赤楚衛二さんが主演を務める水曜ドラマ『こっち向いてよ向井くん』(日本テレビ系 毎週水曜 午後10時)の第5話(8月9日(水)放送)を前に、原作のねむようこ先生に実写化されたドラマの魅力や、好きなキャラクターについて聞きました。
本作は、ねむようこ先生がFEEL YOUNGで連載中で、2022年の「第13回 ananマンガ大賞 準大賞」を受賞した同名漫画をドラマ化。雰囲気よし、性格よし、仕事もできる、いいオトコ、向井くん。10年ぶりに恋をしようと意気込む彼に待ち受けていたのは、すてき女子たちとの出会い、そして10年前の忘れられない元カノで…。切実なのに笑えちゃう、不器用だから胸を打つ。それでも恋を諦めきれない恋愛迷子たちのラブストーリーだ。
◆映像化された作品をご覧になっての感想を教えてください。
役者さんが実際にしゃべったり、動いたりするというのは、独特の生々しさやエネルギーがあって、漫画とは違う表現がある媒体なんだなっていうのをあらためて思いました。
◆作品の魅力がまた違った形で伝わるというのはいかがでしょうか?
人間が演じているのでより身近に、より自分の物語として捉えられるんじゃないかなという感じがしました。
◆赤楚さんが向井くんを演じられている姿を見て、いかがでしたか?
赤楚さんにお会いしたときは本当に優しい好青年で、キラキラしている感じ。なので、向井くんはもっとしょんぼりしているけど大丈夫かなと思ったのですが、そのしょんぼりしている演技もお上手で、お見事だなと思いました。
◆赤楚さんと対面した時の印象や魅力を教えてください。
本当にすごく好青年っていう感じで、気を使ってくださって、「向井くん、大丈夫かな?」っていうふうに思うぐらいキラキラしていて、びっくりしました。一緒にお写真を撮っていただいたのですが、赤楚さんがセルフこっち向いてのポーズをしてくださって。すごく優しくしていただいて、好印象でした。
◆これまでの放送を振り返って、ねむ先生がお好きなシーンはありましたか? また想像を超えて驚いた部分はありますでしょうか?
4話の放送でもあったバレーボールのシーンなどは、漫画の中で向井くんがちょっと暴走しているようなところをドラマで実際に面白おかしくしてもらえるというのが、すごく驚きでしたし、面白かったです。あとは1話のメロンパンを渡すシーンですね。脚本で拝見した時はちょっと洸稀が高圧的に見えるんじゃないかなと心配でした。でも波瑠さんが演じた洸稀はとっても自然で嫌味がなくてすごくすてきでした。今は波瑠さんが演じてくれる凛とした洸稀を見るのが毎週の楽しみです。
◆ねむ先生が個人的に好きだったり、共感する女性キャラクターはいますか?
私はアンちゃんが好きです。恋愛が好きで、恋愛を楽しむっていうタイプで、私とは違う価値観を持っている人。それはそれで楽しそうだし、足取りが軽いところが見ていて爽やかでいいなと思って見ています。共感するということでは、私は麻美の結婚という制度の中で頑張ってもがいている姿にすごく共感を持ちます。
◆アン役の久間田琳加さん、麻美役の藤原さくらさんの演技を見られていかがでしたか?
お2人とも本当にお上手で。アンちゃんがかわいすぎて、画面を見てびっくりしました。そして、本当にお2人ともすごく魅力的で。麻美も藤原さんのお顔がもう赤ちゃんみたいにかわいらしいのに、声がすてきで、そのギャップも麻美と合っていて、いいなと思っています。
◆実写になって、より魅力的になったと思うキャラクターはいますか?
やっぱり麻美がすごく魅力的になったなと思っていて。お声がすてきだし、本当に漫画の麻美そのものでもあるし、もっと魅力が増えているなっていう感じです。あと、財前直見さん演じるお母さんもすごく魅力的になったなと感じます。
◆女性陣の共感を得るせりふが多くありますが、どういった経験から洸稀や麻美のような女性像を描こうと思われたのか教えてください。
今まで生きていた中で、自分の中でたまってきたモヤモヤをここで発散しようみたいなところも少しあって、そして周りの友人や知人たちが持っているモヤモヤとか怒りみたいなものも源になっているのかなと。
◆現場を見学されたということですが、どんなシーンを見ましたか?
元気の「パイレオ」というカレー店のセットでのシーンを見学したのですけど、向井くんと洸稀と、元気とアンちゃんがいて、水をこぼしたりするところとか、向井くんが「自分の理想はくるぶしより低い」と言っているシーンを見学させていただきました。
◆実際に目の前でお芝居を見られていかがでしたか?
すごく不思議な感覚でした。自分が作り出したキャラクターを、いつもテレビで見ている人たちが演じてくれているっていう、私のキャラクターが体を得たみたいな感覚で、すごく面白い、不思議な感覚でした。
◆カレー店のセットを見て、感心したことはありますか?
電気のスイッチのところにテプラが貼ってあって、すごくそれがリアルで、「こんな細かいところまでやるんだ」とびっくりしました。
◆漫画も完結していない状況で、これからどんどんドラマはクライマックスに向かっていきますが、ねむ先生がこの後半に向けて楽しみにされていることはありますか?
洸稀と環田さん(市原隼人)の関係がどうなっていくんだろうって、私自身、まだ漫画で悩みつつ書いているところだったりするので、そういうところとか。向井くんがドラマの中でどういう形の幸せをつかんでいくのか、すごく楽しみにしています。
◆5話からは現在の美和子が登場してきますが、演じられる生田絵梨花さんに期待されることはありますか?
本当にあんなにかわいい元カノがいたら向井くん大変だなっていうふうにはすごく思っているのですが、生田さんにお会いした時もすごくすてきな方でした。期待することは理想の中の美和子と、実際に久しぶりに会った美和子っていうのを演じ分けていただけると思うので、そこはちょっと楽しみに見たいなと思っています。
◆ねむ先生の中で、実写化したら面白そうだなと思うシーンがあったら教えてください。
美和子と向井くんが会って、ひと悶着あるところがすごく楽しみです。
◆今回ドラマを見て原作を読まれた方もいらっしゃると思うのですが、ドラマを見た方にお薦めの原作の楽しみ方や、逆に原作ファンの方に向けたドラマの楽しみ方など教えてください。
ドラマに合わせて、その分を一緒に読み進めるっていうのも楽しいかなと思うのですが、私は漫画の内容を知っているのに毎回すごくハラハラしたりするので、意外と全部読んでからドラマを見ても楽しめるのではないかなと思います。
番組情報
水曜ドラマ『こっち向いてよ向井くん』
日本テレビ系
毎週水曜 午後10時~11時
<出演>
赤楚衛二、生田絵梨花、岡山天音、藤原さくら・財前直見・市原隼人・波瑠ほか
<スタッフ>
原作情報:『こっち向いてよ向井くん』ねむようこ/祥伝社フィールコミックス
脚本:渡邉真子
音楽:FUKUSHIGE MARI
チーフプロデューサー:三上絵里子
プロデューサー:鈴木将大、柳内久仁子、妙円園洋輝
協力プロデューサー:福井芽衣
演出:草野翔吾、茂山佳則 ほか
制作協力:AX-ON ダブ
製作著作:日本テレビ
番組公式HP:https://www.ntv.co.jp/mukaikun/
公式Instagram&Twitter:@mukaikun_ntv
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