんな中、熱護(船越英一郎)にビッグなオファーが舞い込んでくる。アメリカの配信大手の有名監督ジョディ・ハリス(太田緑ロランス)が、日本とアメリカ共同製作で2時間サスペンスを撮るというのだ。ただし、主役はオーディションで決めるという。そしてその競争相手こそ、熱護が最も嫌悪する大物俳優・桐林藤吾(大和田伸也)だった。
大ベテランの意地がぶつかり合うオーディションが始まる。お互い子供のけんかのように相手をののしりながら自らの力を見せつける2人。そんな2人をただ面白がるジョディ。そんな中、ゆかり(戸田菜穂)は匠(今井悠貴)から熱護と桐林のある共通項を聞き出す。そこには熱護が熱護になった大きな理由が隠されていて…。
「俺を誰だと思っている。熱護だ。熱護大五郎だ」
仕事のない2時間サスペンスの帝王と、変わりたい事情を抱えた元敏腕マネージャーの凸凹バディの物語、ついに完結! 果たして熱護は、この長い休日を終えることができるのか!?

番組情報

『テイオーの長い休日』
東海テレビ/フジテレビ系
最終話(第8話):2023年7月29日(土)午後11時40分~深夜0時35分

出演:船越英一郎、戸田菜穂、今井悠貴、宮下結衣、石原颯也、平野絢規/白石隼也、久保田磨希、前川泰之、木場勝己
企画:市野直親(東海テレビ)
脚本:入江信吾、川﨑いづみ、諸橋隼人
音楽:仲西匡(カレント)
主題歌:「素顔」上野大樹(cutting edge)
OPテーマ:「Bumpy」Beverly(avex trax)
ナレーション:大和田伸也
演出:吉川鮎太(ホリプロ)、白川士
企画:市野直親(東海テレビ)
プロデューサー:松本圭右(東海テレビ)、井上竜太(ホリプロ)
制作協力:キャンター
制作:東海テレビ、ホリプロ

WEB

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