11月11日(土)放送の主演・本木雅弘、滝藤賢一の共演によるテレビ朝日ドラマスペシャル『友情~平尾誠二と山中伸弥 「最後の一年」~』(テレビ朝日系 午後9時~10時54分)に、佐久間由衣、坂東龍汰、賀来千香子、濱田岳、倍賞美津子らが出演。コメントが到着した。
日本代表の雄姿に日本中が熱狂した、「ラグビーワールドカップ2023フランス大会」。そんな現在のラグビー界の礎を築いたと言われる、ラグビー界の伝説“ミスター・ラグビー”平尾誠二さんと、ノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥教授という、異なる分野で活躍する2人の知られざる友情物語をドラマ化。
平尾誠二役で主演を務める本木雅弘は、約10年ぶりの民放ドラマ出演。そんな本木からラブコールを受けたのが、山中伸弥役の滝藤賢一。名優2人の初共演で送る。
日本代表として活躍した元ラグビー選手で、神戸製鋼コベルコスティーラーズ総監督兼ゼネラルマネージャー。日本代表監督なども歴任し、名実ともに“ミスター・ラグビー”と呼ばれた伝説のラガーマンの平尾(本木)と、「ヒトiPS細胞」の研究でノーベル生理学・医学賞を受賞した医師・山中(滝藤)は、雑誌の対談で意気投合して以来、家族ぐるみの付き合いを続けていた。
“40歳半ばを過ぎてできた親友といつまでもこんな関係を続けていけたら”と願う2人だが、2015年、平尾ががん宣告を受けて…。普通なら取り乱すところを前向きに病と闘う決意を固めた平尾と、医師として治療法や病院探しに奔走し、最後まで親友に寄り添い続けた山中。そんな2人の友情と、平尾を支え続けた家族の愛を描く。
石田ゆり子が平尾の妻・惠子を演じ、吉瀬美智子が山中の妻・知佳役を。また新たに、佐久間由衣、坂東龍汰、賀来千香子、濱田岳、そして倍賞美津子らの出演が決定した。
佐久間由衣が演じるのは、平尾と惠子の長女・大塚早紀。父の病状を知った早紀は、大きなショックを受けながらも「パパの前で絶対に泣かないで」という母の言葉どおり、涙をこらえて明るく振る舞う。ひそかに涙を流すこともあるが、父の前ではいつも笑顔。献身的に闘病生活を支える早紀を、佐久間が繊細に演じる。
新進気鋭の若手俳優・坂東龍汰が演じるのは、長男・平尾昴大。アメリカ・ニューヨークに留学中の昴大は、病に倒れた父に会いたい一心で一時帰国する。現在は離れて暮らしている父と一緒に過ごす時間をかみ締める昴大。父と交わした言葉をしっかりと胸に刻んだ昴大は…。
そして、平尾の母・平尾信子役には、倍賞美津子。容態が悪化し、意識もうろうとする平尾の病室に駆け付けた信子は、息子に力強く呼びかける。すると、平尾が意識を取り戻し、奇跡的な回復を見せ始めて…。倍賞が見せる渾身の演技も見どころだ。
一方、平尾にがんを告知する甲南病院の佐川副院長を演じるのは、賀来千香子。惠子さんとはプライベートでも仲がよく、生前の平尾さんとも交流のあった賀来は無事に撮影を終え、「平尾さんやご家族をよく存じ上げているので、不思議な緊張感のある現場でした。こういう感覚は初めてなんですが、無事に撮影が終わって肩の荷が下ろせたような気持ちです」と安堵の表情を浮かべた。
「身近な人のお話なので、病気を告知するシーンは、テストの時からグッときてしまって…。作品においても大事なシーンだなと思いながら撮影に臨みました」と語った賀来が、こみ上げる思いをこらえて体現した佐川副院長。強靭な精神力で彼女の告知を受け入れた平尾とのシーンが胸に迫る。
そして、山中の尽力で平尾が治験を受けることになる大阪府立成人病センターの井岡医師を演じるのは濱田岳。自身もラグビー経験者の濱田は、撮影後に「この作品でラグビー界のスーパースター・平尾さんの人生に少しでも触れられたことは、すごく幸せな経験でした」としみじみ。決して諦めない平尾に胸を打たれ、ともに病に立ち向かう井岡医師を並々ならぬ思いで演じた。
佐久間、坂東、賀来、濱田、倍賞によるコメント全文は下記に掲載。
佐久間由衣(大塚早紀・役)コメント
すてきなキャストの方々やスタッフの皆さんと、このような実際にあったお話の中で生きることができて幸せでした。本当にぜいたくな時間だったなぁと感じています。
私は実際に早紀さんにお会いする機会がなかったのですが、だからこそ愛と敬意をもって、自分が思う形で思いきりやらせていただこうと思いながら、演じさせてもらいました。本木さんと石田さんと坂東君と一緒にお芝居をしていると、自然と家族が出来上がっている感じがしました。すごく助けていただきましたし、お芝居ではあるのですが、いろいろと込み上げてくるものが多い現場でしたね。
お母さんに「お父さんの前では泣かないで」と言われた後に病室に入るシーンでは、必死にこらえていたのですが、涙が止まらなくなってしまって…。いざ、本木さんを目の前にした時に、すごく胸に迫るものがありました。役者さんとして感銘を受けた部分もあり、お父さんとして“そこにいる”感じがすごく伝わってきて、感極まってしまいました。
今思い返すと、明るく家族の時間を過ごしたシーンがとても印象に残っています。初日に石田さんとご飯を並べながら話すシーンがあったのですが、平尾さんのご家族にも実際にこういう時間がたくさんあったんだろうなと思って、すごく豊かな時間だなぁと感じました。
これは、平尾さんと山中さんの友情のお話でもあり、家族愛を描くホームドラマでもあり、平尾さんが大好きだった人たちのお話でもあり…本当にいろいろなことが詰まっている物語だと思います。山中教授との友情や、ともに闘病生活を送った家族の姿も見ていただきたいですし、平尾誠二さんというすごくすてきな方の人生が多くの人に伝わるといいなと思います。
坂東龍汰(平尾昂大・役)コメント
撮影期間は、一日一日が充実していて、濃い毎日でした。現場もとても穏やかだったので、毎日心が温かくなっていたのを覚えています。クランクイン前は、とても緊張していたんですけど、初日を迎えて本木さんと石田さんとお会いしたら、お2人ともすごく柔らかくて優しい方で、撮影の合間にいろんなお話をしてくださって、リラックスした状態で撮影に臨めました。
本木さんが撮影中にどんどん痩せていかれるのを間近で見ながらの撮影だったんです。本当に心配になってしまうくらいでした。でも、僕が感じた気持ちをそのまま表現することができたと思います。
実は昔から、本木さんの息子役をやりたいと思っていたので、今回夢が1つかないました。いかに本当の親子に見えるようにするか、ということを目標に撮影に臨みました。
家族がそろうシーンでは、毎回笑いが起きていて、リアルに家族になったような感覚でした。本木さんが常に明るく、笑顔を絶やさずいてくださって、本木さんの冗談にみんなが笑うというような何気ない会話の延長でシーンが始まり、気付いたら終わっているという不思議な経験をさせていただきました。
脚本を初めて読ませていただいた時、自分の家族のことが頭に浮かんだんです。撮影しながらも、たびたび家族に連絡したくなってしまうことがありました。皆さんにも、この作品を通して、家族の温もりや、近くで支え合っている友だちのありがたさ、大切さを再確認していただけたらなと思いますし、平尾さんが最後まで“好きなものを好きでいる”ということを全うしている姿がかっこいいなと思ったので、いま何か好きなことがある人や、これから何かを始めようと頑張っている人が、死ぬまでやり続けるという覚悟をもって物事に取り組む、そんなきっかけになる作品になれたらいいなと思っています。
賀来千香子(佐川副院長・役)コメント
平尾さんやご家族をよく存じ上げているので、不思議な緊張感のある現場でした。こういう感覚は初めてなんですが、無事に撮影が終わって肩の荷が下ろせたような気持ちです。
今回参加させていただいて、皆さんがご本人に近づきながら作品を作り上げていく様子を目の当たりにしたので、平尾惠子さんに、その様子をご報告したいと思います。この前も惠子ちゃんと電話で3時間しゃべったんですよ。撮影前日にも「千香ちゃん、明日よろしくお願いします」とメッセージをくださったんです。当日の朝、「これから行ってまいります。こちらこそよろしくお願いします」と返事をしたら、「千香ちゃんが出てくれてうれしい」というようなメッセージもいただきました。
胆管がんは分かりにくいということですし、平尾さんも突然吐血なさったと聞いていて…。ビックリなさったでしょうし、ましてや厳しい状況だったので、ご本人にある程度は伏せるとはいえキツかったと思います。平尾さんのせりふに「自業自得」というものがありましたけど、そうではなくて、どなたにでも起こりうることだと思うんです。病気を告知するシーンは、テストの時からグッときてしまって…。お医者さまって大変だなと思いましたし、実際に身近な人のお話なので、ご本人やご家族のことを考えると、胸が押し潰される思いでしたが、この作品においても大事なシーンだなと思いながら撮影に臨みました。
そして何より本木さんが平尾さんにソックリで! 惠子ちゃんが初めて本木さんにお会いになった時、すぐに写真を送ってくださったんですが、本当に似ていらして驚きました。私も実際にお会いしたら、ホクロの数まですごく研究されていらっしゃいますし、後頭部までソックリで…。やっぱり平尾さんのことがよみがえりますし、お若すぎてもったいなかった…という何とも言えない思いも込み上げてきました。
今年は平尾さんが本当に愛していたワールドカップもあり、平尾さんの願いだったラグビー界の盛り上がりも見られてうれしいです。そして、平尾さんのご家族はとても仲が良かったんですよ。そういう家族愛も皆さんに伝わるすてきな作品になるんだろうなと思うので、多くの方にご覧いただきたいですね。
濱田岳(井岡医師・役)コメント
僕はラグビー経験者なので、この作品でラグビー界のスーパースター・平尾さんの人生に少しでも触れられたことは、すごく幸せな経験でした。以前、ドキュメンタリーでナレーションをした際、平尾さんの壮絶な闘病生活を勉強させていただいたので、短いシーンではありましたが、フラットな状態で臨むよりはだいぶ感情移入してしまった気がしています。
日々頑張ってらっしゃる医療従事者の方々の苦労を体感して、本当に尊敬しましたし、つらいことを宣告するせりふもあるんですが、平尾さんがラガーマンじゃなければ、病気に正面から立ち向かうことはなかったんじゃないか、とも思ったりして…。いろいろなことを考えながらせりふを言った記憶があります。
クランクインの日に、メイクルームで本木さんにごあいさつさせていただいたんですが、その瞬間、「平尾さんだ!」と驚きました。そこに平尾誠二さんが立っている感覚に陥ったような気持ちになって、初日は不思議な緊張をしていました。もちろん俳優として先輩と芝居をするという緊張もあるんですが、まったく別世界の先輩に会っている感じといいますか、例えば野球少年がイチローさんに会うような…そんな感覚に似た緊張をしたのをすごく覚えています。本木さんの平尾さんへの敬意や、ご家族への思いが大きく、ものすごく努力されていると聞いていたので、平尾さんのファンはもちろん、平尾さんのことを知らない若い方でも、この作品を見ればのめり込んでしまうだろうという説得力があるなぁと思いました。
このドラマは、平尾さんと山中先生の友情のストーリーでもあるし、ともに病気と戦ったご家族の話でもあるし…ひと言ではとても形容できない、いろいろな思いの詰まった深い作品です。見ていただけると、悲しいということだけでなく、すごく勇気をもらえるドラマだと思います。
番組情報
テレビ朝日 ドラマスペシャル『友情~平尾誠二と山中伸弥 「最後の一年」~』
テレビ朝日系
2023年11月11日(土)午後9時~10時54分
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