上川隆也が主演を務める『遺留捜査スペシャル』(テレビ朝日系 午後8時~9時54分)が9月21日(木)に放送。レギュラーキャストの甲本雅裕がメインゲストとして2役を務めることが発表され、両名からコメントが到着した。
事件現場に残された“遺留品”が持つ意味を徹底的に探り、声なき遺体が訴えたかったメッセージを代弁。事件そのものを解決するだけでなく、遺族の心情をも救う優しさと、超マイペースで空気を読まない不思議キャラで、視聴者をとりこにしてきた刑事・糸村聡(上川隆也)。彼の活躍を描くミステリー『遺留捜査スペシャル』の新作スペシャルが、9月21日(木)に放送される。
先日、およそ1年ぶりに愛すべき風変わり刑事・糸村が帰ってくることが情報解禁されると、SNSは「去年の第7シリーズ最終回から1年…どれほど待っていたか…」「遺留捜査楽しみすぎてもう泣きそう」「お帰りなさい糸村さんお待ちしておりました 楽しみだぁ~」など、歓喜の声であふれかえった。
その情報解禁で同時に予告されたのが、“シリーズ史上初となる驚きのメインゲスト”を迎えること。SNSでは“遺留ファン”たちが「驚きのゲストって誰だろう?」と予想で盛り上がっていたが、ついに注目のキャストが解禁に。
新作スペシャルに降臨する前代未聞のゲストとは、なんと甲本雅裕。第1シーズンから『遺留捜査』の世界になくてはならないキャラクター・村木繁を演じてきた甲本が、本作ではメインゲストとしても登場。村木はもちろんのこと、事件の鍵を握るガラス職人・相良克典を演じる。
新作スペシャルの舞台は、瀬戸内海に浮かぶ架空の島・蒼海島(あおみじま)。物語は、京都市内で不動産会社の営業スタッフ・坂上千尋(横山めぐみ)が殺害された事件から始まる。糸村は彼女の遺留品である神秘的なガラス玉に導かれるようにして、島のガラス工房へ。そこで出会ったのが、甲本演じる寡黙なガラス職人・相良。彼は殺された千尋の元夫であり、島の土地売却を強引に進めようとする千尋に強い憤りを抱いていたようで…。
甲本は今回の2役というチャレンジについて「“2役になるかも…”ということはだいぶ前にお聞きしていたのですが、村木に似た人物が糸村さんの前をちょっと横切るぐらいかなと思っていたんです。ふたを開けたら、メインゲストだったので冷や汗が出ました(笑)。でも10年以上関わってきた『遺留捜査』をまた別の角度から見ることができることにすごくワクワクしました」と。
「“村木に似ている人が出ている”のではなく、“たまたま相良に似ていたのが村木だった”という物語になればいいなと思いながら撮影に挑みました」と、真摯にそれぞれの役柄に向き合ったことを明かした。
そんな甲本の演技に、上川は「僕は甲本雅裕という役者の演じ分け、そして、役への没入度合いをそばで見て、感心しきりでした。あらためて彼の素晴らしさを再認識したといいますか、とても新鮮でしたし、甲本という男の役者ぶりをほれぼれしながら見ていました」と絶賛。村木と相良、まったく異なるアプローチで2役に臨み、見事に演じ切った甲本を手放しで称えた。
2人はまた、ファンにはおなじみ、糸村と村木が絶妙な応酬を繰り広げる“糸村木シーン”にもアイデアを持ち込み、今回ならではのやりとりを盛り込んだことを告白。甲本は「この作品の中で相良と村木を結びつけられるのは糸村さんだけなので、糸村さんが科捜研に現れたとき、2人をつなぐような芝居を盛りこめたらいいな、と。それがどんなふうになっているかは放送を見てのお楽しみです」と。
上川は「何を置いても“作品愛”です。彼は全てにおいて皆さんに作品をどう楽しんでいただくかというところから発想している…。その“愛”は今回のスペシャルの随所に感じられると思います」と、甲本への信頼を熱く語った。
さらに、新作スペシャルにはほかにも豪華ゲストがずらりと名を連ねる。被害者であり、相良の別れた妻でもある坂上千尋役を横山めぐみが、相良と千尋の間に生まれた娘・波琉を小西桜子が、千尋が土地の売却を交渉していた蒼海島の地主・桂木慎之介を小野武彦が演じる。
このほか、小越勇輝も蒼海島の所轄署の新人刑事・阿波野健作役で参戦。もちろん神崎莉緒(栗山千明)、佐倉路花(戸田恵子)、雨宮宏(永井大)、沖田悟(戸塚純貴)ら、個性豊かな特対メンバーも集結する。2役に挑んだ甲本をはじめ、豪華かつ充実のキャストたちがつむぐ珠玉の物語に注目だ。上川と甲本のコメント全文は、次ページに掲載。